「支援の仕事」と聞くと、特別な覚悟や強い使命感が必要だと思われがちかもしれません。
けれど、現場で働く人たちの言葉から伝わってきたのは、仲間と支え合いながら一歩ずつ前に進む、等身大の姿でした。
今回は、チームの空気感と、この仕事が人に与える変化について、お話を伺いました。
今後の目標や、仕事を通じて実現したいことを教えてください。
日本における寄付文化は、まだこれからだと感じています。海外では、毎月の寄付、いわゆるマンスリーサポートをすることがごく自然な習慣として根付いていますが、日本では「寄付をする」という行動自体に、少し特別な意味合いが乗ってしまっているように感じます。
私の目標は、寄付が「立派なこと」や「意識の高い方だけがやること」ではなく、「余裕があれば誰でもやっていい、普通の選択肢」になることです。例えば、月に数百円、本当に小銭感覚でいいのです。「少し余裕があるから、今月もチャリンチャリンと払っておこう」くらいの気軽さで毎月続けられる。そんな感覚が広がっていってほしいと思っています。
正直に言うと、私自身も寄付を始めるときに、どこかでためらった経験があります。「寄付をする自分って、いい人に見られたいだけなんじゃないか」と、勝手に自分にブレーキをかけてしまったりするんです。しかし、それって多くの方が無意識に感じている感情だと思うんです。
寄付は本来、誰かに評価されるためにするものではないし、完璧な知識や強い覚悟が必要なものでもありません。それでも、「もっと勉強してから」「ちゃんと理解してから始めたい」と言って、最初の一歩を踏み出せないままの方もとても多いと感じます。
この仕事をしていて思うのは、「とりあえずやってみる」という選択の大切さです。毎月の寄付も、仕事も、同じだと思っています。続けてみて、もし違うと感じたらやめてもいい。まずは一歩踏み出してみないと見えない景色が、確実にあります。
寄付文化というのは、誰か一人が一気に変えるものではなく、少しずつ、ゆっくりと広がっていくものだと思っています。だからこそ、できるだけハードルを低くして、「それくらいの気持ちでいいんだよ」と伝えていきたい。そうやって関わる方が少しずつ増えていくことで、結果的により多くの方が支えられ、幸せが循環する社会につながるのではないかと考えています。
仕事をしていて「役に立っている」と実感する瞬間はありますか?
「地道な仕事の先に、確かな手応えがある」
正直なところ、日々の業務の中で、常に「今、まさに難民の方の役に立っている」と実感し続けるのは簡単なことではありません。私たちの仕事はとても地道で、目に見える成果がすぐに表れるものではないからです。
それでも、ふとした瞬間に実感することがあります。実際に支援の現場で「ありがとう」と言ってもらえたときや、UNHCRの活動がニュースで報道されているのを目にしたとき。緊急事態が起きた際に、真っ先に現地へ入って支援を行うUNHCRの職員の姿を見たとき、「あの活動を支える資金の一部を、自分たちが作っているんだ」と感じられる瞬間があります。
直接的ではなくても、自分たちの仕事が確実につながっている。そう思えることが、この仕事を続ける大きな励みになっています。「体力は必要。でも、それ以上に“やってみる気持ち”が大切です」
求める人物像や、この仕事に向いている方は?
この仕事で意外と大切なのは、体力と健康管理です。暑い日も寒い日も、長時間立って声をかけ続ける仕事なので、正直、身体的なタフさが必要になります。ただ、その分、体を動かすことが好きな方にとっては、だんだんと心地よさを感じられる仕事でもあります。
慣れてくると、じっとしているほうが落ち着かなくなるくらいで、「今日も動けたな」という達成感を感じられます。知識や経験がなくても大丈夫です。
向いているかどうかは、やってみないと分からない。だからこそ、軽い気持ちで応募していただけたら嬉しいです。まずはやってみて、その先はそのとき考えればいい。そのくらいの距離感で、この仕事に触れてもらえたらと思います。
現在は、札幌を中心に北海道エリアで活動するメンバーや関東エリアで活動するメンバーなど、地域ごとにチームを組んで活動しています。長く続けているメンバーも、比較的新しく加わったメンバーも、それぞれのきっかけでこの仕事と出会っています。
これから応募を考えている方へ、メッセージをお願いします。
「特別な経験やスキルは必要ありません。大切なのは、少しの関心です。」
この仕事に興味を持ってくださった方に、まずお伝えしたいのは「特別な技術や職歴は必要ありません」ということです。難民支援というと、どうしても専門性が高く、ハードルの高い仕事に感じられがちですが、実際に求められるのは「誰かの役に立ちたい」「社会課題に少しでも関わってみたい」という、ほんの少しの思いです。
まずは興味を持った時点で、一歩を踏み出してみてほしいと思います。飛び込んでみないと、その仕事が自分に合っているかどうかは分かりませんし、やってみてから考える、でも全く問題ありません。
また、私たちの仕事は、働く仲間が増えるほど、難民の方々に届けられる支援の規模も大きくなっていきます。日々の業務が直接的に「世界を変える」と言えるようなものではないかもしれませんが、人類共通の課題とも言われている難民問題に対して、確実に一助になっていると実感できる仕事です。
「解決する」という大きな言葉でなくてもいい。「少しでも前に進めるために、一緒にできることをやっていく」。そんな思いを共有できる方と、同じ方向を向いて働けたら嬉しいです。
☆ファンドレイザーを募集中☆
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