【2026最新】代表インタビュー:食×ECで日本を変える。Gastroduce Japanが「食の流通革命」を本気で仕掛ける理由
「戦略は、動いた瞬間に生まれる。」
一橋大学商学部を卒業後、2014年に楽天株式会社へ入社した若松友貴。新卒でECという最前線のビジネス環境に飛び込んだのには、明確な理由があった。
「三木谷さんの著書『成功のコンセプト』を読んで、ワークアズライフという考え方に心から共感しました。没頭することこそがプロフェッショナルだ、という言葉が刺さって。将来の起業を見据えたとき、営業力と数字感覚を最短で鍛えるなら楽天しかない、と迷わず選びました」
入社後は奈良・和歌山の拠点でさまざまなジャンルを担当。しかし次第に食品コンサルティングにのめり込んでいく。
「食は人類の歴史の中に常に存在してきた産業です。単に栄養を摂取するためだけではなく、楽しい時間や空間を創るもの。世界中で何千年も美食を追求してきた先人たちがいる。そこに関われる仕事は、人生をかけて取り組めると思いました」
気づけば、東京拠点でのフード・ドリンク部門を中心とした担当へ。約3年半で楽天賞を2回、楽天市場MVPを3回受賞。累積担当社数は1000社を超えた。
だが、圧倒的な実績を積みながら、若松は別の風景も見ていた。
「高いポテンシャルを持っているのに、間違った方法でEC支援を受けて、退店してしまう食品メーカーがたくさんあった。広告を闇雲に投下して費用対効果が合わなくなる。正しい戦略で適切に動けば、同じ予算でも売上と利益は全く違う結果になるのに。それが許せなかったんです」
2017年、楽天を退社。「マーケティングは実行を伴って初めて意味をなす」という信念のもと、食品ECに特化した実行型コンサルティング企業、GastroduceJapan株式会社を設立した。
「提案する側」から「事業当事者」へ。転換期に直面した現実
創業から7年。「食品ECといえばGastroduce Japan」というポジションを着実に築いてきた。道の駅の店舗が「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、支援から3ヶ月で売上1億円を達成したクライアントも生まれた。
しかし若松は、去年から今年にかけての1年を「転換期」と表現する。
「規模よりも、役割と責任の重さが変わりました。1年前のガストロは、クライアントの売上を改善するコンサル会社でした。今のガストロは、売上を共に作りにいく事業当事者です。その変化を象徴するのが、松屋フーズHDさんとの合弁会社『株式会社モールハック』の設立です」
上場企業と数字の責任を共有する。成功も失敗も、言い訳のできない関係。
「この瞬間から、ガストロは一段上の緊張感のフェーズに入りました。松屋フーズさんの売上は、支援開始から1億円を48億円まで伸ばした実績がありますが、合弁という形はそれとも違う。自分たちが事業を動かすプレイヤーとして立っているということです」
TikTok Shop、LIVE、動画。食品ECの「次の勝ち筋」を構築した1年
事業構造の変化と同時に進行したのが、TikTok Shopを中心とした動画・LIVEコマースへの本格参入だ。
「2024年以降、食品ECの最大の構造変化はTikTok Shopです。単に動画を作ってもダメで、アフィリエイト・広告・LIVE配信・クリエイター活用・CRM・冷凍物流まで、すべてを一体で設計して初めて売れる仕組みになる。その再現性ある勝ちパターンを、この1年で確実に構築しました」
月商数千万〜1億円規模の成功事例が複数生まれた。食品専用LIVEスタジオも新設。
「ガストロはこの領域で、日本トップクラスの知見を積んでいます。それは自信を持って言える。ただ、知見は積み上がり続けるもの。現時点でのトップランナーでいることより、常にトップランナーであり続けることがビジョンです」
一番悩んだのは、組織だった
順調に見える事業の裏で、若松が最も苦しんだのは別のテーマだった。
「正直に言います。この数年で一番悩んだのは組織です。どれだけ正しい戦略を描いても、組織が連動しなければ実行されない。情報が止まる、判断が遅れる、責任が曖昧になる——どんな会社もその状態では限界が来る。ガストロも例外ではありませんでした」
役割の再定義、評価制度の整備、会議・KPIの再設計。組織そのものを改善対象として扱い、PDCAを回し続けた。
