【代表インタビュー】
「構造の中で動くより、構造そのものを設計したい」——ベンチャーネットが20年かけて追い続けてきたもの
今回は、弊社ベンチャーネットの代表である持田に、創業の想い、20年間の事業変遷、そしてこれから目指す「NEW BUSINESS ENGINEERING」について聞いた。
いい会社だった。だからこそ、違和感に向き合った
——まず、創業のきっかけから教えてください。
新卒で入社したHP(ヒューレット・パッカード)は、本当にいい会社でした。
良い同期がいて、良い先輩がいて、良いクライアントがいる。人間関係も悪くなく、環境として大きな不満があったわけではありません。このまま10年、20年働くこともできただろうと思います。
でも、ある日ふと気づいたんです。
会社に行く電車の中から見える景色が、30年後も同じかもしれない。そのとき、自分は後悔しないだろうか、と。
考えてみると、たぶん後悔するだろうなと思いました。
——安定した環境の中にいたからこそ、感じたものだったのでしょうか。
そうだと思います。
うまくできている構造の中で、守られながら働くことは素晴らしいことです。それ自体を否定しているわけではありません。
ただ、自分にとっては、それが本当に「自分の人生を自分で歩いている」と言えるのか、という問いがありました。
30年後の自分は、きっとこう言う気がしたんです。
「もっと若いときに、いろいろやっておけばよかった」と。
だから、挑戦してみたかった。0から1を生み出してみたかった。大したことはできないかもしれないけれど、自分の思った通りにやってみて、ダメならダメで、そういう結論を自分で得たいと思いました。
一度きりの人生を、やり切りたかったんです。
26歳、顧客もビジネスも社員も0からの起業
——実際に起業したのは26歳のときだったのですね。
はい。26歳で、0ベースで起業しました。
お客様も0、ビジネスも0、社員も0。六本木のレンタルオフィス1席からのスタートでした。
何もない中からの挑戦でしたが、意志だけは強くありました。自分から退路を断って、始めた感覚です。
そのときに気づいたことがあります。
自分は、構造の中で動くより、構造そのものを設計したい人間なんだと。
——最初の事業はSEOコンサルティングだったのですか。
そうです。
0から何が自分にできるのか。そこから、顧客が求めているもの、これから求めていくであろうものを探し、見つけ、扱うようになりました。
その1つ目がSEOでした。
SEO、SFA、MA、ERP、AI——一貫して向き合ってきたのは「経営自動化」
——事業領域はかなり変化してきたように見えます。
表面的には変わっているように見えるかもしれません。
SEOから始まり、Salesforce、Oracle Eloqua、そして現在のNetSuiteへ。さらに今はAIコンサルティングにも取り組んでいます。
(💡NetSuiteコンサルティング事業についてはこちらのストーリをご参照ください)
ただ、振り返ると一貫しているんです。
SEOは、リード獲得の自動化。
SFAは、営業の自動化。
MAは、マーケティングの自動化。
ERPは、経営の自動化。
ベンチャーネットは、ずっと経営自動化の進化に関わり続けてきました。
——AIの登場によって、その流れはどう変わったのでしょうか。
AIの登場で、明らかに跳躍が起きています。
これまでは、人間でつくられた組織の中に、システムを入れて効率化していくという考え方でした。
でもこれからは、組織そのものがシステム化していく。人、AI、業務システムが協調しながら、経営や事業運営のあり方自体を変えていく時代になります。
これは単なる進化ではなく、次元が変わることだと思っています。
私たちが掲げているのが、NEW BUSINESS ENGINEERING です。
新しいビジネスを、テクノロジーで設計し、実装する。
この信念は、20年間ブレていません。
本当に必要だったのは、アドバイスではなく「一緒に走るチーム」
——創業時から、どんな会社をつくりたいと考えていましたか。
チームをつくりたかったんです。
0から新規事業を立ち上げようとしている人間に、本当に必要なのはアドバイスだけではありません。一緒に走ってくれるチームです。
戦略を語るだけでもなく、システムを動かすだけでもなく、経営を変えるところまで責任を持って伴走してくれる仲間が必要だと思っていました。
そういうチームを、つくりたかったんです。
——ご自身が起業したときに、欲しかった存在でもあるのですね。
まさにそうです。
自分が26歳で起業したとき、もし今のベンチャーネットのようなチームがあったなら、きっとジョインしていたと思います。
1人1人の強みを特化させたチーム。そして、顧客に貢献しながら、自分の力を試せるチーム。
それが、ベンチャーネットの原点です。
20年間変えなかったこと。
「システム導入をゴールにしない」
——20年間で変わらなかった考え方はありますか。
ひとつだけ、変えなかったことがあります。
それは、システム導入をゴールにしない ということです。
クライアントにとって、システムを入れること自体は目的ではありません。本当に実現したいのは、経営をよくすること、成長すること、その先にある成果です。
だから私たちは「伴走」という言葉を大切にしています。
導入して終わりではなく、一緒に走り続ける。そこにこだわってきました。
——具体的には、どのような支援を大切にしているのでしょうか。
私たちがこだわっているのは、3つのステップです。
まず、データを統合して経営の現状を 見える化 する。
次に、そのデータを意思決定に変換して わかる化 する。
そして、空いたリソースと知見を使って新しい価値を生み出す 儲かる化 へ進めていく。
この3ステップを通じて、システム導入を単なるITプロジェクトで終わらせず、経営変革につなげていきます。
人・AI・NetSuiteが協調する「Starfish Team」へ
——現在は、Starfish Teamという構想も掲げています。これはどのようなものですか。
Starfish Teamは、人・AI・NetSuiteが協調して動くプロジェクトチームです。
かつては「すごいチームをつくるには、大きな会社でなければできない」と思われていました。人材も資金も、規模のある会社に集まりやすかったからです。
でも、今は違います。
AIをバーチャル社員として活用し、各世代のトップクラスの専門家をプロジェクトごとに組み合わせることで、会社の規模に関係なく、最高のチームをつくれる時代になりました。
それが、レバレッジ起業の本質だと思っています。
ベンチャーネットは、そのあり方を体現していきたいと考えています。
20年で増えたもの。仲間、クライアント、そして「最高のチームをつくる人」
——創業から20年が経ち、今振り返って一番誇りに思うことは何ですか。
気がついたら、20年が経っていました。
仲間が増え、クライアントが増え、「ベンチャーネットと仕事をすると、会社が変わる」と言っていただける機会も増えてきました。
でも、私が一番誇りに思っているのは、実績や規模そのものではありません。
ここを巣立っていったメンバーが、それぞれの場所で「最高のチームをつくる人間」になっていることです。
それは、会社としてとても大きな価値だと思っています。
強い中堅企業・中小企業が増えていく環境をつくりたい
——最後に、これからベンチャーネットが目指していくものを教えてください。
私が目指しているのは、強い中堅企業・中小企業がもっと増えていく環境をつくること です。
日本には、素晴らしい技術やサービス、想いを持った企業がたくさんあります。けれど、データやシステム、業務設計の面で力を発揮しきれていない企業も多い。
私たちは、テクノロジーの力で、そうした企業がもっと強くなれる環境をつくっていきたい。
NEW BUSINESS ENGINEERINGという考え方のもとで、新しいビジネスを設計し、実装し、経営を変えるところまで伴走していく。
この想いに共感できる人と、一緒にこのエコシステムを育てていきたいです。
ベンチャーネットの挑戦は、これからも続いていきます。