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テクノロジーで法務の未来を創るということ

LegalForce創業を決めた約2年前、僕らはテクノロジーは確実に法務の未来を変えると直感した。そして、いてもたってもいられなくなり、前職の森・濱田松本法律事務所を辞めて、LegalForceを創った。ただ、当時は、プロダクトもなければ、具体的なコンセプトもなく、ただ漠然とテクノロジーは法務の未来を変えるに違いない、という確信とこれから変わっていくであろう未来へのわくわく感のみが僕らを行動へと駆り立てた。

(最初の一坪のシェアオフィス。窓もなく狭かった。1年半前にここにいたことが信じられない。)

僕らはテクノロジーを駆使して「最高のリーガルサービスをくまなく世界へ届ける」という想いからZeLoという法律事務所も同時に創業したのだけれど、そこには、リーガルサービスを提供するのはどこまでいっても個々の弁護士であり、最高の弁護士が最高のリーガルサービスを提供するべきだ、との思想があった。ZeLoは法律事務所としてその理念を体現し、テクノロジーを駆使した次世代型の法律事務所のプラクティスのモデルケースを創る。LegalForceがテクノロジーを担い、ZeLoがそれを駆使してリーガルサービスを提供する。LegalForceとZeLoはいうなれば車の両輪だった。

その後、LegalForceは京都大学と共同研究をスタートし、言語処理に強みを有する森教授に参加いただくに至り、その技術力は本物になった。LegalForceの技術は僕らが独占するべきものではない。同時に、LegalForceはZeLoだけではなく、法務部門として企業の屋台骨を支え、あるいは最高の法律サービスを提供する法律家を支え支援する存在となるべきだとの想いを強くする。「クライアントに最高のサービスを届けたい」「企業内法務として最高のクオリティで事業推進の一翼を担いたい」そんな想いで仕事をしている法務プロフェッショナルを技術で支えるー。世界の法務業界でリーガルテックの波が押し寄せるなか、日本だけが取り残されてはならない、そんな焦りは日々募ってゆく。

前職を辞めた当時、漠然とした理念のほかは、本当に何もない状態からのスタートだった。当時はクライアントも数えるほどしかおらず、そもそも生活を維持できるのか大きな不安があった(貰ったお金は「何に使おうかな♫これ全部あればあんなことやこんなこともできる」と考えてしまう性格で、貯金はほとんどなかった。だから創業と同時に家賃の比較的安い千葉へ引っ越した。)。当然、CTOもいなければ、「AIすごいらしい」ということの他は、テクノロジーで何ができるかも正直見えておらず、当然、資金調達の絵など全く描けていなかった。つまり、共同創業した小笠原と僕しかいなかった。なので、最初は、「まずはシェアオフィスで2人だけでなんとか1年しのぎ、法律事務所の方から軌道に乗せよう、そしたらなんとか自己破産はしなくて済む」、なんて話をしていた。

創業から、約1年半がたったー。

ZeLoが先に軌道にのり、弁護士は10名を超えようとしている。LegalForceは、社員だけではなく、業務委託の方やインターンの方、共同研究先である京大の森先生、末永先生含め素晴らしいチームメンバーに恵まれ、理念に共感する投資家から資金を調達することもできた。名だたる企業の法務部門の方に、プロダクトがない段階からご支援いただき、多くの弁護士が応援してくれた。

これらは全て、一つ一つの、一瞬一瞬の出会いと偶然がつながり、理念が共感を呼び、つながって行ったものだ。そして、飛び込んでくれたメンバーのリスクをものともしない意思決定があった。

そして、8月20日、ようやく念願のプロダクトのオープンβ版のリリースに至る。AI(自然言語処理)を用いた純粋なるソフトウェアとしての法務向けレビュー支援ソリューションとしては、恐らく日本で始めてのプロダクトだろうと思う。

ここに至るまで、昨年の10月に本格的に開発をスタートさせてから、数度のピボットを経て、ようやくだ。ビジネスサイド(主に私)の見通しの甘さに起因する数度のピボット(つまり命を賭けて全力で創ってきたプロダクトを自ら殺すということ)にもかかわらず、唯一のエンジニアとして数ヶ月に亘って安定したパフォーマンスを常に保ちながらプロダクトの立ち上がりと開発チームの構築を一人で支えたCTOの時武、ピボット前から現在のプロダクトまで素晴らしい能力と責任感でもってスピード感をもって形にしていった川戸、プロダクトのAI部分のロジックを構成した舟木をはじめとするチームメンバーには尊敬しかない。そして、副業ながら厳しい言葉をもって正しい道へ導いてくれたリクルートの山田さんの存在は大きかった。

(合同バーベキュー。創業1年ちょっとでこれだけ多くの人に支えている。)

このように考えていくと、LegalForceに携わり携わった誰が欠けても今のLegalForceはなかったし、プロダクトが世に出ることもなかった。つくづく、スタートアップとは成り立つこと自体が奇跡だと思う。不確定要素のなかで一つ一つのピースを紡いでゆく。

本来であれば、今年年初には何らかの形でリリースできているはずであった当初計画は遅れに遅れた。ただ、その間に得た開発チームとしての学びは何ものにも代えがたく、今後の加速を確信させるに十分である。(急がば回れ、という言葉は真理だ。)

テクノロジーでできることとできないことー。AI(自然言語処理)でできることとできないことー。コンピュータが得意とすること、苦手とすることー。人が得意とすること、苦手とすることー。このあたりがきちんと見えるようになったのも大きい。創業当初に僕らが思い描いていたほど、テクノロジーやAIは全てを解決するというものではないことを学んだ。人の能力がいかに高いか、ということを痛感する日々だ。

今、LegalForceには法務に携わる本当に多くの方から期待を寄せていただいている。残念ながら、製品のレベルはその期待に応えるにはまだ至っていない。しかし、確信がある。このチームであれば、期待に応えることが出来る。日本の、世界の、法務を真に支えるソリューションを創ることができる。

そして、もう一つ。法務プロフェッショナルとして、事業を、法務の未来を創るということ。

弁護士はその職業柄アドバイザーという立ち位置になることが多い。今、法律事務所とスタートアップを経営し、事業を創る立場になり、法務の可能性の広がりを感じている。少なくとも、LegalForceの事業は、プロダクトは、法務の現場がわかっていないと創れない。例えば、インデントを揃えることがどのくらい大切かー。「条」の引用を一つ間違えることがいかに致命的かー。細かい一つ一つが身体にしみていることが大切なのだ。

法務プロフェッショナルとして、事業を創ってみませんかー??

LegalForceは法務の未来を担う法務プロフェッショナルを事業サイドの経営幹部候補として募集しています。ぜひテクノロジーと法務の未来について語りたい方、お待ちしています!!

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