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「前行程への感謝、後行程への思いやり」

Photo by Helena Lopes on Unsplash

仕事の学びについてのログ。

昔インターンしていた会社でのこと。社長からのまたぎきなんだけど、こんな話をしてくれたことがあった。

あれから5年くらいたったんだけど、ふと仕事をしていて、こう思った。

「前行程への感謝、後行程への思いやり」

このコピーを覚えていたのは、なぜだかわからないんだけど、やっぱり仕事を一緒にしていて、明らかにやりやすい人と、そうでない人の差を表しているなぁと思う。

例えば、

・マーケターからエンジニアに施策を伝える時に、エンジニアが知っていなさそうなマーケティングの目的や、経営の目的を伝えられる人
・ある施策を打つ時に、前提となる情報を「見てね」だけではなく、URLを共有して、相手が探す手間を無くそうとしてくれる人
・テキストでやろうとすると、コミュニケーションの往復が5回以上続きそうだと思うので、そういう場合のみ電話の手段を使ってくれる人

などなど。この辺のちょっとした配慮ができる人って、仕事がすごい早く進む。

じゃぁ、こういう人に共通する特徴って、なんなのか考えたんだけど、多分何点かある。

①自分の業務範囲以外でも、全体のゴールを考えられる人
②他人の業務範囲に興味を持とうとすることができる人
③相手の知っていること、知らないことを想像できる人

①自分の業務範囲以外でも、全体のゴールを考えられる人

例えば、エンジニアなら、「はいはい、実装すればいいんでしょう!」と実装して、問題が起こったら「いや、あんたの要件定義がクソだから悪いんでしょ」みたいな人ではなく、

ちょっと要件定義にまでマーケターや経営サイドの視点から関わって、「この要件定義より、多分こっちの方が技術的にも楽だし、むしろこれ今のフェーズで実装しなくていいんじゃない?」と言えるようなエンジニア。

マーケターだったら、

「これこれこういう仕様でお願いします!納期は●日前ででお願いします」ではなく、「今経営上技術的負債を負っても大丈夫です。多分3ヶ月くらいで捨てる判断する可能性あります。いったんテストリリースするのが優先順位高いので。平行するチケットのこちらはいったん優先順位下げてもらっても大丈夫です」

みたいなことを言えるマーケター。(もちろんエンジニア的な要件もしっかりときくことが大事。)

②他人の業務範囲に興味を持とうとすることができる人

①を実現する上で重要なんだけど、②他人の業務範囲に興味を持とうとすることができる人。ちなみにこれがないと、某Payみたいな「みんな役割を果たしているけど、大炎上するパターン」になるんだと思う。

③相手の知っていること、知らないことを想像できる人

あとは、どの情報を渡すべきか、相手が何を気にしているのかを把握する上で、相手がどの情報まで追えていて、どの情報まで追えていないのかを想像する力だと思う。

これは、例えばSlackのどのチャンネルにいて、どの情報が流れていて、みたいな想像力だったり、「この人はデザイナーだけどLPOとかの経験がないから、獲得目的の広告ゴリゴリLPの要件定義までは任せると危ないかもしれない...」みたいな、他人の業務領域の想像力。

④相手が気になりそうなところを前もって答えていること

何かを提案した時に、相手が気になることを先回りして答えられる想像力があると、後行程の人も喜んで力を貸してくレル。

「前行程への感謝、後行程への思いやり」

こういうことをしてくれる人は、積極的にみんなの前で褒めると、多分みんなそういう人を目指してスムーズになるから、感謝すべきだし(別に思ってなくてもいいから動機付けの意味でやったほうがいい)、みんなの仕事をスムーズにするためにも後行程への思いやりが必要だと思う。

後、後行程への思いやりは、やっぱり複数領域の領域、人に興味をもつことが重要だと思う。じゃないと想像すらできないから。興味を持って、さらに仕事を楽させるような思いやりをもつことが、仕事のしやすさ(=もっと露骨にいうと、他人からの評価)が上がるんじゃないかなぁと思う。

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