こんにちは。髙野です。
ありがたいことに、カジュアル面談を通じて日々いろんな方とお話しする機会があります。
転職を考えている方もいれば、まだそこまででもないけど、少し気になっているという方もいます。
カジュアル面談の中でよく出てくるのが
「転職したいわけじゃないんですけど、このままでいいのかとは思っていて…」
というお話しです。
よくよく考えると、むしろその方が自然なのかもしれません。
転職市場を見ると、わりとわかりやすい言葉で溢れています。
「キャリアアップ」
「市場価値」
「年収アップ」
どれも間違ってはいないと思います。
ただ、その言葉がしっくりくる人ばかりでもないのでは、とも思います。
今日はそんな温度感の「このままでいいのか」と思う状態を、少しだけ分解してみたいと思います。
よく聞く話ではある
「すぐ転職したいわけじゃないんですよね」
カジュアル面談でよく聞きます。
話をもう少し聞くと、今の会社が嫌いなわけではない。
人間関係もそこまで悪くない。
仕事も回っている。
でも、「このままでいいのか」とは少し思っている。
この状態は、そんなに珍しくないと思います。
むしろ、ちゃんと働いている人ほど出てきやすい気もしています。
問題がないことが、逆に判断を難しくする
明確な問題がある場合、判断はシンプルです。
- 環境が合っていない
- 評価が成立していない
- 構造的に無理がある
このあたりが揃えば、転職の理由ははっきりします。
ただ、そうではない場合、
- そこそこ回っている
- そこそこ評価されている
- そこそこ成長している
この「そこそこ」が、少し厄介だと思っています。
続ける理由にもなるし、変える理由にもなる。
どちらも間違っていないからこそ、決めきれない。
その結果、「このままでいいのか」という感覚だけが残るのかもしれませんね。
よくある2つの動き
この「そこそこ」の環境でどのように動くか
- 気のせいとして流す
- 勢いで環境を変える
どちらも良し悪しがあり、どちらも間違いではないと思います。
気のせいとした場合は、時間とともに慣れていくこともありますが、納得しているわけではない状態が続くこともあるかもしれません。
環境を変えた場合も、うまくハマることもあれば、別の形で似たような違和感が出てくることもあるかもしれません。
なので、このままどちらかを選ぶというより、一度「何に違和感を持っているのか」を整理してみた方が、判断しやすくなるかもしれません。
「なんか違う」の中身
一度、違和感を分解してみましょう。
といっても、大げさなことはしなくていいです。
よくある違和感は
- 役割とやりたいことがズレている
- 評価の基準が見えていない
- スキルの方向が曖昧
- 関わっている仕事の納得感が薄い
などでしょうか。
どれも小さい違和感だと思います。
でも、積み重なると「なんか違う」になります。
「裁量があります」「成長できます」
という言葉だけで納得できるなら、そもそもここまで迷わないと思うんですよね。
精度を少しだけ上げる
ここでありがちなのが、「ちゃんと自己分析をしよう」として立ち止まるパターンです。
ただ、そこまでやらなくてもいいと思っています。
やることはもっとシンプルで、
違和感が強く出る場面を一つだけ具体的に思い出すことです。
例えば
- 評価の話をされるときに引っかかるのか
- 業務内容に納得しきれていないのか
- 成長の方向が見えていないのか
どれもよくあるものですが、重要なのは
「どの瞬間に違和感が出るか」 です。
このレベルで見えるだけで、
- 環境の問題なのか
- 自分の動き方の問題なのか
の切り分けがしやすくなります。
逆に言うと、ここが曖昧なままだと、
環境を変えても同じような違和感が残りやすい。
だからまずは、広く考えるよりも、
一つの場面を具体的に拾うくらいで十分だと思っています。
完全に合う環境はあまりない
どの会社にも多少のズレはあるかもしれませんし、完全に一致する環境の方が少ないかもしれません。
その中で、どのズレなら許容できてどのズレは難しいのか。
ここが見えているかどうかで、ストレスは大きく変わる気がしています。
最後に
「このままでいいのか」と思うこと自体は、特別なことではありません。
すぐに答えを出す必要もありません。
ただ、その感覚を放置すると、「なんとなく」のまま時間が進むこともあります。
一度だけでも分解してみると、同じ選択でも意味が少し変わると思います。
環境を変えるでもいいし、
今の中で動き方を変えるでもいいし、
そのまま続けるでもいい。
どれを選んでもいいですが、「なんとなく」のまま選ぶか、「なんとなく」を少しだけ言語化してから選ぶか。
その違いは、あとで効いてくる気がしています。