AIがコーディングをしてしまう時代、エンジニアに求められるのは『課題を見つけ、解決する力』
AIがコーディングをしてしまう時代、エンジニアに求められるのは『課題を見つけ、解決する力』。 これは今期の会社としての方針です。私たちはこの1ヶ月間、単なるエンジニアの枠を超え、この「課題を見つけ、解決する力」を身につけるべく、コンサルティングの本質を叩き込まれる研修を受けました。
今回のスピードリンクジャパンの研修の全体像は、「ビジネスマナー」「テスト理解」「コンサルティング理解」の3本柱で構成されていました。
5月は「コンサルティング理解」についての研修を行い、コンサルティングの基礎、どう課題を見つけるかを学びました。
すべての土台は「信頼」:チャームとコミュニケーション
コンサルタントとして、そしてプロのビジネスパーソンとして最初に学んだのは、技術以前の「人間関係構築力(チャーム)」です。
- チャームの重要性: 信頼される人間関係の土台であり、周りが自然と助けてくれる環境を作るための力です。相手の承認欲求を傷つけず、満たすことの重要性を学びました。
- 3つのC: コンサルタントに必要な要素は、「Composition(構成力)」「Communication(理解・伝達力)」「Commitment(遂行力)」の3つであることを叩き込まれました。
- プロの規律: ビジネスメールの構造(WHO/WHY/WHAT)や、単なる記録に留まらない、プロジェクトを導くための議事録の書き方、基礎的なアウトプットの質が信頼に直結することを学びました。
コミュニケーションが仕事においてどれだけ大事であるかを徹底的に学び、仕事以外でも使える知識を学びました。
思考を武器にする:ロジカルシンキングと仮説思考
エンジニアが得意とするロジックを、ビジネスの現場でどう使うか。その具体的な手法を習得しました。
- MECEと構造化: 物事を「モレなく、ダブりなく(MECE)」分解し、ロジックツリーを用いて体系的に捉える技術です。
- 仮説思考: とにかくファクトを集めるのではなく、先に仮の「答え(仮説)」を立て、それを検証するために情報を集める。これにより、情報収集の時間を大幅に削減し、アウトプットの質を劇的に高めることができます。
MECEにモレ、ダブりがないかというのはまだまだできると言い切れるレベルではなく、今後もMECEを意識し、訓練を重ねていく必要があると感じています。
「真の課題」を見抜く:企業の仕組みと問題解決
AIにはできない「課題の定義」についても深く掘り下げました。
- 問題とは何か: 現状と「あるべき姿」のギャップこそが問題です。
- 「なぜ?」を5回繰り返す: 表面的な事象に惑わされず、問題の深さを担保することで、本質的な課題設定と施策検討が可能になります。
- ビジネスを捉える眼: バリューチェーンやサプライチェーン、様々なビジネスモデルのパターンを学ぶことで、クライアントの企業構造を多角的に理解する視点を得ました。
チームで成果を最大化する:チームビルディングとプロジェクトワーク
最後は、個人のスキルを組織の力に変える方法です。
- チームビルディング: チーム活動としての方向性を決めること、役割を理解すること。この段階があることを理解し、衝突を恐れずに成果に向かう姿勢を学びました。
- プロジェクト管理(QCD): 品質(Quality)・費用(Cost)・納期(Delivery)を管理し、WBS(作業分解構造)を用いてタスクを構造化・管理する手法を実践しました。
チームで仕事を行う機会はたくさんあると思うので、チームをどう動かすか、自分がチームの中でできることはなんなのかを理解し、仕事に取り組んでいきます。
研修を終えて:これからのエンジニア像
エンジニア×コンサルの本質は、スキルの習得以上に『問題解決の解像度』を上げることにあります。現状(事実)を構造的に理解し、あるべき姿を明確に定義してそのギャップ(課題)を埋める。この思考法を血肉化することで、単なる『実装者』から、ビジネスを動かす『パートナー』へと目線を変えて常に行動できるようになりました。
AIがコードを書く時代だからこそ、私たちは「何を作るべきか」をクライアントと共に悩み、解決の道筋を描けるエンジニアを目指していきます。
1ヶ月の研修を終えたばかりで、まだすべてを完璧に実践できるレベルとは言えませんが、この研修で学んだ基礎基本を忘れず今後も成長していきます。