今回は、表計算感覚でアプリケーションを誰でも簡単に開発できるクラウドサービス『CRAFT BLOCKS』の開発に携わる3名に、その現場のリアルを聞きました。
経験は積み重なる――受託で磨いた力が、プロダクトで活きる
ーまずは自己紹介と、現在の役割について教えてください。
横田さん:CRAFT BLOCKSチームでエンジニアリングマネージャーをしています。主にチームマネジメントや、プロダクトオーナーと開発メンバーの間に立って、プロジェクト全体を推進する役割です。アクティアに入社してからは6年ほどになりますね。
単に進捗を見るだけでなく、「どうすればこのプロダクトがより良くなるか」という視点を意識しながら技術・組織の両面から関わっています。
冨田さん:シニアアプリケーション開発者として、要件定義から設計、テスト設計、そして運用保守まで幅広く担当しています。アクティアに入社してからは8年ほどで、これまで様々な案件に携わってきましたが、その経験が今のプロダクト開発にも活きていると感じています。
Aさん:アプリケーション開発者として、主に実装を担当しています。入社して3〜4年ほどで、現在は実装だけでなく、技術調査や設計にも関わらせてもらっています。
以前よりも「なぜこの設計なのか」を考える機会が増えていて、かなり成長実感のあるフェーズですね。
ー受託とプロダクト開発、それぞれの経験はどう活きていますか?
横田さん:正直、本質的にはそこまで大きな違いはないと感じています。どちらも「やりたいことをどう実現するか」を考える仕事なので、あるプロジェクトで得た知見が、別のプロジェクトでそのまま活きることは多いですね。
冨田さん:その中でも、アクティアのプロダクトならではの特徴は「技術検証にしっかり時間を使っていること」だと思っています。
受託案件だとどうしても納期や制約がある中での最適解になりますが、CRAFT BLOCKSでは一歩踏み込んだ技術選定や検証ができることができますからね。
その結果として、「検証→知見化→他PJへ転用」という流れが自然に生まれていて、組織全体の技術力底上げにも繋がっていると感じています。
Aさん:実際に、いろんなパターンを調べたり試したりする機会が多いです。“検証できるプロジェクト”という位置づけになっているので、単なる開発ではなく、技術的な引き出しを増やす場になっていると思います。
「アクティアらしさ」が詰まったプロダクトーー標準を崩すことで、見えてくるもの
ー『CRAFT BLOCKS』はどんなプロジェクトですか?
横田さん:このプロジェクトは「SI企業が作るプロダクト」というより、「アクティアらしさが詰まったプロダクト」だと思っています。
プロダクトオーナー自身が技術に強いこだわりを持っているので、普通の現場ではやらないようなチャレンジも積極的にやります。
冨田さん:社内でこれまでやってきた“標準的なやり方”をあえて崩して、新しい方法を試すことも多いですね。データの持ち方ひとつ取っても、「本当にこれがベストなのか?」を常に問い直している感じです。
Aさん:最初は「なんでここまでやるんだろう?」って思うこともありました(笑)。でも今は、設計の意図や背景まで考える経験ができているので、すごく成長につながっていると感じています。
ー完成がないプロダクト開発の難しさはどこにありますか?
横田さん:やはり「終わりがないこと」そのものですね。
リリースして終わりではなく、そこから改善が続いていくので、技術的負債が積み上がるリスクもありますし、思った通りにいかないことも多いです。
EMとしては、プロダクトオーナーの意図を正しく理解して、それをチームにどう伝えるか。その“翻訳”の難しさはかなり感じています。
冨田さん:継続開発ならではの難しさとしては、知識の蓄積と継承ですね。
プロダクトは時間とともに複雑になっていくので、「誰が何を知っているか」が属人化しやすい。だからこそ、ドキュメントや履歴の管理を最初からしっかり設計しておかないと、後から入る人がかなり苦労することになります。
Aさん:実際に後から入った立場としては、キャッチアップはかなり大変でした(笑)。ただその分、いろんな設計思想や技術に触れられるので、学びの量はすごく多いです。正直に言うと、今は「必死に食らいついている」という感覚です。それくらいレベルの高いことをやっているなと感じています。
ー設計や品質において、妥協したくないポイントは?
