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代表対談:共同代表制の意義とリスク―それでもSDは共同代表を選んだ―

当社(SD)の特徴である、共同代表制。

GoogleやTwitterも創業時にこの形を取っており、海外では採用されていることも多い形態ですが、日本ではまだあまり見ない、珍しいかたちです。

選考でも「共同代表の組織ってどんな感じですか?」「共同代表制のリスクについてどう考えていますか?」など共同経営についてご質問頂くことも多くあります。

そこで、今回は代表の福森(写真左)&大澤(写真右)に、共同経営の強みやリスク、その対策から、普段の役割分担、お互いに対して思っていることを聞いてみました!

共同代表制であるからこそ、作り出せる強い組織

――本日は、候補者の方にも聞かれることが多い「共同代表制」についていろいろとお伺いできればと思います、よろしくお願いします!早速ですが、共同代表制であることの経営上の強みからお聞きしたいです。まず大澤さんとしてはどのように考えていますか?

大澤:得意分野や特性がまったく違うので、普段の実務面に加え、経済恐慌やコロナ禍といった危機の時にも対応しやすいのが大きな強みだと考えています。私が担当する建設不動産業界が不況の時に、福森が担当するIT・コンサル業界が好調、など業界による景気の変動を吸収できることや、ナレッジも二倍になります。三人寄れば文殊の知恵じゃないですけど、二人分の知見を使うことでより良い経営的な判断をできるのがよい点ですね。

また、自分だけで意思決定ができないために独善的になりづらく、経営サイドだけで一人で暴走してしまうことをシステム上防ぐことができるのも強みだと感じます。

――SDの何かを決めるときに必ず社員の意見を聞いてくれる民主主義的文化は、共同代表だからこそなのかもですね!福森さんはどうですか?

福森:大澤さんのおっしゃる通り、危機に強い点や判断が偏りにくい点は大きな強みですよね。経営者と言ってもただの人間なので、時々の心理状態が意思決定にも反映されてしまいます。その時に自分以外の代表の視点が入ることで、一人で決めるよりもバイアスの少ない意思決定ができます。

その他にわたしが強みだと思っているのは、会社のフェーズの変化によって変わる必要なリーダー像に比較的柔軟に対応しやすいことですね。

例えば会社の立ち上げ時や苦境に陥った場合には、馬力のある大澤さんのようなリーダーが適していると思いますが、逆にある程度安定していて制度を作ったり制度を回していくことが必要なフェーズでは、わたしのような管理が得意なタイプがリーダーシップを発揮するのがよいでしょう。このようにフェーズに合った人間がリーダーをできる点が共同代表制の大きな強みだと思います。

あと、「経営者は孤独だ」とよく言われますが、大澤さんと二人で代表をしているおかげでまったく孤独感を感じることがなく、その点もとても助かっています。

リスクを引き受けてもいいほど、共同代表である価値が大きいと感じた

――逆に共同経営のリスクや弱みだと感じていることはなにかありますか?こちらは福森さんからお願いします!

福森:SDの場合は特にトップダウンではないので、代表がひとりの企業に比べてスピード感が落ちてしまいがちな点ですかね。二人の意志がすぐに合えばいいですけど、合わない場合に調整に時間がかかってしまうこともあります。

大澤:たしかにそこは課題としてありますよね、福森さんが重要だと思っていてもわたしが重要だと思っていなかったり、逆もまた然りで。あと入社前に社員から心配されることが多いのは、決裂したり主導権争いが起きたりするんじゃないかという点ですかね。それは絶対に起きてはいけないと考えているので、設立するときに回避するためのルールをいくつか決めて設立後も気を付けています。

――ルールを決めていたというのは初耳です!どういったものなんですか?

