「ついていけるかな」
「ちゃんと一人前になれるだろうか」
そんな不安を抱えたまま、社会に出る人は少なくありません。
特にIT業界では、「若手が定着しない」「育たない」といった課題が長年指摘されてきました。 けれど、その課題に、本気で向き合っている会社があります。
「ただの“技術者”を育てたいんじゃない。この先どこに行っても通用する“人としての強さ”も、一緒に育んでいけたらと思っています」
そう語るのは、株式会社スターシステムの稲葉 弘承(いなば ひろつぐ)社長。
新入社員研修にもその想いは色濃く反映され、“ うっとうしいくらい支える ”という徹底した育成体制が用意されています。
経験が浅くても、社会人としての基礎から丁寧に寄り添う。 そんなスターシステムには、「この会社で働いている時が一番楽しかった」と語る元社員まで現れます。
「人を育てる」とはどういうことなのか。
スターシステムのリアルな取り組みに迫りました。
まずは簡単に自己紹介をお願いします。
稲葉:21期目を迎えるスターシステムの代表、稲葉です。52歳で趣味はバイクやゴルフ、最近はサバイバルゲームにもハマっています。仲間もできて楽しくやってますよ。
あとは、仕事も好きなんですよね。自分の生きがいという感じで、社員一人ひとりと向き合うのを特に大切にしています。社長の僕が「仕事が好き」というのは、うちの良さになるんじゃないかと思います。
森:スターシステム研修担当の森 由香(もり ゆか)と申します。もともとは現場で3年ほど仕事をしていまして、研修担当になって5年ほどですね。私もゴルフとバイク、スノーボードが趣味。バイクは社長がキッカケで始めました。
社内でツーリングクラブもあるんですよ!夏は暑すぎてバイクも壊れてしまいそうなので寝て過ごしてます(笑)冬になったらアクティブに活動しています。
竹内:元ターシステム社員で、現在はフリーランスとして活動している竹内 健太郎(たけうち けんたろう)です。以前は某専門学校で教官をしており、その際に担当していた学生がインターンでスターシステムに伺う際に同行したことがきっかけで入社しました!
スターシステムでは研修カリキュラムの作成を担当し、現在も企業研修を中心に、技術的なサポートを含めた「なんでも屋」のような立ち位置で活動しています。
パソコン1台を10分で組み立てられるのが自慢です!
森:この前は受講生の壊れたパソコンを直してくれたよね。
竹内:今までパソコンは3,000台くらい組んでるからね。もともとマイクロソフトの認定トレーナーもやっていたので、その繋がりもあり、現在もお仕事に繋がっているという状態です。
まず“うっとうしいくらい支援する”とはどういう意味か、率直にお聞かせください。
稲葉:「うっとしいくらいの支援」っていうのは、人間力に対して…というところ。正直、技術的な部分は当たり前だと思っているので。仕事には技術的な部分だけでなく、人間力が必要。
例えば、昨今は遅刻をしたときに注意を受けて「パワハラだ」と感じてしまう人もいる。でも、それはパワハラではなくて、「時間を守るのは大事だよね」という、ごく当たり前の話なんですよね。こういった基本的な価値観や社会でのマナーは、じっくり経験しながら身についていくものです。だからこそ、3〜5年くらいかけて少しずつ共有していく必要があると感じています。
今の社会では、こういった「社会で生きていくうえで大切なこと」を丁寧に教えてくれる場が少なくなってきました。そのまま大人になると、30代・40代で壁にぶつかることもあります。
20代で活躍しているフリーランスの方もたくさんいますし、本当にすごいと思います。でも一方で、「この人は年を重ねても安定してやっていけるかな」と心配になるような場面も、正直あります。やっぱり、長く続けるには技術だけじゃなくて、ちょっとした倫理観や考え方も大切なんです。
こういったことを座学で学ぶのは、正直退屈に感じるかもしれません。でも、若いうちに自然と身につけておけるような環境をつくることが、僕たちの役割だと思っています。うちの会社を辞めたとしても、その人自身の財産としてずっと残るようなことを伝えていきたい。そういう想いで関わっています。
こういうことを大事にする会社は、これから少なくなっていくかもしれません。でも、僕はこのスタンスを変えずに、続けていきたいと思っています。
研修担当者の方は、具体的にどんな方法で社員をサポートしていますか?
