「フレックスタイム制」という言葉から、皆さんはどのようなイメージを抱くでしょうか。
「朝ゆっくり出社できそう」「早く帰って趣味の時間が持てそう」といった期待がある一方で、「実際、周りの目が気になって使いづらいのでは?」「チーム連携に支障が出るのでは?」という懸念を抱く方も少なくないかもしれません。
メディフォンでは、フレックスタイム制が正式に導入されてから、約4ヶ月が経過しました。
制度はあくまで「仕組み」に過ぎませんが、それが現場でどう運用され、社員一人ひとりのパフォーマンスや人生にどのような変化をもたらしているのか。
今回は、2名の社員にインタビューを実施しました。
子育てと仕事を両立する事業開発グループの喜家村麻美さんと、業務の波に合わせて自律的に働き方をデザインする経理総務マネージャーの笠原光平さん。
二人のリアルな声から、私たちの「働き方」の一部をご紹介します。
【活用事例①】子育てとキャリアを「心理的ゆとり」でつなぐ
まずお話を伺ったのは、3人のお子さんを育てながら働く喜家村さんです。喜家村さんは、事業開発グループに所属し、産業保健知識を活かしながらmediment営業の商談に同席し、顧客の声を収集・整理してサービス改善に携わっています。
▶喜家村さんの過去のインタビュー記事はこちらです。
▲オフィスでの様子
ーフレックスタイム制導入前と現在で、ご自身の働き方や1日の過ごし方はどのように変わりましたか?
以前の固定的な勤務時間に縛られていた頃に比べ、自身のライフスタイルや業務状況に合わせて柔軟に働けるようになりました。特に小学生の子どもがいると、学校の行事や家族の急な体調不良など、時間調整が必要な場面が多々あります。会社全体がこの制度を当たり前のものとして受け入れているので、周囲への過度な遠慮や気兼ねを感じることなく活用できています。
ー現在の活用方法について教えてください。
毎日、子どもの登校を見送ってから、業務をスタートさせています。
- 08:00 始業(子どもの登校後に勤務開始)
- 12:00 休憩
- 13:00 通常業務・打ち合わせ
- 17:00〜18:00 業務進捗に応じて退勤
毎日、フレックスタイム制をフル活用しているわけではありませんが、いざという時に時間を動かせるという安心感が、精神的なゆとりにつながっています。そのおかげで、焦ることなく落ち着いて業務に取り組めています。
コアタイムには打ち合わせに集中し、それ以外の時間で自分のタスクをこなす。メリハリがついたことで、結果として生産性も向上していると感じます。
ーチームとの連携で意識していることはありますか?
メディフォンには子育て中の女性社員が多く、困っている人がいればチーム内外を問わずサポートし合う文化があります。フレックスタイム制を気兼ねなく利用できるよう、日頃から周囲への声掛けを意識する土壌も整っています。私自身、話しかけられた際は手を止めて聞くなど、相談しやすい環境を大切にしています。また、マネージャーもメンバーの家庭環境を尊重し柔軟に業務を調整してくれるため、誰もが安心して業務に集中できています。
【活用事例②】業務の「波」を乗りこなし、通勤ストレスを軽減する
続いては、経理総務マネージャーとして活躍する笠原さんにお話を伺いました。
▲執務スペースで業務中の様子
ーフレックスタイム制導入前と現在で、ご自身の働き方や1日の過ごし方はどのように変わりましたか?
経理という職種には、月次決算などの繁忙期(月初)と、比較的落ち着く時期(月中)の波があります。この波をフレックスタイム制でコントロールするように工夫しています。
月初は業務量が多いので集中して働き、月中や月末の落ち着いた時期には早めに退勤して通院やプライベートの時間に充てる。職種の特性上、総労働時間の中でメリハリをつけられるこの制度があることは、非常に有効だと感じています。
ー現在の制度の活用方法について教えてください。
フレックスタイム制を活用する理由のひとつは、片道1時間45分という通勤時間にあります。
- 月初(繁忙期):8:15出社。早めに着手し、19:00まで業務に集中
- 月中(閑散期):10:00出社。17:00退勤。プロジェクト業務をメインに遂行
現居が遠く、利用路線も混雑するため、ラッシュを避けて出社・退勤できるメリットはとても大きいです。以前は、満員電車に揺られるだけでエネルギーを消費していましたが、今はその余力をそのまま業務に注ぎ込むことができます。
平日の夕方にトレーニングジムや病院へ行けるようになったことも、大きな変化です。
ーチームとの連携で意識していることはありますか?
それぞれのメンバーのスケジュールやタスクを把握し、特に忙しい月初などは、マネージャーの私が率先して彼らの時間軸に合わせて勤務時間を調整しています。自分が動くことでチーム内にボトルネックが発生しないように注意しています。
まとめ
お2人に共通しているのは、フレックスタイム制を「業務パフォーマンスを最大化し、それぞれのライフスタイルに合わせていきいきと活躍する制度」として活用している点です。
- 精神的なゆとり:いざという時に調整できる安心感が、仕事への集中力を高める効果。
- 身体的なケア:満員電車の回避や、平日の通院が可能になることで、健康を維持できる環境。
- チームコミュニケーションのアップデート:勤務時間がズレる可能性があるからこそ、日頃の進捗共有や相談しやすい関係づくりを重視する文化。
実は、メディフォンの働き方はこの数年で大きな転換期を迎えました。組織の成長に伴い、自由に働いていた環境から、あえて「固定時間制・原則出社」へと舵を切った時期があります。
この変化に戸惑いの声もありましたが、「会社がさらに成長するために、一度足並みをそろえ、組織としての文化や土台を固める」という明確な意図がありました。当時の様子について、労務の大嶋さんがインタビューで詳しく語っているのでぜひご覧ください。
こうした「足並みをそろえる期間」を経て、2025年12月に改めてフレックスタイム制が導入されました。土台を整えた今だからこそ、以下のようなポジティブな循環が生まれているのだと感じます。
導入から4ヶ月。メディフォンでは、職種・家庭の状況を問わず、それぞれのスタイルでこの制度を使いこなす文化が着実に根付いてきています。
「どう働くか」を自分で決めることは、高い自律性が求められます。しかし、それを実現できる環境があるからこそ、プロフェッショナルとして、そして一人の人間として、経験豊かなキャリアを築いていけるのだと感じました。