私たちは、『民間から多種多様な社会保障を行き渡らせる』をミッションに掲げ、ドネーションプラットフォーム事業・インクルーシブデザイン事業・システム開発&エンジニアリング事業という3つの事業を展開している会社です。
間もなく創業10年という節目を迎えます。
この10年様々なことがございましたが、改めてどんな想いを込めて事業を作ってきたのかをご紹介します。
◼︎プロフィール
取締役COO 佐藤朋生
ユタバレー大学情報システム学科・国際ビジネス学科を卒業。楽天株式会社にてグループ編成部並びに新規事業開発室にてエンジニア業務に従事した後、エン・ジャパン社長室にて新規事業開発担当のエンジニア業務に従事。その後共同創業者COOとしてSTYZの事業開発並びにSTYZ Techの事業を推進。
「なぜ」社会保障に目を向けたのか
―共同創業者である佐藤さんのこれまでのご経歴がサービスの立ち上げにも色濃く反映されていると伺いました。社会課題に触れるきっかけとなった出来事を教えてください。
非営利団体という存在は、父が障がいのある方の介護を、母が子育て支援の活動をしていた兼ね合いで幼少期から常に身近にあったように思います。
より非営利団体との距離が近づいたのは、19歳の頃からはじめたボランティア活動でした。さまざまな支援の現場に関わってきましたが、特に子どもに関わる機会は多く、「遊んで!遊んで!」と言って近付いて来てくれるのですが、子どもたちからはどこか満たされない想いを抱えているように感じることがありました。
あるシェルターに行った際、親から虐待を受けていた子どもたちに出会ったんです。
そんな背景があったとしても、その子達は「親に会いたい」と言っていました。その発言が衝撃というか、切ないというか、そんな複雑な感情になったことをよく覚えています。
様々な問題を抱えた方に出会う度、家庭環境や家族の問題が背景にあるケースが多く、本来届くべきである支援や、制度が十分に機能していないことに関心が向くようになっていきました。
―「資金」という切り口から非営利団体に向き合おうと思ったのはなぜですか?
非営利団体の活動は社会的に重要な役割を担っているにもかかわらず、資金面の問題によって継続ができなくなるケースを多く見てきました。
活動が続くことは人や世の中にとって良いことであるからこそ、強いもどかしさを感じ、活動を続けられる支援はできないかと考えるようになっていきました。
加えて、より多くの非営利団体への支援を実現するためには、自分がどこかひとつの団体に所属をするのではなく、外から活動そのものを支える立場にあるべきだとも考えるようになりました。
非営利団体との関わり方の可能性を調べていくなかで、「外から支援する」という手段としてファンドマネージャーという仕事があることを知り、学ぶにはマーケットが大きいところへ行くべきだと考えアメリカに行く決断をしました。
ただ、学べば学ぶほど、個人単位ではなく、より多くの団体に影響を与えられる仕組みの必要性を感じるようになり、ITの力で非営利団体と繋がる、寄付のプラットフォームを作りたいと考え始めました。それが23、4歳の頃です。
アメリカ留学時代
構造を支える側としての第一歩
—帰国後はどのような流れで事業を立ち上げることになったのですか?
STYZを起業するまでに、大手IT企業2社でエンジニアと新規事業開発を経験しました。
この経験の中で、新規事業開発におけるITの必需性とノウハウ、スピード感を学びました。上手くいくという確証が得られない中でも、短期間でいくつもの新規事業を立ち上げました。立ち上げるのですが、撤退も早い。
収益的な観点で上手くいかないと感じたら即撤退、そして、別のサービスを立ち上げるという目まぐるしいスピードで新規事業と向き合ってきました。
そうしたプロジェクトの立ち上げ、撤退という繰り返しをしているなかで代表の田中と出会い、寄付プラットフォームの事業構想を話すうちに独立も視野に入り、一緒に事業を立ち上げることになったのです。
—資金面や運用において、不安は無かったですか?
