採用育成部の関野です。
これまで、動物病院の現場と本社の複数部署の双方から、動物病院を見てきました。そのなかで一貫して感じていたのが、
「真面目な人ほど消耗し、結果として離職してしまう」 という構造です。
どれだけ努力しても十分に報われない。
一時的には根性や気合で乗り切れても、それが持続可能な状態とは言えない。
こうした状況は、個人の努力や人格だけでは解決できません。
仕組みと制度の側から是正すること。
それが、私がJPRで担っている役割です。
「真面目な人ほど辞めていく」のは、“個人”ではなく“設計”の問題
現場を見ていると、次のような方ほど離職リスクを抱えやすいと感じます。
- 誰よりも準備と勉強をしている
- チームの穴を埋めるために、自発的に動いている
- 飼い主さまからの信頼も厚い
にもかかわらず、
- 評価や給与に十分に反映されない
- 属人的な運用の中で、負荷だけが増えていく
- 将来像が描けず、「ここに居続ける意味」が見えなくなる
これは、その人の頑張りが足りないからでも、性格が弱いからでもありません。
問題は、
「評価・育成・キャリアの設計そのものが不十分である」
という、組織側の構造にあります。
したがってJPRでは、この構造を変えることを前提に、制度を組み立てています。
“意識”ではなく“再現性のある制度”
JPRは「QAL(Quality of Animal Life)」という理念を掲げています。
どの病院・どのスタッフに出会っても、一定以上の医療とサービスを提供できる状態を目指す考え方です。
この状態を、現場の「いい人」や「頑張っている人」の意識だけに依存して維持することはできません。
そのため、プリモ動物病院グループでは主に次の3点に取り組んでいます。
- キャリアラダーの明確化
- 職種・等級ごとに、求めるスキルや行動を具体的に定義
- 「何ができれば次のステップか」を可視化するよう設計
- 育成カリキュラムの標準化
- 教える人によって内容や基準が変わらないよう、共通の育成フレームを整備
- 1年目〜数年目までの学びのステップを、院をまたいで共有
- 評価・面談プロセスの整備
- 上長の主観だけに依存しないよう、行動と成果の記録をベースに評価
- 定期的な面談で、短期・中期のキャリアをすり合わせる場を設計
いずれも共通しているのは、
「特定の人の善意」に依存しない再現性をつくることです。
「良い人がいるから何とか回る」状態ではなく、
仕組みとして継続する状態を目指しています。
制度は“縛るため”ではなく、“公平に還元するため”の仕組み
「制度」や「ルール」と聞くと、
「がんじがらめにされそう」「自由がなくなりそう」
と感じる方もいるかもしれません。
しかし、私がJPRで目指しているのは、その逆です。
- 見えにくい貢献(後輩指導、チーム運営、裏方の仕事)も評価のテーブルに載せる
- 感覚的な「頑張っている気がする」ではなく、客観的な根拠をもって処遇を決める
- キャリアの選択肢(専門志向、ジェネラリスト、教育・マネジメント等)を明示し、選びやすくする
こうした制度によって実現したいのは、
「人を管理すること」ではなく「適切に報いること」
ルールがあるからこそ、
誰かの主観やその場の空気ではなく、
一定の基準に基づき、納得感のあるかたちで還元できます。
私は、制度をそのような“公平さの器”として整えていきたいと考えています。
現場が好きで、構造からも変えたい方とご一緒したい
私がJPRで一緒に働きたいと思うのは、次のような方です。
- 現場で動物と飼い主さまに向き合うことが好きである
- 同時に、「この業界の構造そのものを良くしたい」という問題意識を持っている
- 個人の気合や根性ではなく、仕組みで現場を支えることに興味がある
制度設計は、派手で分かりやすい仕事ではありません。
しかし私は、
「10年後の当たり前」を変えるための基盤づくり
だと捉えています。
目の前の1件の診療と同じように、
10年後の若手が「ここで働けてよかった」と感じられる環境をつくることも、
この業界にとって必要な医療行為の一つだと考えています。
もし、今の業界の構造に課題感を持ちつつ、
- 「仕組みで変える」という視点に関心がある
- 真面目な人が報われる環境づくりに関わりたい
と感じてくださった方がいらっしゃれば、
一度カジュアルにお話しできればと思います。
皆さまの現場でのご経験や問題意識を伺いながら、
JPRが取り組んでいる制度設計の内容と、その背景にある考え方を率直にお伝えします。