こんにちは、ユニファ採用&広報チームです。今回は、プロダクトデベロップメント本部 開発二部 部長およびSW五課の課長を兼任する入佐さんにインタビュー。約30年にわたり開発職として確かなキャリアを築いてきた入佐さんですが、女性がライフイベントに左右されずにキャリアを追求することの難しさも痛感してきました。本インタビューでは、ユニファでの働き方や、2025年7月からの部長就任という新たな立場から目指す開発組織のミッション、そして今後の展望などを語っていただきました。ぜひ、ご一読ください!※本インタビューは2025年12月時点の情報です。
プロフィール
入佐素子(いりさ・もとこ)
プロダクトデベロップメント本部 開発二部 部長/SW五課 課長
大学卒業後、エンジニアとして列車無線や公共事業無線システムの会社に入社し、Windows上でのアプリケーション開発を経験。その後、銀行の基幹システムを含む業務系システムの開発を経験した後、Webアプリケーションの開発に携わり、サーバサイドエンジニアとして、受託開発の世界で様々なシステムに設計開発から運用まで携わる。二度の産休・育休を経て、システム開発とプロジェクトマネジメントの分野で約30年間にわたり最前線で活躍。2021年10月にユニファに入社し、2025年7月より開発二部の部長に就任。担当プロダクトのサーバーサイドの開発・運用における安全性確保やエンジニア組織の成長支援など、部門全体の統括を担う。現在、25歳と21歳双子の三児の母。
女性管理職として、ユニファで築く新たなキャリア
ー 約30年の時を経て実現した“休まない選択肢”と男女平等の組織文化
私がエンジニアとしてキャリアを歩み始めた約30年前と比べると、子育てとキャリアの両立を取り巻く環境は劇的に改善したと実感しています。かつては、こどもの体調が悪い時でも祖父母などに預けて仕事に行く必要がありましたが、リモートワークが普及した今では、こどもの年齢や状況に応じて自宅で仕事を進めることが可能になったと思います。
働く側にとって、“会社を休む”以外の選択肢が生まれたことは、当時子育てをしながら働いていた私自身の経験からも、本当に素晴らしい変化だと感じています。
特にユニファでは、リモートワークや子の看護や育児休暇といった制度が性別に関係なく浸透していますね。従来の“女性だけが時短勤務や育休を取得する”という制度設計には、公平性の観点からも私自身がずっと疑問を感じていました。その点、ユニファは男性も女性も関係なくパートナーと協力して育児を行い、こどもの体調不良時には仕事を休むなど、誰もが平等に制度を利用しています。
この組織文化として根付いている環境やメンバーみんなの意識は、今後も日本における女性管理職比率や、共働き世帯の増加といった課題を解決していく上でも非常に重要な要素だと考えています。
ー 管理職就任後に感じた自身の変化
2025年7月に現職に就任して以来、まだまだ足りませんが物事をより俯瞰的に、経営的な視点もより強く意識するように心がけてきました。また、開発組織の理想像や目指す姿の実現に向けて具体的なアクションを起こせる機会が増えたことも、大きな変化です。私たちの部署が目指す姿を実現するために、私自身もユニファのバリューの一つである“Play Fair”の精神で、以前よりも積極的にアプローチできるようになったと感じています。
また、部長という立場になったことで、経営層に近い方々とも直接話す機会も増えました。以前は他のリーダーを通じてコミュニケーションをとっていましたが、組織全体の成長を強く意識し、私自身が抱いていた開発組織への課題感に対し、積極的に関与し推進力を持てるようになりました。
今後も、経営層に近い立場として、メンバーの意見に真摯に耳を傾けながら、より強固な組織・エンジニアチームを築いていきたいですね。
開発二部が担うミッションと、エンジニアに求めたい“誠実さ”の形
ー プロダクトを支える開発二部のミッション
私が管轄する開発二部は、サーバーサイドエンジニア、QA、SREの3つのチームで構成されています。私たちのミッションは、各プロダクトを安全に開発・運用することですが、私がメンバーに常に伝えたいことは、「3年後の保守担当者が辛くない、持続可能なシステムを作り上げよう」ということです。
