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Missionに忠実でいたい、そのために永続的なリモートワークを決断したPOPERの働き方とは。

こんにちは、人事の力丸です!

コロナウイルスをきっかけに全社リモートワークの働き方に変わったPOPERは、市況が落ち着いても永続的にリモートワークを続けることが決まりました。多くの企業でリモートワークの継続か、出社勤務に戻すかの議論が繰り広げられていた中で、リモートワークを続けることを決断したCEOの栗原に話を聞いてみました。

まずは全社リモートワークが始まった当時を振り返ってみます。

■全社リモートワークまでの歩み

2020年2月16日、CEOからの全社連絡に始まり、リモートワークが2週間延長、1か月延長、3か月延長と感染状況に応じた延長が繰り返されました。

感染者数に応じて出社を禁じたり、会社電話を無くしたり、やむを得ない事情で出勤するメンバーには車通勤をOKにしたりと凄まじいスピードで色々なことが変わっていきました。(実際に栗原さんが全社に通達した時のスクショです。)

そんなこんなで終息しないコロナウイルスとの戦いから間もなく3年、初めは感染防止のために始めたリモートワークが定着し、コロナ前では29人だったメンバーも65人にまで増えました。

改めて永続的にリモートワークを決めた理由をCEOに聞いてみました。

ー3年前、色んな情報が定かではない時に周囲より早めに全社リモートワークの決断をされたと思います。当時、社内ではどんな議論をされていたのでしょうか?

栗原)とにかく社会全体が混乱していて、私達もどのように対処すべきかの正解が分からなかったからこそ、自分たちで答えを設定することにしました。それは、少なくともPOPER社内で感染拡大を抑えるためにできることは全て行うというスタンスをとることでした。

結果として、リモートワークの全面導入を意思決定しました。とはいえ、会社にいかなければ回らない業務もありましたので、その場合には、感染防止、拡大を抑えるという観点にたったときに会社負担でのタクシー移動やマイカー通勤をOKにすべきだと意思決定をしたことを覚えています。

またセールスやCSのメンバーには訪問等の予定が入っていましたが、同じく感染拡大防止のために全ての訪問を禁止しました。お客様には私からオンライン会議への移行をお願しましたが、快くご承諾いただけたので本当に助かりました。

力丸)私も週1で千葉県から自家用車でオフィスに通わせてもらいました。あの時は電車通勤がとにかく怖かったのでマイカー通勤OKと言われたときの心理的・精神的負担がとても軽くなりました。


ー今では当たり前になっているリモートワークですが、導入当初はどんな課題がありましたか?

栗原)リモートワークを全面導入する際に、最初に課題になったのが電話です。会社に誰もいなければ誰が電話対応するのか?という課題です。もちろん、社員の社用携帯に転送するという解決手段もありますが、その場合、誰に転送するのか、という課題が次に出てきました。POPERでは家族世帯が8割を超えており、小さなお子さんのいるご家庭も多いので、家で電話をしにくい社員が多かったことからもう一律で電話を無くそうと考えました。

力丸)たしかに、電話を無くすって話はかなり驚きました。お客さんへの影響も当然不安に感じられましたよね・・。

栗原)普通に考えれば電話対応を無くすことはデメリットが大きい印象があると思います。しかし、電話を無くして社内の生産性を上げることで、よりお客様に提供できる価値貢献に重きを置きました。実際は電話対応をしてほしいとお声をいただくこともありますが、組織や仕組みを整え続けていくことで少しずつ不便を解消できるようにしたいと思っています。


ー栗原さんが感じる、リモートワークになってよかったこと、逆に課題だなと思うことは何でしょうか?

栗原)リモートワークになってよかったことは、家族との時間が増えたことですね。個人的なことですが、2021年に2人目の子供が生まれたときはリモートワークだからこそ乗り越えることができたと心底思っています。奥さんが赤ちゃんに付きっきりになるので、朝昼晩とご飯を作って、家事全般をこなす期間がありましたが、リモートワークじゃなかったら家庭が回らなかったなと思います。(こんな感じです)

課題に感じていることは、リモートワーク中に入社してくれたメンバーとのコミュニケーションでしょうか。2020年のリモートワーク移行以前の社員は、それまで同じ空間で、かつ対面で働いてきた時間の蓄積があったので、リモートになっても、誰に何を聞けば良いかなどは各自で判断できたと思います。一方で、リモートワーク環境で入社してくれたメンバーは、所属する部署のメンバーとオンラインでしか会ったことがなく、所属部署以外のメンバーのことはあまり分からないというような状況に置かれがちです。


ー課題に感じていることについては各社で共通の悩みがありそうですが、POPERではどんな取り組みを検討されていますか?

