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ファーメンステーションのパーパスとバリュー

(前回までのお話)私のキャリアスタートの紆余曲折、やっとやりたいことを見つけてファーメンステーションを設立したことさらに素晴らしい仲間に恵まれて進化したことそして今、まさにアクセルを踏むタイミングでの決意表明、についてお話しました。意外に好評でして、気をよくしております笑
(このシリーズは、新たなメンバーが増えることをきっかけに、またファーメンステーションがスタートアップとして大きく変わっていくタイミングで実施したオフサイトの様子をお伝えしているものです。)

私たちの技術を活用して未利用資源の再生・循環を進めたい、スピーディーな成長と、事業性と社会性の両立に向かってチャレンジします、という決意表明。
思い切って伝えたことでしたが、ファーメンステーションのメンバーも、大きくうなずき理解してくれました。

さて、これをみんなで同じ方向を向いて実現するためには、強い幹や軸となるものが必要です。
そこで、パーパス、存在意義を設定することにしました。

■ ファーメンステーションのパーパス

まず、これがファーメンステーションのこれまでのミッションです。


ミッションの見直しをしよう、と決めて、ここに至るまでに、ディスカッションをしたり、私たちにとって大切だと思うキーワードを書き出したり、ミッション、ビジョン、バリューの設定をするための時間を取ったりしました。
ただ、色々あっても、覚えられなかったら意味がない。。。
変化の早い世の中でぶれない軸だけは持っておいて、良い意味でダイナミックに変化できるようにすべきだと考え、心から全員が理解できるパーパス1本でいくことにしました。

そして、これが、今回発表したパーパス!
ちょっとみんなドキドキです(たぶん)。

あれ?同じスライド?笑
これを見たみんなも「あれ?間違い?」みたいになったのですが、ふざけているわけではないのです。

散々考えた結果、やっぱりこれだな、と納得をして、創業時に作ってずっと使ってきた言葉を
改めてファーメンステーションのパーパスとすることとしました。


まずは "Fermenting"。
Fermentationは発酵を意味します。やはり発酵は外せません。
Fermentingは発酵させる、と動詞にしています。

発酵は、正確には微生物の働きで有機物を人類にとって有益なものにする、ということですが、広く考えると、何かから、さらに価値のあるものが生まれることを意味すると考えました。
発酵技術は私たちの大前提、もっとも得意とする技術ですが、製品だけでなく、ファーメンステーションの事業そのものが、微生物の働きのように、私たちが関わることで、必ず良い方向に行く、さらに Fermentではなくて、Fermentingとすることで、やり続ける、動き続けたいという想いを込めました。


"Renewable"です。
これも、改めて今回、なぜrenewableなのか、sustainableやregenerateじゃないのか、他のフレーズはないのか、など色々な視点で考えてみました。
毎回、生まれ変わって良くなる、というのがファーメンステーションらしいな、と思って、Renewable、という言葉がいい、となりました。
私たちが「Renew」してきた事例はいろいろあります!そして、もっと取り組んでいきたい。

そして、
”Society"です。
私たちの事業は、原料を育ててくださる農家さん、事業会社の皆様、国内外のさまざまなコミュニティー、とにかく幅広く社会との接点があるのが特徴であり、面白さの一つです。
社会、コミュニティーとの関わりの視点を決して忘れないためにも、これも外せない単語だと考えました。

結局、同じフレーズがいいよね、となったわけですが、創業から12年経過しても、その意味するところは変わっていなくて、むしろさらに意味が深くなっているように思います。

これをファーメンの存在意義、パーパスとしました。

■ ファーメンステーションのバリュー(価値観)

パーパスの確認ができたところで、次はバリュー、価値観です。

これまで、少人数でやってきたことで、はっきり言わなくても通じるよね、みたいなこともあったのですが、メンバーも増え、これから成長していく中で、ファーメンステーションに関わる全員が大切にしたい価値観を決めました。これも、メンバーに意見を聞いたり、アンケートのようなものをとったりしながら決定したのですが、思いの外、というかメンバーが考えていることが非常に近くて、驚いたり、嬉しかったり、心強く思ったりしました。

それぞれの内容についてお話させてください。

1 多様性を尊重します:Open and Inclusive

ファーメンステーションには、さまざまなバックグラウンドを持つメンバーが、東京と岩手という2拠点で仕事をしています。また、農家さん、飲料や食品メーカー、ファッション、アパレル、小売といった様々な事業者さんとのお付き合いもありますし、デザイナー、研究所、地域のみなさん、投資家のみなさん、また海外との接点も増えていて、とにかくこれでもか!というくらい多様なみなさんとのお付き合いがあります。
これが私たちの強みであり、面白さ!そしてなかなか他では見れらない事業展開をするに至った特徴かもしれません。