福森:まずは、大げんかしたあとは「もう顔を見たくない!」と思ったとしても、必ず1両日以内に話し合うこと(笑)あとは、「個人の利益を優先せずに会社の成功を第一目的にすること」「短期的な利益ではなく、中長期的な利益を目指すこと」「業務に関する是非と個人的な感情を混同して話さないこと」「経理上の情報などは常にお互いに開示できるような状態にしておくこと」などですね。こうした内容を盛り込んだ誓約書を設立時に取り交わしました。

大澤:今福森さんが話したものとは別に、万が一のために第三者を交えて誓約書以上に効力が強いものも作りました。でも意見が割れることはあっても二人ともいい会社を作りたい、会社をよくしたいという思いは同じなので、あまり拗れることはないんじゃないかなと思っています。

福森:わたしたちの関係性が会社に悪影響与えるのが何よりもよくないですからね。共同代表である以上、分裂などのリスクをゼロにすることはできませんが、そのようなリスクがあることは承知でそれ以上のメリットがあると考えてこのような体制を取っているので、できる限りの対策はしています。

――ちなみに意思決定のスピードについてはどう考えていますか?

大澤:会社設立から5年ほど経って経営者としてさまざまな意思決定をしてきたこともあって、社員に広く意見を聞くべきものと自分たちで決めるべきものはわかってきたので、その点はバランスよくできているのではないかと思います。

福森:そうですね。一方わたしと大澤さん間で意見が違ったときはとにかく粘り強く話し続けるということしか今は対応策がない状態なので、これからは例えばある予算までは独断で決められるとか、この分野は大澤さんで別の分野は福森など役割分担を考える必要もあると考えています。

両極端な性質を活かした強みを補う役割分担

――役割分担のお話がでましたが、普段どんな分担をしていますか?

福森:営業としてわたしよりも大澤さんの方が優秀なので、コンサルタントたちを引っ張ったりモチベートしたりといった営業周りやパッション的な部分は大澤さんに担ってもらっています。彼はごきげんハッピーおじさんなので(笑)わたしは管理や企画周りを担っていますね。

大澤:わたしが感情や行動で福森さんが理屈や思考という感じですよね。何かを決める時もできるだけ、お互いが中心となって取り組んでいる領域については担当している人の意志を尊重するようにしています。

福森:わたしと大澤さんはわりと両極端なので、片方の得意でないことはもう片方がカバーする形で会社を運営していますね。得意分野だけでなくキャラクターもまったく違うので、社員からみた際に、例えば福森に言いにくいことでも大澤になら言えることがあったり、マネジメント面でも役割分担ができています。

――最後にお互いのよいところや直してほしいことを教えてもらえますか?

福森:大澤さんのいいところは、20年近くこの仕事をしているのに、当たり前のことを高いレベルで当然のようにできていることですね。長く仕事をしていると手を抜いてしまう人も多いですし、当たり前のことが一番難しい場合もあるのに、つねに続けている点、とても尊敬しています。あと何があっても引きずらないし、なんと言っても性格がいい。

逆に直してほしいのは、稲川淳二の動画ばかり見ていないで経営の勉強を年800時間くらいしてほしいこと(笑)あと勉強のことなどを言っても聞かないところを直してほしいですね。

大澤:稲川淳二の動画おもしろいんですよ!(笑)福森さんのいいところは、誰よりも仕事をしていて、頼んだことは必ずやってくれることです。共同代表として一緒に仕事をしていてとても助かっています。あとは感情の起伏があまりなくてフラットなので、話し合いがしやすいですね。メンバーと話す際もきちんと一人ひとりに寄り添った上で、目線を変えて話しているのがすごいなと思っています。逆に直してほしいことは、こう見えて頑固なところと、体に悪いのでタバコを控えてもらいたいです。

福森:この解答からも大澤さんの人の良さが出ていますね、全然人のことを悪く言わない(笑)

ここでインタビューは終わりましたが、このあともふたりでお互いの役割や共同代表制について語り合っていました。共同代表にはいい面だけでなくリスクもありますが、この二人なら大丈夫だと社員としても思える代表たちです。

当社では人材コンサルタントを絶賛募集中です。福森や大澤と働いてみたいと思ってくださった方や、SDの組織や文化に興味を持ってくださった方はぜひ気軽にお話ししましょう!

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