未経験からの挑戦や、異業種へのキャリアチェンジ。誰もが「自分に合った環境」を探し求める現代において、株式会社NECTは「自社より人のキャリアアップを優先する」という独自のスタンスを貫いています。
「自分が欲しい環境がNECTにないなら、転職したっていい」。
そう言い切るのはNECT代表の高田浩明さん。なぜそこまで個人のキャリアに寄り添う企業を作ったのでしょうか。
今回は高田代表にインタビューを実施。自身の原体験から生まれた「働く環境」に対する想い、定着率90%超を誇る組織の裏側、そして一人ひとりのキャリアに伴走するために新設された「人材開発部」に込めた想いまで語ってもらいました!
高田 浩明 / 代表取締役
兵庫県宝塚市出身。専門学校桑沢デザイン研究所でクリエイティブを専攻。卒業後は営業スキルを磨くため、法人営業に従事。社会人2年目からはケーブルテレビ関係の個人営業を主軸としたフルコミッション営業を経験。その後、26歳で独立し、株式会社NECTを設立。当初は営業代行をメインとしていたが、クライアントのニーズへ高品質に応えるため、スタッフを内製化する現在の体制を構築した。
デザイナーから営業へ。「自分で形を作る」ために選んだ道
ーーNECTでは「人のキャリアに向き合うこと」を大事にされていますよね。高田さんのキャリアのスタート地点はどこだったのですか?
実はデザイナーを目指したのが始まりです。
もともと実家が個人事業を営んでいたこともあって、小さい頃から、何か手に職をつけて自分の力で生きていきたいという想いが強くありました。
それに自分の頭の中にあるものを形にして、それを見た人から直接反応をもらうのがすごく好きだったんですよ。それで、形にできるスキルを身につけようと思い、専門学校でデザインを学ぶ道を選びました。
ーー卒業後もそのままデザインの道へ進まれたのですか?
はい、デザイン事務所に入社して、デザイナーとしてのキャリアをスタートさせました。ただ、いざ現場に出てみると「あれ、思い描いていたのとは何か違うな」と感じる場面が多くて。
デザインの現場では、当然ですがクライアントから「予算」や「方針」が決められています。どれだけ自分が「もっとこうすれば絶対によくなる」「こういうクリエイティブを作りたい」とアイデアを膨らませても、決められた条件の中では実現できないことが多々ありました。
予算内で要望に応える技術を身につけることが大事と分かりつつ、「自分らしくない。ワクワクしない。」という思いが大きくなっていきました。
ーー実際に働いてみて、理想とのギャップに気づいたのですね。
その時に本気で自分のキャリアについて悩みました。デザインのことだけ考えてきたので、その道が閉ざされた時に、周りが真っ暗になったように感じました。
そして悩む中で気づいたのが、与えられた枠組みの中で形を作るのではなく、「枠組みそのもの」を、自分の手で作り出せる人間になりたいという想いでした。
元々「頭の中にあるものを形にして、それで反応をもらえる」という面白さからデザイナーの道に進みましたが、誰かの決めた形を作るのではなく、「自分らしい形」を作りたかったことに気づいたんです。
そこから、デザインの道に区切りをつけ、営業スキルを磨くために法人営業の世界へと飛び込みました。どんな枠組みを作り出すにもお金が必要で、そのお金を得る技術を身につける最短ルートが営業だと直感したからです。
ーー全くの異業種への転身だったのですね。営業の世界はどうでしたか?
HP制作の営業をしていたのですが、最初は右も左も分からず苦労の連続でしたね。
ただ、ある時「営業はデザインと同じかも」と思えた瞬間があり、そこから売れるようになっていきました。
ただ商品を売り込むのではなく、「クライアントが困っていること」を知り、その解決策を一緒に考えて実行する。これは、相手の課題起点で考えるデザインと同じなんです。
課題を解決できるとクライアントも喜んでくれますし、「高田さんを信じて良かったよ!次もお願いね!」と信頼や売上に繋がっていきました。この循環が本当に嬉しかったんです。
そして、この成功体験がキャリアの大きなターニングポイントにもなりました。
デザイナーの道は違ったけれど、環境を変えて、自分を活かせる職種に出会えたことで、結果を出すことができた。
「人は自分に合った環境や職種にさえ出会えれば、必ず輝けるし、人の役に立てるんだ」と、身をもって確信した瞬間でした。この気づきが、今のNECTの「個人のキャリアに伴走する」というスタンスの原点になっています。
チームで勝つ面白さと、一人ひとりに合わせた「環境づくり」
ーー次の会社でフルコミ営業を経験した後、26歳で株式会社NECTを設立されていますよね。どのような経緯があったのでしょうか?