私たちは、さまざまな視点での「多様性」を大切にしたいと考えています。

世の中には、様々なバックグラウンド、考え方を持った人がいます。自分の価値観が全てだと思わず、自分が何らかの先入観や固定観念を持っていることを自覚することから始めます。 自分が知らない世界や理解できない価値観があることを認識するとともに、それらを尊重し、知ることを楽しみ、常に謙虚に、まわりに対してオープンであることに努めます。相反することがらを前にして、健全な対立から逃げず、主張は率直に行い、相手に真摯に向き合い対話をします。


2 常に考え、学び、動き続けます:Think, learn, never stop

私たちは、発酵技術で未利用資源を再生・循環させるスタートアップです。まだ確立されていない市場で、技術面でも、ビジネス面でも新しいチャレンジを毎日していく中で、とにかくアンテナを立てて、考え、学び、そこで満足せずに、さらに動き続けないといけません。
(はい、めちゃくちゃ忙しい!笑 しかしこれが楽しいところなのですよねー)

圧倒的な当事者意識を持ち、本質に向き合い、考え抜くことを大切にします。
自らの無知を知り、新しいことに触れ、学び習得することの喜びを追求します。
評論家にならず、自ら率先して行動し、結果から学び続けることで常に自らを進化させます。

としました。
新たな学びについては、会社として全面的に応援することにしていて、学びの制度も用意しています。

3 自分たちにしかできないことに挑戦し、次の常識を作ります:Challenge and create new standards

これまでもお話したように、ファーメンステーションの事業は事業性がないのでは、となかなか理解されない時期が長くありました。それでも、未利用資源から作るサステナブルアルコールや原料にはニーズがある、と信じて市場を作ってきました。これがありがたいことにご理解いただけるようになってきた今、さらに市場を拡大しつつ、また次の常識を作り続けるのが私たちの使命だと考えるようになりました。

常に自分たちの存在意義に立ち返り、自分たちにしかできないことを考え、その実現に挑戦します。自分たちのやっていることが、世界中に完全に理解されていると感じること、すべてがうまくいくことは、新しい挑戦ができていない、陳腐化している可能性があります。自分たちが心底やりたい、好きだと思えることにこだわり、自分たちが誇れることを追求します。


4 自分の行動のインパクトを常に考え、日々を過ごします:Know your impact

そして最後のバリュー。インパクトです。
事業性と社会性の両立、という話をずっとしていますが、私たちのやること、事業、アクションが、どんなインパクトを与えているのか、良いことも悪いことも、きちんと向き合っていきたいと考えています。

常に、自分が生みだしたインパクトを世の中に問い、その評価を真摯に受け止め、行動を振り返ります。インパクトや成果を多面的に捉え、社会性と事業性、地方と都市、大企業とスタートアップ、一次産業とエンドユーザーなど、様々な視点の間で妥協することなくインパクトを両立できる状態を追求し続けます。

この4つバリューは、読むと、なるほど、という感じもしますが、実際の日々で実現していくのは、それなりにチャレンジだと思います。
でも、これができたら最高だよね!と思っています。

日常の中でもこのバリューを常に振り返り、これに沿った行動を実践できているか、私も含め、みんなで振り返り、必要に応じてフィードバックするようにしています。
これから仲間になって頂く方にも、必ず知って頂きたい大切な価値観です。


と、これだけの話を、オフサイトでは、午前中の3時間で一気に話しました。

話している私もですが、聞いている方も、なかなかの数時間。その後のランチの美味しかったこと。。。

午後は、午前中話したことを、みんなでふりかえり、ディスカッション。それぞれがどんなチャレンジをしたいか、といった話もしました。

■ これからのファーメンステーション

そして最後に、私から、このパーパスとバリューを受けて、これからどんなことをやりたいと思っているかを話しました。2025年、2030年のファーメンステーション。

未利用資源が未利用資源でない世界。
それぞれの地域での循環の取り組みの輪がさらに広がっていること。

世界中のあらゆる場所で、私たちが作るサステナブル原料が使われた商品を手にできていること。ファーメンステーションの商品を買うと、自分にも良いけど環境やコミュニティにも良いから嬉しいよね、と思ってくれる人が大勢いること。グローバルブランドの香水原料は私たちが作っていたり、一方で人々が毎日使う日用品にも私たちが手がけているものがあること。私たちの取り組みを体験するために、世界中の人が岩手を訪れること。ファーメンステーションのオフィスでは、未利用資源が次から次と発酵技術で変身して価値あるものに変わっていくこと。などなどなど。。。(もっとありますがこの辺で)
そんな世界を目指していますし、できると信じています。

さて、ここまで読んでいただいてありがとうございました!

一旦ここで、ファーメンステーション創業から今日までをお話するシリーズは終了です。
また、今後も会社の様子やメンバーのご紹介などもしていこうと思っていますので、お楽しみに!

そして、この目の前のエキサイティングなチャレンジをともにしてくれる仲間を募集しております!

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一緒に未利用資源に新たな価値を付けて、これからのビジネスを作ってくださる方、一緒に国内、そしてグローバルにファーメンステーションとともに成長したい方、ご興味もっていただけたらお気軽に採用担当までお声がけください。
待ってます!

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