こんにちは。
Orange Moon株式会社 代表の増山です。
私たちは、AIを活用したマニュアル作成・共有サービス「ManualForce」を開発・提供しています。
今のOrange Moonは、営業と開発を合わせて10人前後のチームです。
最近、20代の採用を進める中で、
「入社して最初の1か月って、どこまで求められますか?」
と聞かれることがあります。
スタートアップだと、
入社した瞬間から結果を出さないといけないのか。
研修もなく、いきなり一人で仕事を任されるのか。
数字が出なかったら厳しく評価されるのか。
そんな不安もあると思います。
Orange Moonでは、1か月目から実際の仕事に入ってもらいます。
営業であれば、お客様にも連絡します。
展示会があれば現場にも出ます。
そして、1か月目から数字にも向き合ってもらいます。
ただし、
1か月目から完成された成果を求めているわけではありません。
私が最初の1か月で見ているのは、
今どれだけできるかというより、
この1か月で、どれだけ変わったか。
です。
1か月目から、研修だけをするつもりはない
もちろん、最初にManualForceのことは覚えてもらいます。
ManualForceで何ができるのか。
どんなお客様が使っているのか。
どんな課題を解決しているのか。
競合とは何が違うのか。
営業であれば、過去の商談や営業資料を見たり、他のメンバーの話し方を聞いたりもします。
ただ、
「まず1か月勉強して、2か月目から実務」
という進め方ではありません。
私は、仕事は実際にやりながら覚えた方が早いと思っています。
資料を読んで理解したつもりでも、
実際のお客様から、
「うちの場合はどうなんですか?」
と聞かれると、急に分からなくなることがあります。
逆に、お客様と話したあとに資料を見ると、
「あ、この説明はこういう意味だったのか」
と理解できることもあります。
だから、
学ぶ。
やってみる。
分からないことが出る。
また学ぶ。
この繰り返しを、最初からやってもらいます。
数字も、1か月目から見てもらう
営業であれば、最初の1か月から数字を持ってもらいます。
どれくらいアプローチしたのか。
どれくらいお客様と話せたのか。
どれくらい商談につながったのか。
最初から数字を見るのは、少しプレッシャーかもしれません。
でも私は、
数字は評価するためだけにあるものではない
と思っています。
むしろ、仕事を早く理解するためにあります。
たとえば、
50件電話した。
でもほとんど話せなかった。
なら、
電話する時間が悪かったのか。
ターゲットが違ったのか。
話し始め方が良くなかったのか。
そもそも電話する企業の選び方が違ったのか。
数字があると、改善する場所が見えてきます。
だから1か月目から、
「何件やったか」
だけではなく、
「やった結果、どうなったか」
を見る癖をつけてほしいと思っています。
ただ、1か月目から高い数字を出してほしいわけではない
ここはかなり大事です。
数字を持つことと、
1か月目から安定して高い成果を出すことは別です。
入社したばかりで、
ManualForceもまだ完全には分からない。
お客様の業務も分からない。
営業トークにも慣れていない。
そんな状態で、いきなり経験者と同じ成果を求めても無理があります。
だから最初の1か月で、
「アポを何件取れなかったからダメ」
という見方だけをするつもりはありません。
むしろ気になるのは、
最初の週と最後の週で何が変わったか。
です。
初週は説明がうまくできなかった。
でも、4週目には少し話せるようになった。
最初はフィードバックされた意味が分からなかった。
でも月末には、自分から同じ課題に気づけるようになった。
最初は数字を見ても、
「今日はダメでした」
で終わっていた。
でも月末には、
「この数字が悪いので、明日はここを変えてみます」
と言えるようになった。
それなら、十分良い1か月だと思います。
分からないことを、分からないと言えるか
最初の1か月で、もう一つかなり大事にしていることがあります。
素直に聞けるかどうか。
です。
20代で新しい会社に入れば、分からないことがあるのは当然です。
ManualForceについて分からない。
お客様の業務について分からない。
営業のやり方が分からない。
SaaSについて分からない。
それ自体は何も問題ありません。
むしろ怖いのは、
分からないのに、分かったふりをすることです。
「こんなことを聞いたら評価が下がるかもしれない」
と思って、抱え込む。
その結果、同じところで何度もつまずく。
これは、本人にとっても会社にとってももったいない。
最初の1か月くらいは、
「これ、分かりません」
「もう一度教えてください」
「自分はこう理解したんですが、合っていますか?」
と、どんどん聞いてほしいです。
私は、
質問しないことより、同じことを分からないまま放置することの方が問題
だと思っています。
フィードバックを、次の行動に反映できるか
Orange Moonでは、最初のうちはかなりフィードバックすると思います。
この言い方は分かりづらかった。
この質問を先にした方がいい。
ここはもっと相手の話を聞いた方がいい。
この数字はもう少し見た方がいい。
そういう話です。
そのときに求めているのは、
「はい、分かりました」
と上手に返事することではありません。
次の仕事で何か一つ変わっていること。
