新卒3年目が見据える未来。Bizdev×Engineerが挑む事業成長の最前線

写真左：
ノバセル株式会社 ノバセル事業本部 テクノロジー統括部
テクノロジー開発部 ソリューション開発グループ

浅田健太朗
Kentaro Asada

早稲田大学法学部卒業後、2023年4月にラクスル株式会社に入社し、ノバセル株式会社に出向。
ノバセルに配属後はNovasell AnalyticsやNovasell TrendといったTV SaaSの開発や社内DX Projectを経験。現在は、AIをコアにマーケティング業務の効率化を図るソリューションの設計から開発、デリバリーまでをリード。

写真右：
ノバセル株式会社 ノバセル事業本部 事業開発統括部

今井 雄太
Yuta Imai

東京大学文学部を卒業後、2023年4月にラクスル株式会社に入社し、ノバセル株式会社に出向。ノバセル配属後はオン・オフラインコンテンツを活用した集客ディレクション、各チャネルの数値マネジメントを経験。現在は顧客獲得のためのCRM（カスタマー・リレーションシップ・マネジメント・顧客関係管理）全体企画・マーケ手法の開発・実行といった事業成長ドライバーを広くリードの後、ノバセル全社のマーケティングを掌握。現在はAIをコアにした新規事業開発を担当。

学生時代とラクスルとの出会い

──お二人は学生時代、どんなことに打ち込んでいましたか？また、どのような軸で就職活動をされていたのでしょうか。

浅田さん: 学生時代はオーケストラに打ち込んでいました。それまではずっと野球をしていたのですが、今まで経験したことのない領域に挑戦したいという好奇心から、全く違う世界に飛び込みました。 就職活動では、「テクノロジーの力で、より多くの人の課題を解決したい」という想いからエンジニアを志望しました。 一人の力で解決できることには限界がありますが、テクノロジーを活用すれば、その領域を一気に広げられると考えたんです。

今井さん: 私は大学2年生の頃から、スタートアップで長期インターンとして働いていました。 最初はアフィリエイトの会社で働いていたのですが、Webの管理画面の数字だけを追いかける日々に、「顧客の顔が見えない」「これは世の中のためになっているのだろうか」という疑問を感じるようになりました。 もっと手触り感があり、産業や顧客と深く向き合える骨太なビジネスがしたい、そして経営者の近くで働きたいという思いが強くなっていきました。

──数ある企業の中から、最終的にラクスルを選んだ決め手は何だったのでしょうか？
浅田さん: 「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」というビジョンに強く共鳴したのが一番の理由です 。 また、就職活動で多くの企業のエンジニアとお話しする中で、ラクスルのエンジニアは技術の話だけでなく、常に「ビジネス全体の視点」で課題を捉え、どう解決していくかを語っていたのが印象的でした。 この人たちとなら、本気で世界を変えられるかもしれない、と感じたんです。

今井さん: 私はインターン先を探す中で、当時から知っていたラクスルの楠（現ノバセル株式会社 AI事業開発部 部長）にSNSで連絡を取り、お話ししたのがきっかけでした。実は楠もメディア運用をしていた過去があり、共通の違和感を感じていたことなどで意気投合しました。
その後ノバセルでインターンを始めたのですが、実は事業が大きく落ち込む大変な時期がありました。 その時、マーケティング担当の先輩が産休に入られ、現場には学生の自分と若手の先輩しかいない状況に。「これはもう、自分がやるしかない」と、大きな当事者意識を持って無我夢中で働きました。この経験を通じて、ここ（ノバセル）で事業を伸ばしていくことに対して「腹が決まった」んだと思います。就職活動もほとんど行わず、他の選択肢は考えていませんでした。

Bizdev×Engineerのタッグが成す、ゼロ距離の高速事業検証

──現在はどのようなお仕事を担当されているのですか？
今井さん: 現在は浅田さんと一緒に、AIとマーケティングを掛け合わせた新しい事業の立ち上げプロジェクトを担当しています。 現在は事業の種を探索しているフェーズで、具体的には、お客様のオフィスに二人で常駐させていただき、マーケティング部門が抱える課題をすぐ隣でヒアリングしながら、それを解決するためのソリューションをその場で開発・実装していく、というフェーズです。お客様の最前線ということもあり、非常にスピーディな取り組みをしています。

浅田さん: 現在取り組んでいることはまさに、お客様の課題を正しく理解し、それに対して適切なソリューションを当てていく、という自分が本当にやりたかったことなので、忙しさはありますが非常にやりがいがあります。具体的にはこれまで社内DXなどで培ってきた経験を、今度は社外のお客様の課題や状況に合わせて、スピード感をもって開発と提供をしているイメージですね。

──職種の違うお二人ですが、どのように連携して事業を進めているのでしょうか。
今井さん: レストランで例えると僕がお客様の状態や気候から最適なメニューを考案して、浅田さんが調理するイメージです。まず私がお客様との対話を通じて情報収集を行い、その後マーケティングの観点から「本来どうあるべきか」という理想像や課題解決の方向性を示します。

