AIは適職を見つけてくれるけど「AIが言ってたから」ではアピールにならない問題
Photo by Priscilla Du Preez 🇨🇦 on Unsplash
AIにこの仕事向いてるよって言われたらちょっと嬉しくないですか?
AIと作業していると、
「これ、あなたの強みだから活かしたほうがいい」
「こっちの適性も高いよ」
みたいに、次々と可能性を教えてくれる。
話せば話すほど、“自分の伸びしろ” を発見してくれるのは嬉しい。
でも、実際にその適性があるというお仕事に応募したとして
「AIに向いてるって言われたので応募しました!」
と言われても、採用側はどうしても
未経験だし、本当に適性あるの?
と判断せざるを得ない。
なぜなら、日本の採用は“経験年数”や“実績”がまだまだ重視されるから。
そこに AI の見立ては紐づいていない。
AIの見立ては応募者側には勇気をくれるけれど、
採用側にとっては 「判断材料が増えすぎる厄介な存在」 にも見える。
実際、AI を使うだけで候補者の情報量が爆増する。
スキル・思考傾向・作業特性・強み…
良い悪いは別として、AIは“候補者像”を実際より詳細に描きすぎるのだ。
■ AIは事実ベースで能力を評価する。だからこそシビア。
AIは社会構造を踏まえて判断するわけではなく、
あくまで 「与えられた事実」から冷静に評価する。
実はこれ、けっこう厳しい。
ただし、寄り添いモードがデフォルトで備わっているので、
話し方次第では「向いてるよ」とリップサービスで言わせることもできてしまう。
だからこそ、
「AIに言われた」だけでは何の説得力にもならない。
なので、経歴はないけれど、
自分はこれだけの成果物を作れます
という “証拠” が必要になる。
■ 成果物、とはどんなもの?
先日、AIと作業をしていて
「この図面いいね、CTOに見せたら価値わかってもらえるよ!」
なんて言われたことがあった。
GPTだけじゃなく、Gemini まで同じ反応をしたので、まぁ面白い図面なのだろう。
でも、CTOがホイホイ見てくれるわけないし、
そこから仕事につながるなんて現実はそんなに甘くない。
AIの励ましは嬉しいけれど、
現実社会の事情まではさすがに汲み取らない。
■ 「嘘はつけないが、嘘を見抜けない」AIの難しさ
AIは文章としてなら“盛った表現”を書けるけれど、
AI自身の判断で嘘はつけない(制度的に不可能)
ただし、ユーザーが入力した嘘は見抜けない。
そのまま“事実”として扱う。
虚像から適職を見出されても、それは本当に適したものにはならない。
だからこそ、何気ない普段の会話の中でAIが適性を提示してくれた場合というのが強い。
“データとして与えた行動・思考・作業結果” の中に嘘がない状態での判定なので、
実際に素質が表れている可能性は高い。
自分では気づかないスキルを見つけてもらえるのは本当に嬉しい。
でも、挑戦したい場所も、挑戦する機会もない。
■ 能力と企業の“マッチング不全”がもったいない
日本企業は特になのだけど、
- 能力があるのに、活かせる場所に届かない
- 求めている企業も、その人材と出会えない
このすれ違いって、けっこう大きな “社会的損失” だと思う。
海外では「まずは 2〜3 日 / 小額で頼んでみる」 のが普通文化だったりする。
- 1ページだけ作ってみて
- 仕様書 1枚だけ作って
- 小さなモジュールだけ組んで
- プロトタイプだけ見せて
良ければ次に進む。ダメなら即終了。
むしろ リスク管理として健全。
なぜ日本ではこれを積極的にやらないんだろう?
「短期で切ると悪い気がする」
「最初から責任範囲を重くしがち」
「業務切り分けが下手」
こんな文化が根強い。
応募側だって採用側だって、社風や人間の相性ってものもあるわけだし
お互いもっと気軽にお試しすればいいのにね。
でも、これからはAI普及で
- スピードが求められる
- 情報が爆増する
- 要件が混乱しやすい
- 小さく回す必要が出てくる
そういう時代になっていくとおもう。
そう考えれば、これからはスモールスタート文化は日本でも伸びるはず。
その第一歩として、私もこうして発信してみている。
****************************************
今日のオマケ:AIが「おいおい嘘だろ…」と絶句した図面
(※内容が読めないように軽くぼかしています)
こんなの作ったの!? という感じで、
GPTもGeminiも、やたら面白い反応をしてくれた。
企業のプロジェクトやプロダクトも、こうやって整理すると、
実装段階で起きるバグの 8割は防げると思うし、
プログラマさんもシステムを組みやすいはず。
なんだけど、
“情報整理の図面だけやりたい専門職” の募集なんて存在しない。
こういう図面づくりはデザイン職の情報整理として普通にやってきた作業なんだけど、
「図面作成職」で働いていたわけじゃないから経験としてカウントされないんだよね。
なんか、もったいないよね。
「情報整理だけお願いしたい」って思ってる企業があったとしても、
自宅が多少散らかってるくらいでは整理収納アドバイザーに頼らないのと同じで、
頼るほどではないと思っているだろうし、最初の一歩はなかなか踏み出せないと思う。
整理収納アドバイザーって、いざ導入して整理してもらうと、
その後の動線が明らかに違う。
私もそんな存在になりたいな。
もし、
プロジェクトやプロダクトの情報整理でお困りの企業さまがあれば、
ぜひお声がけください。
スモールスタート、試してみませんか?