です。
たとえば、
昨日、
「説明が長い」
とフィードバックされた。
今日の電話では、最初の説明を少し短くしてみる。
それだけでもいいです。
完璧に直す必要はありません。
でも、
言われた。
考えた。
試した。
という跡が見える。
私は、そこをかなり大切にしています。
20代であれば、今できること以上に、
フィードバックを受けてどれだけ早く変われるか
の方が、その後の成長に大きく影響すると思っています。
失敗してもいい。でも、同じ場所に立ち続けないでほしい
最初の1か月は、失敗もすると思います。
お客様とうまく話せない。
電話を切られてしまう。
間違った説明をしてしまう。
自分では良いと思っていた話し方が全然刺さらない。
普通にあります。
私は、
「失敗しないように慎重にやってください」
とはあまり思っていません。
実際にやった方がいい。
失敗した方が分かることも多いです。
ただ、
失敗したあとに、
何も変わらない。
同じ失敗を繰り返す。
人から言われても自分のやり方を変えない。
という状態は、少し心配になります。
失敗することではなく、
失敗から何も持ち帰らないことの方がもったいない。
だから、
失敗した。
なぜだったのか考える。
誰かに聞く。
次に一つ変える。
またやってみる。
このサイクルを、最初の1か月から経験してほしいと思っています。
「自分で考えて」と最初から突き放すつもりもない
スタートアップでは、
「自走できる人」
という言葉がよく使われます。
私も、自分で考えて動ける人と働きたいです。
でも、
入社初日にいきなり、
「自分で考えてください」
と言うのは少し違うと思っています。
まだ会社も分からない。
顧客も分からない。
仕事も分からない。
そんな状態で自走しろと言われても難しい。
最初は一緒にやる。
考え方を伝える。
フィードバックする。
そのうえで、
少しずつ自分で考える範囲を広げていく。
この順番だと思っています。
1か月目で期待しているのは、
何でも一人でできることではありません。
むしろ、
教えてもらったことを使いながら、少しずつ自分の頭で考え始めること。
です。
1か月目で、ここまでできていたら十分だと思う
入社して1か月経ったとき、
私はこんな状態ならかなり良いと思っています。
ManualForceが、どんなお客様のどんな課題を解くサービスなのかを自分の言葉で説明できる。
実際のお客様と話すことに、少しずつ慣れてきている。
自分の数字を見ている。
数字が良かった、悪かっただけではなく、
「なぜだろう」
と考え始めている。
分からないことを素直に聞ける。
フィードバックを受けたら、次の仕事で何かを変えている。
失敗しても、必要以上に引きずらず次を考えられる。
そして、
入社初日と比べて、
自分で判断できることが一つでも増えている。
私は、それで十分だと思います。
逆に、1か月目ではまだ求めていないこともある
安定して高い数字を出すこと。
一人で営業戦略を考えること。
何でも自分だけで判断すること。
会社全体を理解すること。
IS、FS、マーケティング、CSを全部できるようになること。
そんなものは求めていません。
まだ1か月です。
むしろ焦って何でもできるようになろうとするより、
まずは一つずつ理解して、
できることを増やしてほしい。
その後、
2か月目、3か月目と、
少しずつ任せる範囲を広げていけばいいと思っています。
1か月目に見ているのは、「今の実力」だけではない
採用面接でも同じですが、
私は20代を見るときに、
今どれだけ完成されているかだけを見たいとは思っていません。
入社したあとも同じです。
初日に何ができたか。
1か月目に何件アポイントを取ったか。
もちろんそれも見ます。
でも、
その1か月の中で、どれくらい変わったのか。
もかなり見ています。
人から言われたことを素直に受け取れる。
やってみる。
失敗する。
振り返る。
少し変える。
またやる。
この速度が速い人は、その後かなり伸びます。
だから私は、
1か月目に完璧な人より、
1か月で明らかに仕事の仕方が変わった人
の方が面白いと思っています。
最後に
Orange Moonに入社して1か月目、20代にどこまで求めるのか。
1か月目から実務に出てもらいます。
1か月目からお客様と話します。
1か月目から数字にも向き合ってもらいます。
そこは、決してゆっくりではないと思います。
でも、
最初から一人で全部できること。
最初から高い成果を安定して出すこと。
そこまで求めているわけではありません。
それよりも、
分からないことを聞ける。
フィードバックを素直に受け取れる。
数字から逃げない。
失敗したら原因を考える。
そして、次の行動を少し変える。
入社初日より、30日後の自分の方が少し強くなっている。
最初の1か月では、それを一番期待しています。
Orange Moonはまだ10人前後の会社です。
だから1か月目から、かなり実際の事業に近い場所で仕事をすることになります。
でも、いきなり一人で走ってもらうつもりはありません。
一緒にやる。
フィードバックする。
またやる。
できることが増えたら、少しずつ任せる。
そんな1か月から始めたいと思っています。
20代の今、
「入社してしばらく様子を見る」より、
最初の1か月から実戦の中で少しずつ変わっていきたい。
そんな方とは、ぜひ一度お話ししたいと思っています。