1. 強い人の正体
「挑戦できる人はすごい」
これは多くの人が感じていることだと思います。
難しい仕事に手を挙げる人。
リスクを取って前に出る人。
新しいことに踏み出せる人。
つい「能力が高いから」だと考えがちですが、最近は少し違う見方をしています。
もしかすると、強さの正体は能力ではなく“余白”なのではないか。
そんなことを考えるようになりました。
2. ストレスはゼロにできない
仕事には負荷がつきものです。責任もありますし、プレッシャーもあります。
しかし、それ自体が悪とは言い切れません。
挑戦には、ある程度の緊張や重みが必要です。完全に無風の環境では成長も起きにくいでしょう。
ただし、ここで分けて考えたいことがあります。
「成長のための負荷」と、「挑戦とは関係のない消耗」は同じものではない、ということです。
3. なくてもいいストレス
例えば
- 評価基準が分かりづらい
- 意思決定の流れが見えない
- 情報が十分に共有されない
- 声の大きい人の意見が通りやすい
といったこと。
これらは仕事の難易度とは無関係です。
本来向き合うべきものがあるはずなのに、そこにたどり着く前にエネルギーを削られてしまう。
そしてストレスは仕事の中だけではありません。
- 数年後もここで働いている自分を想像できない
- 役割の変化が見えない
- 通勤そのものがすでに消耗
- 満員電車で体力を使い切る
- 帰宅時間が読めず生活リズムが崩れる
一つひとつは小さく見えても、積み重なると確実に余白を奪います。
4. 余白は、能力よりも先にある
スキルがあっても、経験があっても、優秀でも、余白がなければ挑戦は難しいのではないかと思います。
逆に言えば、完璧でなくても、余白があれば一歩踏み出せることがある。
これは組織にも言えることだと思っています。
余裕のない組織は守りに入り、余白のある組織は少しだけ前に出られる。
5. 会社ができること
会社ができることは限られています。
家庭の問題を解決することも、社会全体の不安を一気に消すこともできません。
でも、仕事の中で生まれる“なくてもいいストレス”を減らすことはできるかもしれない。
- 意思決定を明確にする。
- 評価基準をできるだけ可視化する。
- 情報をオープンにする。
- 役割を整理する。
これは特別な思想ではなく、余白を守るための設計です。
弊社の福利厚生のしっぽフルサポートやキャンプ代補助、書籍購入制度も同じ文脈です。
愛犬との時間や、自然の中でリセットする時間、学び直す時間。
それらがあることで呼吸がしやすくなるなら、それだけで意味があると思っています。
挑戦を強制するためではなく、挑戦できる状態を作り続けたいと考えています。
6. 正解を押しつけたいわけではない
もちろん、会社づくりに唯一の正解はありません。
強い負荷の中でこそ力を発揮する人もいますし、厳しい環境が合う人もいると思います。
ただ、aciassは「余白を大切にする」という感覚をこれからも大切にしたいと思っています。
挑戦は必要ですし、責任もあります。負荷もゼロにはなりません。
それでも、挑戦とは関係のない摩擦まで抱え込む必要はない。
もし減らせるものがあるなら減らしたい。
その結果、挑戦がしやすくなるならそれも良いですし、たとえ大きな成果につながらなくても、ストレスの少ない生活が送れているなら、それ自体に価値があると思ってます。
そのための余白は、これからも意図して守り続けたいと思っています。