大手IT企業2社での事業の立ち上げ、撤退の繰り返しを多く経験し、いくら机上で練りに練っても、上手くいく確証は得られないと逆に覚悟ができていました。
「事業は基本的にうまくいかない。だからこそ、世の中に必要なサービスか否か。世の中に必要とされているサービスなら挑戦する」というある種、踏ん切りのようなマインドと勢いを持つことができました。うまくいくと思って始めていないからこそ、フラットに作ってフラットに出す、という感覚です。最初は少人数だったので、失敗しても大きなリスクはなかった。そんな環境の中で可能性を探り、生まれたのが、「Syncable」(※1)でした。
(※1)NPO・NGOといった非営利団体に寄付ができるプラットフォーム「Syncable」。現在は5,000以上のNPO・NGOと10万人超の支援者が繋がるプラットフォームに成長している。サービスサイトはこちら。
創業当時。右が代表の田中、左が取締役の佐藤
ー「うまくいくと思って始めていない」 というのは、 かなり強い言葉ですね。
うまくいくからやる、というより、世の中にとってあった方がいいサービスだから、という想いでした。
当時、決済系のサービスは使いづらいものが多く、利用料金も高い、加えてスマホにも最適化されていなかった。
世の中や困っている人のために活動されている非営利団体向けのサービスにも関わらず、その団体の人に最適化されていない各サービスや構造に強い違和感を覚えました。
それならば、自分たちの力でこの構造を変えたい、と。
構造を変えるためにはサービスを全て無料で使えるようにしたらいい。
もし団体さんが自前で実装するとなると、かなりお金がかかりますよね。ケースにもよりますが、数百万円規模のコストがかかることもあります。それを各団体が個別に実装するより、その資金を社会課題の解決に使ってもらった方が良いと考えました。
「Syncable」が今でも初期費用0円、固定費0円を守っているのは、社会課題の解決に、「料金体系」で足かせを作ってしまうのは、本末転倒だと思っているからです。
ー「Syncable」のこれからの展望を教えてください。
団体さんにとってインフラのような存在になれたらいいなと思っています。
「Syncable」があったから、寄付を集めてみようと思えた、というきっかけのひとつになれば嬉しいです。
支援する人も、様々な取り組みを行っている団体に対して共感を持つことで、社会課題に向き合うプレイヤーが増えていく。そんな循環も、僕たちが寄付プラットフォームを運営する上で、すごく大事だと思っています。
社会課題に対してのSTYZの在り方
ー「Syncable」を起点に、STYZがどうなっていけば社会課題の解決により繋がっていくとお考えですか?
僕の中で整理されてきたのは、「Syncable」は課題を見つける装置なんじゃないか、という考えです。
どういう人が、どういうことで困っているのか、その接点がすごく多い。
課題って、新しく生まれてくるものだと思っています。認知されただけでは、課題として扱われない。共感が集まって、初めて課題になる。例えば、昔から存在していたけれど、課題として扱われてこなかったものはたくさんあると思います。小さな団体が2人や3人で始めた活動が、少しずつ広がって、共感が集まって、やっと課題として認識される。
「Syncable」は、いろんな規模の団体が使っているので、新しい課題の認識や定義をしやすいのも特徴だと思っています。
ーその認識した課題はどうやって解決していくのでしょうか?
「Syncable」で課題を見つけ、弊社の別事業であるインクルーシブデザインスタジオ「CULUMU」(※2)で課題の解決方法を当事者や企業、非営利団体を巻き込んで模索していく。そして、一定のコンセプトができたらさらに別の事業であるテクノロジー事業「STYZ/Tech」(※3)がプロトタイプ⇒実装をスピード感をもってまわしていけるというサイクルが我々の強みです。3つの事業を分断せず、1つのサイクルとして回している点が、お客様に対して独自性を持って価値を提供できる理由です。
その中でも、今後は効率化と再現性をより強化することで我々はもっと強くなれると考えています。
(※2)多様な人々・社会と共創するインクルーシブデザインをリードするデザインスタジオ「CULUMU」。事業部のご紹介はこちら。
(※3)高速実装特化型のテクノロジーチーム「STYZ Tech」。データ解析から開発まで、事業を一気通貫で支援。事業部のご紹介はこちら。
ーこれからSTYZの事業を加速させるために、必要なことを教えてください。
すごくシンプルな話だと思っていて、チームとしてできることを増やしていく、ということだと思います。今できていることも、まだまだ足りません。
人も、チームも、会社としても、もっとレベルアップしないといけないと思っています。
難易度の高い課題に対して、ここで解決しないといけない、というタイミングが来た時に、ちゃんと自分たちが解決できる状態でありたい。そういう組織でありたいと思っています。
ビジョンやミッションを本気で実現しようとすると、今以上に戦える状態にならないといけないですね。
—今後、更に挑戦したいことはありますか?
これまで、世の中にあったら良いなと思うもの、サービスのアイデアはたくさん出してきて、その中で優先順位をつけて着手してきました。その中で、どうしても後回しにしなければならないものも多くありました。
今、向き合っている課題を少しずつ解決していけば、後回しにせざるを得なかったことにも新しくチャレンジもできると考えていますし、ビジョンとミッションに誠実であるためにも今後も挑戦し続けたいと思っています。
これからも、良い仲間と『民間から多種多様な社会保障を行き渡らせる』というミッションに本気で向き合っていきたいです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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