形骸化する評価シートを「毎日書きたい評価シート」にしたくって
その評価シート、何を目的に作ったか覚えていますか?
メンバーの成長のため?事業貢献度を計測するため?稼働管理の一環として?
「ごめん今月は案件が忙しないから1on1は短縮で。評価シートはあとでFBしたのを送るから」
といったきり、翌月まで放置。そんなことに心当たりはないだろうか…?
もし、心当たりがあって、メンバーからのリマインドもなかったなら、完全に形骸化している。
人事評価に関わるといったところで時間がないものはない。時間がない上司になおざりFBされた評価シートでは記載する価値を感じない。
そもそも勝手に育つメンバーは、とうの昔に自己流の自分管理シートを作って高みへ上っている。
気が付けば、自分育成が上手なメンバーとそうではないメンバーの差がすさまじい…。
恥を忍んで言うと、うちの会社も同じ状況になりかかっている。というか、独立採算制の建前をいいことにほぼそうなってしまっている。
実際、以前メンバーから「これって意味あります?」という声が上がったことがある。これはまずい。
なので、AIを使って「評価シートを自走させる仕組み」を作ってみた。マネジメントやマーケティングの古典を読み直す中で学んだフレームワークをAIに組み込んで、壁打ち相手にした。弊社代表のAIクローンも配布されているので、彼にも来てもらった。
要するに、評価シートを開く理由がなかった人に、開く理由を作る仕組みを作った。
できることはこうだ。
1. 弊社代表のクローンをナビゲーターにして対話
a. 評価シートの読み解き
b. マイミッション策定
c. アクションプラン設定
2. 自分のスキルセットに合わせてメンターのような動きをさせる
a. 文字でのFB MTGを実施
b. 日報を書き込めばねぎらいコメントが日報内容を踏まえて戻ってくる
3. 評価シートのアクションプランを元にした進捗バーを実装
4.月末には打ち込んだ日報をもとに振り返りが自動で整形される
5. 自分のスキルセットの確認
a. 評価シートや日報から推測されるスキルの洗い出し
こったUIを作っている時間はないので、ClaudeCodeのターミナル画面そのまま。そのかわり、サウンドノベルのチュートリアルのような対話形式にして、触っていると自然に進む仕組みにした。
まだ、私と代表にしか共有していないけれど、わりといい出来なんじゃないかと思っている。3連休明けには興味を持ってくれたメンバーに実際にやってもらいたい気持ちもある。
人間のメンターと違って、AIはブレずに返してくれる。
人事異動も退職もない。会話がそのまま記録になる。組織の温度感に左右されずに、自分のペースで回せる。
もちろん、AIの壁打ちが人間のメンタリングに取って代わるとは思っていない。AIが出してくるのは構造の整理と思考の補助線であって、最終的な判断や評価は人がやるものだ。
しかし、「次の面談まで何もしない3ヶ月」が「毎日少しずつ動く3ヶ月」に変わるだけで、振り返りの質はまるで違ってくる。
まだ作ったばかりで、社内需要があるかも不明。社内最適化されすぎているので、売り物にはならない。3連休初日から何をしてしまっているんだろうとも思う。
とはいえ、形骸化しつつある何かを活性化させる試みは楽しかった。AIを使えば、作りながら考えるのがこんなにも短縮されるのだというのも実感。
願わくばメンバーの「あーあ、今月も評価シート書くのか だりぃわ」がなくなるとうれしいのだが…