栗原)そうですね、まずメンバーを知る機会として入り口の部分では、4年以上続けている自分史を作ってもらうことを新入社員の方にお願いしています。幼少期から遡って自分に大きな影響を与えた出来事やきっかけ、それに対して何を感じて想ったのかを年表にしてもらったり、大事にしている哲学や言葉を毎月の全社会で発表してもらっています。これは必ず盛り上がるイベントでメンバー一同とても楽しみにいますね!(メンバーの自分史がグループごとに見られるようになっています。)

また、2021年からPOPERラジオを開始しました。”普段意識しないこと、人にスポットライトを当てる” をテーマに毎回社員をゲストに呼んでその人を深掘りするラジオです。意外な一面や大事にしていることを知ることでメンバー同士がぐっと身近に感じられる施策だと感じています。いつも企画~運営をしてくれている有志の社員には本当に感謝しています。

(最近は外部の方と社内向けYouTubeも始めました、色々やってる・・。)

さらに今月から新しい取り組みとして経営陣の雑談ラジオ(仮)を始める予定です。きっかけは、リモートワークの課題と向き合ったときに考えたことがあって、”オフライン環境のときに他部署の情報を社員はどのように収集しているのか”という疑問がありました。色んな社員に聞いてみたところ分かったのが雑談の重要性です。同じ空間で働いていると、他部署のチーム内の雑談に聞き耳をたてて、「えっ、そんなことあるんですか?」みたいなノリで気軽に雑談していると、勝手に他部署の情報を収集でき、かつ信頼関係も構築できていると。これは、他部署という横方向だけでなく、経営陣が何を考えているのか?という縦方向にも働いています。僕は、よくボードメンバーに「こんなこと考えているんだけど、面白いと思わない?」みたいなことをオフィスで話していました。すると、POPERはフリーアドレスですから、経営陣の雑談もみんなが聞き耳を立てて聞いていたようです。

このようなことが分かってきたので、雑談に聞き耳を立てる程度の社内メディアをつくればいいのではないかと考えて経営陣の雑談ラジオ(仮)を始めることにしました!皆さんもう少々お待ちください(笑)

ー課題を残しつつも、先日の全社会で永久的にリモートワークをするという話が出ていました。最近は出勤を増やすような企業がある中で、リモートワークを続ける決断をした理由をお聞かせください。

栗原)シンプルに言うと”会社のミッションに忠実でいたい”という想いからリモートワーク継続の決断をしました。

私たちは”教えるをなめらかに”をミッションに、全ての学習塾やスクールが煩雑な事務業務に追われることなく本来の目的である”教える”に専念できるプラットフォームを創っています。これは自分たちにも置き換えられると思っていて、このようなミッションを掲げているにも関わらず、教育に携わる私たちが自分の子どもと向き合える時間が少なくなってしまう事は絶対避けなければいけません。日頃の業務の効率化もそうですが、通勤というリソースを子どものために割くことは自然なことでした。先程も話しましたが、私自身がコロナ禍で第二子が産まれたことで更に考えることが多かったなと感じます。

力丸)リモートワーク=効率ということだけはなく、浮いたリソースを何に割くかということを意識して行動して欲しいと全体にアナウンスされていたのが印象に残っています。


ー今日はありがとうございました。最後に今後叶えていきたい働き方や、理想があれば是非教えてください。

栗原)やっぱり、教育領域に根ざす企業である以上、会社という存在が家族という教育リソースを大きく削ることはあってはならないので、そういう意味ではフルリモートという働き方は理想です。子どもたちのために、地方に移住したい、海外に移住したいということも考えられますから、そういった目指すべきライフスタイルの邪魔にもならないように色々な工夫をしていきたいなと思います。

また、働くのが楽しいときというのは、働くことが自己表現につながっているときなのではないかと思います。組織である以上、自分の役割が決まっていて、その役割から大きく逸脱することは難しいのですが、自分の役割の中で、自己表現をいかに組み込めるかが勝負だと思います。この作業は、実はとても難しく、気づくと「役割だから仕方ない」と自己表現を忘れてしまうことが多いです。この点、オフライン環境では、職場の仲間同士で飲みにいったり、あーだこーだと対話をしたりして、自己表現できる場がたくさん用意されていたのだなぁと思います。しかし、リモートワーク環境においては、このようなことに多くを望めませんから、社員一人ひとりがセルフマネジメントしなければなりません。これは、とても厳しい要求でもあります。やはり、理想を目指すには、それなりの厳しさを覚悟しなければならないことは真実だなと思います。

栗原さん、ありがとうございました!

控えめに言ってもボードメンバーは常に働きやすい環境について考えている印象がありますが、POPERの未来と働くメンバーの未来も考えて色んな意思決定をされているんだなあと改めて思いました。


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POPERは、 ”「教える」をなめらかに" をミッションにし、校務業務の効率化や、保護者とのコミュニケーション支援を行うことで、先生達が子供たちと接する時間を増やし、「教える」に注力できる環境を作り続けています。 全国4000教室に導入、Comiruを利用する生徒数30万人を突破し、多くの教育現場でComiruが日々利用されています。
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