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森:研修ルームという18名ほど座れる部屋があるので、そこで「いつでも聞いてね」というスタンスです。本当に教室の担任の先生のようなイメージです。研修は入社して1番始めに必要なこと。現場に行ったら理不尽な人っているので、私は嫌われてもいいから最初に厳しくしておきたいという気持ちでやっています。
ただ一方的にこちらから何かを教えるのではなく「なぜ?」を大切に。なぜ今それをやらなくてはいけないのかを理解してもらって、朝会では今日の目標とそれを達成するための方法を一緒に考えています。
自分で考える習慣をつけるのが大事ですよね。
社長から見て、その支援体制が会社全体に与えるインパクトは何でしょうか?
稲葉:結果的に言うと、会社内での離職率が下がったということですね。うちの会社が研修豊富であると理解してくれて、社員は会社でスキルが上げられるとわかってくれている。スキルが上がれば安心感になり、評価される。さらにお給料も上がるし、レベルの高い仕事もできる。
業界的には離職率は高いですよ。うちは特別給料が良いわけではないけど離職率が下がっているんです。20代や若いうちはスキルを上げていくべきであり、会社は行きつくまで育成をしてあげるべきですね。
研修を運営するうえで、一番大変なポイントは?
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竹内:スターシステムの研修カリキュラムは、「挫折しそうな子をどう救うか」を考えて組んでいます。
IT業界って「何やってるかわからない」「難しそう」というイメージを持たれがちですが、普段スマホを触っていない人っていないですよね。Z世代やα世代の人のスマホやタブレットの使い方は僕らより上手いくらいですから。
大幅に欠けているのはセキュリティやITリテラシーの部分。まずは恐怖心を取り除くところからスタートします。すでに勉強して知識がある子もいますが、まずは基本から。“みんな同じスタートラインから始めましょう”というスタンスにしていて、その上で専門的なことをやりたい子はやればいいんです。上に行ける子は、どんどん上へ。市販のテキストを使ってもいいけど言葉がわかりにくいので、パッと見ただけでわかるようなテキストを作っています。
研修のモチベ管理という面ではいかがでしょうか?
森:最初はみんなモチベーションがあるので、そこに楽しさを感じられるかが大事ですね。実際にやってみて、成功体験を積み重ねていってもらいます。
稲葉:始めが肝心で、最初の授業でひとつでも「楽しかった」という気持ちがあればモチベーションになる。逆に最初つまづくと、ズルズルいっちゃうかも…わからないとモチベーションは下がっちゃう。前職での経験や年齢も違うので、受講者は全員一律で同じやり方をするわけじゃない。
森:そうですね。個々の成長スピードの違いには気を遣っています。インターン、新人研修、社員研修と個々に合わせていけるように。
稲葉:未経験の人もいれば、専門学校で勉強してきた人もいるし、開発やってたという人もいるしね。そこは手厚くやっていきますので、安心してもらえればと思います。
受講者の成長や変化を感じて“やりがい”を強く感じたエピソードがあれば教えてください。
森:研修は案件に入るのが大前提です。案件で自分をどう発揮できるかを探すのが研修だと思っています。なので、「現場で活躍してるよ」っていう声を聞くのが1番嬉しいですね。
現場でわからないことがあれば、できる範囲でアドバイスもしています。資料や演習ができるものがあれば渡してあげたり。チャットツールがあるので、質問をしてくれれば答えていきます。
社長はなぜ社員を250→300→500へ増やしたいと考え、売上拡大を目指すのか改めてお聞かせください。
稲葉:ある程度社員人数を確保していくのが会社の使命だと考えているからです。業界は淘汰の時代に入っています。働き方のスタイルが変わりつつある時代の中で、小さな会社は仕事ができなくなってきていると感じています。
東京には「ベンチャーで上場しよう!」っていう人達がいるかもしれないけど、地方にそんな人は少ない。地方の人はコツコツ技術力を高めて、お金をいただくというビジネススタイルが一般的です。
IT企業としての売上や社員数のパイを作ってエンドユーザ(お客様)と直契約で仕事をする、それをこなす為には技術力を蓄えていける会社にしていかないといけない。そうしないと社員の給料も上げられないので。
そういう意味で、集団としての人数が必要になると感じています。
人数を増やすという意味では企業買収でもいいのでしょうか?
