信念がある、生かしたいスキルがある。
とても素敵なことだと思います。

業界に、弊社に、職種に興味がある。
とてもありがたいことだと思います。

でも、面談に行くにしても、転職するならば、いい転職を目指すならなおさら、
“企業の芯に共感する”ことがとても重要ではないかと、最近改めて感じています。

その会社が、どんな“業”を、どんな思いと工夫とこだわりで“企てて”きているのか、という部分です。

インパクトジャパン採用担当の橋本です。

インパクトジャパンは、社員21名の内、6名が勤務10年以上という構成の会社です。
他方、中には、数年で転職し、次の道へと進んでいく社員もいます。
多くの場合、 「インパクトは好きだけど、もっとやってみたいことができた」などの理由です。
それはそれですばらしいことです。

ただ、話を聞きながらその人の状況を紐解いていったときに、
インパクトの芯・提供価値に共感しきれていない／いなかったのかな？
と思うことがあります。

それは、もしかすると我々の力不足なのかもしれませんし、
そもそものボタンの掛け違いがあった転職だったのかもな、とも思います。

話が仕事を辞める話にふれてしまいましたが、
Wantedlyという場も踏まえ、転職＆入社時の話にフォーカスしたいと思います。

Wantedly社の創業者の仲さんが
「まず会社に遊びにいって、コーヒーとかランチしながらお互いのことを話してもらいます。
恋愛にたとえるなら、いきなり結婚するのではなくて、まずデートから入りましょうと。」
とインタビューでおっしゃっていましたが、これはとてもおもしろいと思いました。
確かにデートから入るのはありだなと。

なので、まずは話を聞きたい、はもちろん歓迎なのです、が。
「が」です。
訪れる先の“企業の芯”、つまり事業やサービスの芯が何か、そこに共感できるか。
大枠のレベルで共感できるかどうか、
そこだけは考えてから会う必要もあるし、会ったときに話をする必要があるのではないか、
と考えています。

実は、Wantedlyを通じて今何人かの方々とお会いし始めている中で、
「まずは話を聞きたい」というご希望で実際お会いした時に、
大枠のレベルでの共感が、あまり感じられないときが正直何度かあります。

そんな時には、来てくださったことに感謝しつつも、
芯に共感するようなところが見つかってないのに、
(また、見つけようという意図が感じられる質問もなく)
面談して、転職して、何をどうしたいのかな？
という疑問が心の中にあったりします。

一方で、これは人事を担当している自分側の自戒の念も込めての話でもあります。
採用する側としては、やはり能力の高い人を採用したいという気持ちが少なからずあります。
しかし、応募してくる人の条件・スペックだけではなく、
自分たちの“業”や企て“に共感できる要素が本当にありそうか、
を見ることはとても重要です。
そして、そここそ見なければならない。
一緒に採用を担当する山田とともに、心掛けている点です。

その上で、ですが、何も初めて会った面談の場で、
弊社の芯に共感できるか、話す中で判断してください、というつもりはもちろんないです。
別な言い方をすると、面談しても、ランチMTGしても、
社員の人となり、ワークスタイル、社風ぐらいまではわかっても、
企業の芯、さらには、その奥にある、提供価値をすべて理解できるか、
というとそれは難しいだろうな、と思います。

その点、もう少し、何とか知ってもらうためにできることはないかな、といつも考えています。

選考の過程で当社が実際に運営・影響するプログラムに参加してもらうステップを設けているのは
そのような意図からです(選考が進んでからですが、参加費は無料でご招待しています)。
インパクトの“業”と“企て”の芯、その根底にある提供価値を体験できる場、機会としてです。
実際に体験してみて、自分はこの会社に心底共感できるか、
自分自身に問いかけてほしいと思っています。
この会社のやっていることは面白い！広めたい！もっとこんなふうにしてみたい！と思えないと、
本当に広めたり、新しい形を追求していけないですから。

では、インパクトの芯は？その奥にある提供価値は何なのか？
という点については、なんだか長くなってきたので、
後篇でということにしたいと思います。

そういえば、カバー写真について。
この話を弊社のCOOの戒能(かいのう)にしたところ、異様に盛り上がって、
たまたま近くにいた社員まで巻き込んでの、ディスカッションになってしまいました。
おもしろかったので写真に撮ってみました。
後篇は、そのディスカッション内容をベースにお届けします。