第一家庭電器株式会社 / DAC(ダック)千葉店
第一家庭電器 DAC千葉店(協力社員)での忘れられない瞬間
当時18歳、工業高校を卒業したばかりの僕は「第一家庭電器 DAC千葉店」で協力社員として働き始めました。第一家庭電器は1958年に設立された老舗家電量販店で、特にDACシリーズはオーディオ・ビジュアルに特化した専門店として知られていました。自分にとっては未知の世界への挑戦でした。店長の野末葉一さんは、レコードに針を落とす動作も、アキュフェーズ(Accuphase)のアンプのボリュームを上げる所作も、まるで茶道の点前のように静かで美しい人でした。そんなある日、店長の目の前で土方主任がポツリと呟きました。「野の末に葉っぱが一枚。侘びしいでしょ? すんごく侘びしいでしょう?」……18歳の僕は、堪えきれずにゲラゲラと笑ってしまいました。店長の前で吹き出してしまうという、非常にまずい事態です。今思えば本当に失礼極まりない行動でした。当時の自分はまだ「社会人として空気を読む」という基本的なスキルが欠けていたのだと思います(深く反省)。しかしこの一件は、結果的に自分にとって大きな学びになりました。 人間関係の機微、場を読む力、そして何より一緒に働く人たちの個性やユーモアを、肌で感じるきっかけになったからです。