稲葉:企業買収も将来的にはしていくかもしれないですね。会社の規模がある程度あればM&Aも必要かもしれませんが、人間力や考え方の育成は絶対に必要。急に買って、ただただ大きくすれば良いというわけではない。
僕は技術力が高くなくていいとは思っていません。人間力があって、その上に技術力。人間力が狭いと技術力も伸びずに尖った人になっちゃう。時間がかかるけど、3~4年で人間力を構築した上で、技術力を伸ばしてもらいたい。
出来上がった人材が3~5年で辞めるのは、業界の常なんだけどね。大手の給料には敵わないからね。我慢できない人は辞めていっちゃうよね。ただ今、グループ会社で”目標としては社員の給料を年収5%上げよう”と掲げてて。毎年5%ってインパクトあるよね。内面的には評価制度も見直して、すでにトライアルも始まってます。
スターシステムは年収が毎年5%上がるんですか!?
稲葉:“平均5%”であって、全体で5%ではないですよ。いつまで”毎年”ができるのかわからないですけどね。頑張っても評価されなければ不満を抱えてしまうもの。例え評価されたとしても本人が妥当でないと感じて、そこにギャップがあると良くない。
なので、どこで評価するのかを明文化して、「足りないところ」「良かったところ」を納得してもらえるように。社員270人、全員やっていきます。
森:ロジックの部分まで共有していくということ。「なぜこうなった?」というように理由を伝えるのは、研修でも大事にしている部分です。
組織拡大に対応するためにどのような変化・拡充をしていく予定ですか?
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稲葉:東京の人数を増やしていくために、東京の事務所を改装して研修部屋を充実させたいですね。東京だと研修はwebが多くなるので、ミーティングルームを増やして研修を受けやすい環境作りをしていきたい。カフェみたいに。オシャレにね(笑)
SESメインって言いながらも請負も多いんですよ。
東京も社内で仕事してる人がいるから働く環境を良い環境にするために資源投資していきたいですね。利益の還元の一部にしていきたい。社内は清潔感はありますよ。そこは気を使っている部分なので。
研修担当者として、研修で今後拡充させていきたいことは何ですか?
竹内:古い技術を消すわけにはいかないけど、今の内容に合わせたものをどんどん更新していきたいですね。AIなどが出てきているので、そういった部分をカリキュラム作成でどうキャッチアップしていくか。それができればさらに強みになるでしょうね。ブラッシュアップも、拡充も、できることを増やしていきたいですね。
エンジニアが減っている現状に対して、スターシステムが取り組む“働きやすさ”や“成長支援”の強みは何でしょう?