営業で結果を出せるようになると、だんだんと「自分一人で勝つこと」よりも、「チームで結果を出すこと」の方に面白さを感じるようになってきたんです。
自分一人の力で出せる成果にはどうしても限界がありますが、チームで協力すれば何倍もの大きなインパクトを生み出せます。それに、自分が教えたメンバーが成長して結果を出し、喜んでいる姿を見るのが純粋に嬉しかったんですよね。
ーー個人よりもチームで達成することが面白くなってきたのですね。人をまとめるのは大変ではなかったですか?
最初は大変でしたね(笑)。
私が「こうやれば売れるよ」と教えても、全員が全員、私と同じように動けるわけではないですし、稼ぐことに全然モチベーションがない人もいました。
でも、よくよく一人ひとりの話を聞いてみると、当たり前ですが、働く目的はそれぞれ違うんですよ。「とにかく稼ぎたい」という人もいれば、「将来のためにスキルをつけたい」「プライベートの時間を大切にしながら働きたい」という人もいる。それに成果の出し方も強みも人によって全然違います。
それに気づいた時、「全員を同じように扱うのではなく、その人に合わせた環境を用意することが大事なんじゃないか」と思い、それぞれに合わせた目標設定や仕事の割り振りをしました。
そうしたら面白いくらいに成果が出るようになって。「あ、この感じを続けていきたいな。」と直感的に思いました。
そして、元々持っていた「枠組みを作りたい」という想いも重なり、「誰もがキャリアを選択できる会社を作る」と決めて、26歳の時にNECTを立ち上げました。
ーー今のスタンスは設立当初からあったのですね。そこからどのような変遷がありましたか?
最初は営業代行の事業からスタートしたのですが、次第にクライアントからは「外部として変わりに営業をやってほしい」ではなく、「社内の人として、共に事業を作ってほしい」といった、ニーズが寄せられるようになってきました。
その期待に応え続けるためには、ただスタッフを手配して現場を回すのではなく、自社で人を雇用し、しっかりと育ててから現場へ送り出す体制が必要だと判断したんです。
そこで営業代行から、自社で雇用したスタッフをクライアント先に配置する人材派遣や人材紹介へと事業を拡張していきました。
そして、この「自社で人を雇用して育てる」という体制へのシフトが、結果として、未経験からでも多様な現場を経験し、自分に合ったキャリアを築ける今のNECTの環境づくりへと繋がっていきました。
転職せずに多様なキャリアを描ける。定着率90%超を支えるNECTの仕組み
ーー現在ではグループ1000名を超える規模に成長されています。多様な事業を展開されていますが、どのようなキャリアがあるのでしょうか?
現在は、ToC領域(サービス/接客/販売など)を中心とした派遣や人材紹介、コールセンターなど、多岐にわたる事業を展開しています。これも、クライアントのニーズに応えつつ、同時に「従業員に多様な働く環境を用意したい」と追求してきた結果です。
NECTの組織としての最大の強みは、「会社を辞めなくても、全く違う職種やポジションを経験できる」という点にあります。
例えば、最初は未経験から現場の販売スタッフとして入社したとしても、そこで経験を積み、適性を見極めた上で、本社の人事や採用担当、総務、またはマネジメント職へとキャリアチェンジできる道がいくつも用意されています。
ーー自分にあった環境があるから、定着率90%超という数字を維持できているのですね。
はい。もし、今の部署や職種が「自分には合っていないな」と感じたり、新しくやりたいことが見つかったりしても、わざわざ外の会社に転職する必要はありません。社内の別の環境を探せばいいんです。
私は常日頃からメンバーに「自分が欲しい環境がNECTにないなら、他の道を選んでほしい」と伝えています。会社というのは、あくまで個人が自己実現をするための「環境」に過ぎませんから。
でも、せっかく縁あって入社してくれた仲間だからこそ、できる限りうちの中で、その人にとって最適な環境を見つけてほしい。そのために、昨年個人のキャリアに伴走する「人材開発部」を新たに発足させました。
ーー「人事部」とは別に、あえて「人材開発部」を作られたのですね。具体的にどのような役割を担っているのでしょうか?
