名古屋大学 / 工学部・電気電子情報工学科
卒業研究【TMRセンサーを活用した仮想空間における自然な体動追跡とその反映】
「TMRセンサーを活用した仮想空間における自然な体動追跡とその反映」という研究に取り組みました。 この研究では、TMR(トンネル磁気抵抗効果)センサを用いて、磁石から放出される磁場をリアルタイムで追跡するシステムを開発しました。TMRセンサは高感度で温度変化に強く、小型軽量でコストも低いという特長があります。従来のAMRセンサが16ガウスの解像度であるのに対し、TMRセンサは1μTまで読み取ることができ、追跡距離を大幅に拡張する可能性を見出しました。 さらに、センサ自体を動かすことで、ユーザーが手に重い磁石を装着する必要がなくなり、固定した強力な磁石から得られる磁場を利用して、追跡距離の延長が可能となりました。I²C通信を用いて複数のセンサを同一配線上に接続し、効率的なデータ取得も実現しました。 実験の結果、190mmまでの距離で誤差が緩やかに増加することを確認し、先行研究よりも追跡能力を向上させることができました。これにより、ユーザーの自由な動きが可能となり、スポーツ分析、医療リハビリテーション、エンターテインメントなど、多岐にわたる分野での応用可能性を示しました。