冨田さん:一番大きいのは、「アクティアが創るプロダクトである」という点ですね。社長の技術的な知見やこだわりがかなり強く、それがそのままプロダクトに反映されています。
正直、外から見たら「なんでここまでやるの?」と思われるレベルだと思います(笑)。
各プロジェクトに共通するやり方もありつつ、「あえて違うやり方を試す」こともある。
そうやって変化を生み続けているのが、アクティアらしさだと思いますね。
横田さん:最初からかなり先のことまで想定して設計するケースも多いですよね。普通のプロジェクトだとそこまでやらないような領域まで踏み込んでいます。ただ、自社プロダクトだからこそ、何度か作り直す前提でチャレンジできる。
それが結果的に、技術的なレベルの高さに繋がっていると思います。
Aさん:「良い意味で遊び場」という感覚を持つメンバーも多いと思います。
もちろん真剣にやっているんですが、通常のやり方に縛られず、新しいやり方を試せる余白があるからこそ、スタンダードを自分たちで更新していくような感覚があります。
個人の知見が、チームの改善になる。
ー最近の技術的な議論や工夫について教えてください。
冨田さん:ドメインモデルにはかなり強くこだわっています。
最近だと、イベントソーシングと組み合わせた際に、モデルの一貫性をどう担保するかをチームで議論しながら設計しました。最終的にはインターフェース設計まで含めて作り切り、チームに展開しています。
横田さん:テストの部分でも大きな改善がありました。
以前は影響範囲が広くて、テストケースが膨大になってしまっていたんです。そこを、チームで集まったタイミングでホワイトボードに書き出しながら議論し、大幅にスリム化することができました。
Aさん:あの時はメンバーそれぞれから色々な提案が出ましたよね。私も一部提案させていただいたこともありましたが、最終的には冨田さんがそれらのアイデアを一つに集約して、網羅性を担保しつつもパターンを最適化したテスト計画を策定してくれました。
冨田さん:各々の知見を突き合わせた結果、理論ベースでパターンを絞り込めたのは大きかったです。
Aさん:実際にテスト工程の負担がぐっと軽くなったと聞いています。こうした「個人でインプットしたことや知見がきっかけとなり、チーム全体で最適解を導き出していく」サイクルが自然に回っているのは、このチームの面白さだと思います。
ー受託と自社開発、共通する本質は何だと思いますか?
横田さん:やはり「POが実現したいことを形にする」という点に尽きると思います。それがクライアントなのか、自社内にいるのかの違いだけで、本質は変わらないですね。
冨田さん:技術スタックが何かよりも、「どんな課題を解決したいのか」が重要ですよね。
そのためにどんな手段を取るかを考えるのがエンジニアリングだと思います。
Aさん:自社開発の方が自由度は高いですが、その分難しさもある。ただ、やっていることの本質自体は同じだと感じています。
"ギア"として機能するということ。 距離より大事なのは、チーム設計。
ーチームとしての連携について教えてください
横田さん:最初は正直、うまく回っていなかった部分もありました。自分がPOとメンバーの間に立つ“ギア”として機能しきれていなかったんです。
冨田さん:確かに横田さんが大変そうなタイミングはありましたね。そのシーンでは私が色々と決めていく部分を巻き取れるように意識していました。横田さんが全体の責任を持ってくれているので、自分は技術的な意思決定に集中できていた側面もあったと思っています。
Aさん:自分も冨田さんが手が届いていないところを埋めるような動きを意識していましたね。それぞれが役割を理解して動いているからこそ、お互い自分がどう動くべきかを考えつつ、連携を取っていると思います。
ーリモート環境での開発についてはどうですか?
冨田さん:正直、リモートだから難しいと感じたことは全くないです。もうそれが当たり前なので、特に意識していないですね。
横田さん:コミュニケーションも、ツールを使えばすぐ取れる環境がありますし、全メンバーが困ることはほとんどないと感じていると思います。役割が明確で、やるべきことが整理されているので、リモートでも問題なく回っていますよ。
Aさん:必要なときにすぐ相談できる環境があるので、距離はあまり感じないですね。環境よりも「どういうチーム設計になっているか」の方が大事だと思います。
最後にーー技術を楽しめる場所、アクティア。
ーこの記事を読んでいる方へメッセージをお願いします!
横田さん:アクティアの環境は技術が楽しくて、好奇心が旺盛な人にはたまらない場所だと思いますよ。
冨田さん:技術選定ひとつとっても、「本当にこれがベストか?」を問い続けられる環境です。深く技術に向き合いたい人には、ここは居心地がいいと思いますよ。
Aさん:正直まだ食らいついている最中ですが(笑)、それくらいレベルの高いことをやっている実感があります。試行錯誤を楽しめる人なら、絶対に面白いと思います!
技術を手段として、課題解決の核心へ。
『CRAFT BLOCKS』の開発現場には、「試行錯誤を楽しむ」という純粋なカルチャーがあります。
完成がないからこそ難しく、終わりがないからこそ面白い。
自律した個(ギア)がそれぞれの役割を果たし、チームで連動して価値を生み出す。
「もっと設計の本質に向き合いたい」「技術を使って、本当の課題を解決したい」
そんな想いを持つあなたにとって、ここはきっと心地よい場所になるはずです。
まずはお話から始めませんか?