「今はまだ完璧じゃない。でも、全体が連動して動く感覚は確実に生まれています。次のフェーズは、AIエージェントの活用とフリーランス・外部パートナーとの高度な分業。戦略・判断・中核は社内、実行・量産・専門性は社外、AIは思考と実行を加速する存在として。すべてを内製で抱えない、でも丸投げもしない。今の時代に最適化された組織を本気で作っています」
新MVVに込めた覚悟——「食に、本気で狂え。」
9期目を迎えるにあたり、Gastroduce Japanは新たなMVVを発表した。ミッション・ビジョン・バリュー、そして会社からのコミットメント。4層で構成されたその言葉には、創業から8年で積み上げてきた原体験と、AI時代へ踏み出す覚悟が凝縮されている。
ミッションは、「食で、事業者を導き、日本を強く、世界を幸福に。」
「AI時代でも、食は人々を熱狂させる普遍のエンタメだと確信しています。食品メーカーが正しい戦略と実行力を手に入れれば、地方の一工場が世界ブランドになれる。それをガストロが証明し続けることが、ミッションの実践だと思っています」
ビジョンは、「食に、本気で狂え。」——社内・採用への宣言として掲げた言葉だ。
「ブルドーザーという言葉も添えています。激動の時代の推進者として、世界の食卓を変える。これは会社の話ではなく、ここで働く一人ひとりへのメッセージです。情報を掴んで止まる者ではなく、掴んだ瞬間に走り出す者。AI時代に人間にしか出せないものは、熱狂と推進力だと思っているので」
バリューは6つの行動原理として定義された。
01 GASTRONOMY「食を愛せ」——すべての判断の根底に、食への敬意と愛を置く。「美味しい」の可能性を誰よりも信じる。
02 IMMERSION「のめり込め」——「好き」は才能、「没頭」は技術。ブルドーザーのように障害があっても前に進み続けよ。
03 FRONTIER「挑戦を、型にせよ」——完璧を待たず、まず試す。失敗を個人で終わらせず、仕組み化してチームの財産に。
04 PROOF「数字で語れ」——「頑張った」より「上がった」。すべての判断をデータと事実に基づかせる。
05 OWNERSHIP「主人公であれ」——波に乗るな、波を起こせ。会社は誰かのものではなく、自分の舞台だ。
06 SYNERGY「凸凹で勝て」——個々の「らしさ」を掛け合わせ、1人では届かない高みへ。
「この6つは、ガストロの推進者であるための共通言語です。採用の物差しでもあるし、日々の仕事の判断軸でもある。飾り言葉ではなく、毎日使う言葉として作りました」
そしてもう一層、会社からのコミットメントも明文化した。
「**一人じゃできない成長を、ここで約束する。**AIを全員が使いこなせる環境、人を育てられる人間を育て続けること、挑戦を正式に称える場をつくること、声が届く組織構造をつくること——これは会社側がやり切る約束です。社員に6つのバリューを求める以上、会社も同じ熱量で応えなければいけない」
推進者を、待っている
では、今のGastroduce Japanはどんな人を求めているのか。
「スキルよりも、姿勢を見ています。情報を掴んだ瞬間に走り出せるか。壁にぶつかったとき、止まらずに進める方法を考えられるか。気づいたことを改善案とセットで提案できるか。——これがガストロの言う『推進者』です」
楽天時代、誰よりも没頭し、誰よりも試し、誰よりも数字に向き合い続けた若松自身が体現してきた姿勢と重なる。
「楽天にいたとき、父の日の商戦は2月から数十社に提案していました。休日も関係なく勉強して、売れている商品の共通点をレポートにまとめて。楽しかったんです、本当に。のめり込んだ奴が一番強い——IMERSIONというバリューはその原体験から来ています」
ぬるい環境ではない、と若松は言い切る。
「6つのバリューを体現しようとすれば、毎日本気で考える量は多い。数字と向き合う場面も多い。でも、そこに飛び込める人にとっては、これ以上ない舞台です。食品という人類普遍の産業を舞台に、TikTok・LIVE・越境ECという最前線で、事業を動かし、世界の食卓を変えにいく。そんな経験は、どこでもできるものではありません」
最後に、若松はこう言った。
「ガストロは、まだ完成していない。だからこそ、面白い。あなたは推進者ですか——それだけを問いたいです」
Gastroduce Japan株式会社では一緒に働く仲間を募集しています。