ユニファの「ルクミー」はプロダクト間の連携が複雑なため、目先の機能実装だけを優先すると、将来的に技術的負債として自分たちの首を絞めることになります。システムを塩漬けにしない、継続的にその時その時で最適な形にする、バージョンアップするなど、持続可能なシステムにするために必要なことは泥臭いことも含めてたくさんあります。でも、そこに向き合い、常に最善のシステムや最善の設計、最善のアーキテクチャを日々目まぐるしく変わる技術トレンドを睨みながら考え続ける・開発し続けることが、技術者としての成長に繋がると考えています。
だからこそ、私はメンバーに目の前のタスクをこなすだけでなく、カンファレンスや勉強会への参加、チームを横断したコミュニケーションなどを通じて、より広い視点でシステムを捉えてほしいと考えています。
ー 技術に向き合うことは、未来の“誰かの時間”を守ること
私が“システムの持続性”にここまでこだわるのには理由があります。過去、適切なメンテナンスがされないシステムを保守しなければならない状況下で、エンジニアが疲弊していく現場を何度も目にしてきました。システムが不健全になると、追加開発の度に予期せぬ障害対応に追われたり、追加開発は小さな改修にもとてつもない時間を要し、ビジネス成長速度は鈍化し、収益を生み出さないシステムは塩漬けされ、不健全さが加速し悪循環を生み出します。
私が目指したい“仕事も子育ても犠牲にしない”組織は、単に制度を整えるだけでは実現できません。
システム自体が収益を生み、安定して稼働し続ける“健康な状態”であって、初めて私たちは本当の意味で“家族との時間”を守ることができるんです。
“3年後の保守担当者”とは、未来の自分自身かもしれませんし、新しく入ってくる仲間や、これから親になるメンバーかもしれません。技術やアーキテクチャに深く向き合い、持続的に改善し続けることは、未来の仲間への“最大の思いやり”だと信じています。
技術の“持続可能性”こそが、家族の幸せを守るインフラになる
ー 開発組織の健全さが、社会インフラの信頼を支える
ユニファは「家族の幸せを生み出す あたらしい社会インフラを 世界中で創り出す」をパーパスとして掲げています。このパーパスを追求する私たちは、提供するプロダクトそのものだけでなく、それを作る私たちの“働き方の構造”においても、社会のロールモデルであるべきだと考えています。
私がここで言う効率化とは、単に作業時間を短縮することではありません。「技術への投資(適切な設計や改善)がビジネスの収益を生み、それがエンジニアの心身の余裕へと還元される」という健全な循環(経営構造)を作り出すことです。
システムが不健全で、常に場当たり的な対応や「人月」に頼った力技の運用を強いる状態ではいつか必ず綻びが生じ、誰かの家庭の時間や情熱を犠牲にすることになります。
私たちが技術の本質に向き合い、3年後も健やかに動き続けるシステムを追求するのは、「誰かの犠牲の上に成り立つサービス」にしないためです。無駄な残業をしない環境は、その健全な構造が正しく機能していることの“証”に過ぎません。技術の力でこの構造を盤石にすることこそが、私たちが誇りを持って“家族の幸せ”を語れる土台になると信じています。
ー ユニファで活躍できるエンジニア像
ユニファは現在、開発スピードと同時に“システムの完成度”を追求するフェーズにあります。
“パッと作って出す”ことだけを目的とするのではなく、3年後もメンテナンスしやすい状態に整え、バグを生み出しにくい強固な仕組みを作り上げることに情熱を注げる方、そして常に「本当にこれでいいのか」と良い意味で疑い続け、改善を図ることができる方と一緒にお仕事が出来たら嬉しいです。
30年のキャリアの中で、母として、技術者として歩んできた私だからこそ、“技術への誠実さが、私たちの自由と幸せを支える組織”だと、証明したいんです。システムの安定運用と品質向上に、共に真摯に向き合える方をお待ちしています。
ユニファでは、性別や働き方にとらわれず、柔軟なキャリアを築きながらシステムの安定運用と品質向上に真摯に取り組める方を歓迎しています。少しでもご興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にご連絡ください!
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