千葉県立成田国際高等学校 / 普通科
異文化の中で気づいた、「ふつう」を疑う力
高校時代、SGH(スーパーグローバルハイスクール)のプログラムで、オーストラリア・メルボルンに2週間の交換留学に参加しました。 中学生の頃から異文化に興味があり、この経験をどうしてもしてみたくて、毎日1時間半かけて千葉市から成田の高校に通っていました。 【木陰で寝てる?踊ってる?これも運動会のかたち】 現地の高校では、授業に加えて運動会などの学校行事にも参加しました。 印象に残っているのは、競技中も、そうでないときも、みんながとにかく楽しんでいたこと。出たい種目だけを選んで出場し、出ていない時間は木陰で話したり、寝ていたり、音楽に合わせてダンスを踊っていたり…。 「全員が同じことをしなくてもいい」「楽しみ方はそれぞれでいい」——そんな自由な空気に触れ、「学校行事の楽しみ方」自体にも多様性があるんだと実感しました。 【「普通」とはなにかを考えた2週間】 オーストラリアは移民国家であると、事前学習で学んでいました。 でも、実際に現地の学校やショッピングモールで暮らす中でその言葉の意味を“実感”することになります。 日本の学校では、制服や靴下、髪型、持ち物まで細かく決まっていて、同調がベース。でも現地では、バックグラウンドの異なる人々がそれぞれのスタイルで日常を過ごしている風景が当たり前でした。 「普通とは、誰の視点で決まるのか....?」 生まれて初めて島国・日本を一歩外に出て、そこから日本を振り返る感覚は、私にとってとても新鮮で、今でも大切な原体験です。 【通じることより、「伝えようとすること」】 もちろん、英語が通じずにもどかしいこともたくさんありました。 でも、自分の文化や気持ちを伝えたいという思いがあったからこそ、言葉以外の表現——表情、ジェスチャー、リアクションなどを駆使して、積極的にコミュニケーションをとるように。 その結果、少しずつ距離が縮まり、「ちゃんと伝わってる」と感じられたときの喜びは、今でも忘れられません。 この経験を通して学んだのは、「伝わるかどうか」よりも、「伝えようとする姿勢」が何より大事だということ。 価値観や背景が異なる相手とも、理解しようとする気持ちがあれば、きっと通じ合える。その気づきは、今の自分の活動にもつながっています。