人材開発部は、現場で働くメンバーの成長に寄り添い、一人ひとりのキャリアにとことん向き合うための専門部署です。
キャリアチェンジの面談はもちろん、現場で活躍するためのスキルアップ研修や、マネジメント層に向けたリーダー育成など、メンバーがそれぞれの目標に向かって成長できるような仕組みづくりやサポートを行っています。
ーーなるほど。キャリア支援制度も充実していると聞きました。
はい。人材開発部が主導で制度も作ってくれています。社内でのキャリアチェンジのサポートはもちろんですが、特徴的なのは「独立支援」や「転職支援」、さらには「業務外資格支援」まで行っている点です。
業務外資格支援というのは、今の業務に直接関係のない資格であっても、本人が将来のキャリアのために取得したいと言えば、会社が受験料のサポートや教材の提供など、実費面でも支えるというものです。例えば、最新スキルのAI生成パスポートやFP・宅建などがあり、働きながら新しいスキルを身につけることができます。
ーー自社の利益に直結しなくても支援するのですか?
そうですね。普通に考えたら「会社にとってメリットがない」と言われるかもしれません。でも、私たちの根底には、「一企業である前に、個々のキャリアアップに伴走する存在でありたい」という価値観があり、その考えに従うと合理的な選択ともいえます。
先ほども言ったように、会社は環境です。
メンバーがその環境を使って成長し、次のステージに行きたいと願うなら、それを全力で応援するのが私たちの役割だと考えています。それが結果的に、NECTという組織に対する深い信頼に繋がり、巡り巡って会社の強さになっていくと信じています。
これからも多種多様なキャリアの受け皿を目指して
ーー今後のビジネス展開や、NECTが目指す未来像について教えてください。
これからも、クライアントが困っていることや世の中のニーズをいち早くキャッチアップし、自分たちが貢献できる領域を探しながら、柔軟にビジネスを展開していきたいと考えています。
例えば最近では、集客に悩む企業様向けに「SNS運用代行」のサービスを開始しました。今後は「人をどう集めるか」というマーケティング観点からのRPO事業なども立ち上げていく予定です。
世の中の変化に合わせてコングロマリット化(多角化)を進めていくことで、会社としても強固になりますし、何よりメンバーが活躍できる新しい環境をさらに増やすことができます。
ーー組織が大きくなる中で、大切にしていきたいことは何ですか?
ちょうど1年前に策定した会社の向かうべき方向を示すMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)の浸透を促進していきたいと考えています。
経営陣だけがメンバーのキャリアを考えるのではなく、NECTで働く全員が、自分自身のキャリアに本気で向き合い、同時に「他者のキャリアにも寄り添える存在」になってほしい。全員が同じ方向を向いて、互いを高め合える組織を作りたいんです。
その中核を担うのが人材開発部であり、この想いに共感してくれる新しい仲間の採用も現在強化しています。
ーー最後に、これから入社を考えている候補者の方へメッセージをお願いします。
NECTは、あなたのキャリアを何よりも優先して考える会社です。
今はまだやりたいことが明確でなくても、全くの未経験であっても構いません。大切なのは、「成長したい」「自分に合った環境を見つけたい」という素直な気持ちです。
世の中の変化を恐れず、柔軟にクライアントの要望に応えながら、自らのキャリアも本気で切り拓いていきたい。そんな想いを持っている方は、ぜひ一度お話ししましょう。
これから一緒に、人のキャリアに本気で向き合う会社を作っていきませんか。あなたとお会いできるのを楽しみにしています!
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