稲葉:新人だけでなく、耐久的な研修制度を作っています。2年目はこの研修、資格をとってください、というように4~5年繋がるように。5年目以降も技術研修を考えています。レベルが高い人の研修もどんどんやっていきたいよね。
社内では「〇〇塾」とか「プロジェクトマネージャーへの道・年間20回」とか、受けたい人が受けられる授業を用意しているのも強みかな。スキルアップももちろんだけど、自分の階級を上げてもらいたい。プログラマーからSEに。SEからリーダーに…となっていくときに、うちの”うっとうしい支援”ですよ。中小企業で他にやってる企業は少ないですからね。ここを体感してほしいな、と。
森:私はもともとエンジニアだったので、現場でどういう技術が必要になるのかを伝えていきます。受講生としても実際に現場で必要な知識だと理解してもらって。「実際にこういう案件があって…」と体験談を話すと響きやすいですよね。
稲葉:森さんは、実際に現場にいた強みがある。空気感や緊張感、ひとつのものをみんなで作った成功体験がある。そこを伝えられるよね。現場にいる人間しかわからないことってあるから。
研修カリキュラムに関する強みがあれば教えてください。
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森:研修では「プログラムを書くのが楽しい」という人が多いですね。実際に成功体験を積みやすいですしね。ただシステムエンジニアは実際、書くより読むのが大事なんですよ。だからこそ、書くのを教えてるんですけど、読み手がどう感じるかという点を意識しながら書いてもらっています。プログラムを他人に引き継いだ時に、読んだ人が理解できるか。
竹内:他でやってないことで言うと、セキュリティに関しては実際のラボを作って、実際の攻撃を体験してもらいます。私が作ったもので、目の当たりにすることで現状を知ってもらう、実際に操作してもらうのが狙いです。「何のために使うの?」「確かにすでに使ってる!」と、落とし込んでもらえます。言葉で伝えるだけでなく、体感してもらうというところが強みですね。
森:竹内さんは学校の先生だったからこそ、カリキュラムがわかりやすいですよね。他でやっていないことという部分でいうと、カリキュラムそのものです。個人にフォーカスした研修をしていて、研修ルームにいる全員が同じことをしているわけではないんです。その子がする案件に合わせて研修を組んでいます。
まず新人は育成チームに配属されます。配属が決まる前に、会社のことや文化を見て学んでもらって。社内環境に触れ合う時間があり、基本的な考え方を身に着けた上でお客様のところへ行きます。「育成チーム」という部門があるのも、そもそもの強みなのかもしれませんね。
研修担当者が、「こんな姿勢があればさらに成長できる!」って思う人ってどんな人?
森:心身強いベースがあり、楽しめる人ですね。勉強を苦に思わず楽しめる人。業界やってみて、楽しければ向いてますよ。いろんな資格をとっていく、やる気が持てるかが大事ですね。
稲葉:勉強してきた技術が自分のものになった時は、楽しいよね。我々もそういうところをサポートしていければいいかな。
僕が思うのは、自己成長が体感できる人。自分を振り返って「ここまで来たな」と感じられると、仕事が楽しくなる。自分がいるからチームがうまく行ってるという存在意義や一体感、頼られているという感覚の積み重ねだよね。
社長からも、これからの仲間に対して期待することやメッセージをお願いします。
稲葉:正直、入社してすぐに自分に合っているかどうかは、わからないですよ。3年くらいやっても「なんか違う」と思う人は、それは合ってないですけどね。僕もそうだったけど、技術や能力を身に着けてからこそ、仕事に出会えた喜びを感じられる。我々がお手伝いしますので、腰が重い人も扉をたたいてみてください。
最後に、エンジニア業界を変える“一緒に挑戦するメンバー”を募るメッセージをお願いします。
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竹内:私はスターシステムを退職したけど、振り返ってみると、この会社が1番楽しかった!悩んでても誰か必ず手助けしてくれる会社なので安心してください。
私のエンジニアとしてのモットーは「エンジニアたれ!」人を喜ばせてナンボってのもそうだけど、自分が作ったものが面白くなければ何も面白くない。そこの楽しさを見つけられるのがスターシステムですよね。エンジニアたるものやっぱりかっこよくいてほしいと思いますね。
かっこよく仕事しようぜ!
森:仲間として、一緒に仕事の楽しさを見つけましょう!成長のスピードや楽しさは人によって違っても、それぞれ自分が楽しいって思える仕事があるはずです。スターシステムは挑戦する人を応援する風土があり、評価制度も充実しています。挑戦が好きな人は評価されやすいでしょうね。楽しく挑戦できる会社です!
稲葉:うちは個人の目標をおざなりにせず、共感するところがあります。個人の目標と会社のベクトルを合わせていきますので、今アンマッチングしているという人も大歓迎。他社で思った通りにいっていないという人は是非来てください!やりたかったことを叶えられる会社です。
挑戦者!来たれ!!
ー本日はありがとうございました!
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