浅田さん: 私は、今井さんが描いた理想像に対して「技術的に何ができるか」を考え、ソリューションとして実装していく役割です。 この二人三脚があるからこそ、お客様の課題に対して、ビジネスとテクノロジーの両面から最速でアプローチすることができています。今井さんはノバセルのマーケティングをリードしていた経験があり、その視点を最前線に持ち込めることはいまの私たちの大きな強みだと感じています。

──このプロジェクトを通じて、どのような未来を実現したいですか？
今井さん: 究極的には、マーケティングという仕事を「終わらせたい」と思っています。 マーケティング業務には、数字分析したりオペレーションを回したりする「確率の管理」と、新しい価値を創造する「価値の創造」の二つがあります。 私たちが終わらせたいのは前者です。 人がやるべきことは、もっと創造的な仕事のはず。 そこにリソースを集中できる世界を、私たちの事業で実現したいです。

浅田さん: 同感です。 「確率の管理」のような業務は、テクノロジーの力で完全に自動化できるはず。 私たちのミッションは、そのためのソリューションを提供することです。

2年間を振り返り、成長を促したものとは

──若いうちから大きな裁量を持つ分、大変なことも多いと思います。これまで大変だった経験と、それをどう乗り越えたかを教えてください。
浅田さん: 2年目に社内DXプロジェクトを担当していた時、一つの課題をやりきったことで、「困ったら浅田に聞こう」という認知が社内で広まりました。認知が社内で広まり、それ以降いろいろな方から相談をいただく機会が増えました。その結果一時的に負荷が増大することはありましたが、短期的に量でカバーしつつ同時に自らの生産性を上げることでクリアすることができました。逃げずにやり切ったからこそ、今の信頼に繋がっていると感じています。

今井さん: やはりインターン時代の、事業の危機に直面した経験です。 自分たちがやらなければ事業が止まってしまう、という極限の状況で、一種の「思い込み」というか、「この事業は俺がやらなきゃダメなんだ」という過剰な当事者意識が自分を突き動かしました。 大変でしたけど、あの経験が自分の原点になっています。

──困難な状況でも前に進み続けられる原動力は何なのでしょうか？
浅田さん: 「最後は結局うまくいく」という、楽観的な考え方かもしれません。 これまでの人生で、受験勉強や部活動など、きつい状況でも踏ん張って乗り越えたら良い結果に繋がった、という成功体験がいくつもあるんです。 その経験が、今のスタンスの土台になっています。

今井さん: 浅田さんと似ていますが、「何とかなる」と思える力、いわゆる「カオス耐性」の高さは、ラクスルで活躍する上で大事な要素かもしれません。 実際、社内で活躍している社員を見ても、頭の回転が速いこと以上に、まず体が動くというか、カオスな状況を楽しめるような人が多い印象です 。

それぞれの価値観と今後について

──少し視点を変えて、ご自身のキャリアについてはどのように考えていますか？
今井さん: 正直に言うと、自分の「キャリア」についてはほとんど考えていません。 もちろん、会社の成長のために自分に足りないスキルを身につける必要は常に感じていますが、自分が将来どうなりたいか、という視点で仕事を選んだことはありません。 人生を通して、「自分ではない何か（＝こと）に向かう」というのが私の価値観の軸なんです。

浅田さん: 私も「将来こうなりたい」はないですね。 よくいただく質問なのですが、いつも答えに困ります（笑）。私の人生の哲学は、「今、やりたいこと・やるべきことをやり続ける」こと。 将来から逆算して今を決めるのではなく、目の前のやるべきことに全力で取り組んだ先に、結果的に良い未来があるはずだと信じています。

今井さん:実際「事業を創る」というのは、地味なことの連続です。 顧客のことを誰よりも深く理解したり、泥臭い作業を延々と続けたり。 でも、その先に事業が生まれる瞬間がある。 そのプロセスを「面白い」と思えるかどうか。「自分」が主語ではなく、「事業」を主語にして物事を考えられる人にとっては、ラクスルは最高の環境だと思います。

浅田さん: そうですね、私はエンジニアですが、テクノロジーは、あくまで課題解決の「手段」だと考えています。 テクノロジーそのものが目的ではなく、それを使って何をするかが重要。 「ことに向き合う」というのは、そういうことなのだと思います。自分のWill（やりたいこと）と、事業の向かう先が重なった時に、一番大きな力が出せるのではないでしょうか。

未来の仲間へのメッセージ

── 最後に、ラクスルに興味を持っている学生の皆さんにメッセージをお願いします。
浅田さん: お伝えしたいのは、入社前の知識量は必ずしも重要ではないということです。 大切なのは、自分に何が足りないかを正しく自己認識し、それを貪欲にインプットし続けられるスタンスと行動力。その心構えさえあれば、ラクスルには成長できるチャンスが無限に広がっています。

今井さん: 事業を創るために「何でもやる」という気概のある方、そしてその過程で起こるさまざまな失敗や変化の波を「乗りこなすのが好き」だという方に、ぜひ仲間になってほしいです。 自分のキャリアを自分で作るのではなく、事業を創るプロセスの中で、結果として自分の力がついてくる。そんなエキサイティングな環境を楽しめる方をお待ちしています。

ラクスルグループでは、ビジネス職での新卒採用を積極的に行っています。ご興味のある方は、ぜひこちらの求人もご覧ください