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ミッションと経営理念の違いって何?ニット流、経営理念の作り方③

ニットの宇治川です。GW、いかがお過ごしですか?
スウェーデンも、春をお祝いするお祭りがあり、ようやく春らしくなってきました。
今日は、GW前に取り組んだ仕事について書いてみました。


■ビジョン、バリューを言語化する

今回で3回目となるニットの経営理念検討会。(第1回第2回
今回の宿題は、「経営理念、ビジョン、バリューを各自、言語化してくる」ことでした。

ミッション(仮)
「存在意義」を感じられる瞬間をプロデュースする

ビジョン
未来を自分で選択できる社会をつくる

これまで議論を重ねてきた、ミッションとビジョンのつながりを
各自がストーリーにしてきたんですが、統一性がないんです。
みんな良いこと言っているのに、まとまらない。

そこで、みんなの認識の中で、何がズレているのかを探してみました。
鍵となったのが、各自が思い描く「存在意義」でした。


■存在意義を感じる瞬間とはどんな時なのか

みなさんは、どんな時に自分の存在意義を感じますか?
存在意義を感じる瞬間として思いつくものを上げてみると、
・自分が誰かの役になった時
・自分が価値があると知った時
・誰かに必要とされている時

ひとりではなく、だれか他人の存在があってこそ、体験できることのように感じます。
でも、他の誰かが出来ることをやって感謝されても、
自分じゃなくても良いんじゃない?って思ったり、
得意じゃないことを、無理やりやって褒められても、そんなに嬉しくなかったりしませんか?

一方で、苦手や嫌なことを頑張ってやるうちに、
自分にしかできないことになって、存在意義を感じることもある。

改めて、存在意義を感じるって、どんな時なのかを議論してみました。
「そのままの自分が認められた時じゃない?」
「いやいや、それって、現状維持で満足してる人みたいじゃん」
「成長とか、自分探しとか、社会が人にオリジナルを求めすぎるから、
  窮屈な社会になってるんじゃない?」
「自己成長こそ、人が求めることじゃいのか?」

ここで、意見がふたつに別れます。
①自己成長こそ、人の幸せであり、存在意義を感じる
②そのままの自分でいられることこそ、人の幸せであり、存在意義を感じる

みなさんは、どちらだと思いますか?

■ニットがプロデュースしたいもの

私たち、ニットがプロデュースしたい存在意義が、何なのかを考える必要がでてきました。
各々、先人の英知を拝借して、持論を語ります。

メンバーAの持論
アドラー心理学では、幸せに生きるには、共同体感覚が必要だと言われている。
・他者信頼:他者を信用することで、他者からも信用される
・他者貢献:他者貢献することで、人から必要な人となる
・自己受容:他者から信頼され、人から必要な人となることで、ありのままの自分を受け入れられる

無理をすることなく、ありのままの自分でいられることが、人が求める幸せなんじゃないか?


メンバーBの持論
フランクリン・プランナーの7つの習慣では、
成功には、公的成功と、私的成功があると言っている。
人は公的成功と、私的成功を得るために、
自分を磨かないといけない。つまり、自己成長をし続けるべきだ!


メンバーCの持論

脳・ロボット学者の前野氏の著書「幸せの幸福学入門の本には、人の幸せを構成するのは4つ因子って書いてあった。

・自己実現と成長の因子
・つながりと感謝の因子
・前向きと楽観の因子
・独立とマイペースの因子
          引用 幸せのメカニズム 実践・幸福学入門

どれかひとつじゃなく、この4つが融合して幸せを感じるんじゃない?



マズローの段階欲求説が、どちらもうまく表現しているんじゃない?
自己実現っていう意味が、みんなの中で揃っていないのかも。



なんだか難しい話になってきましたが、
これまで議論してきた、ニットが存在意義とは、どうやらマズローの段階欲求説でいう
成長欲求(自己超越+自己実現)が最も近いようです。
人は、存在意義を見つけ、存在意義を確からしいものにしていくことを求めている。


■ニットが目指す社会

これまでの議論をまとめると、ニットが目指す社会は、成長欲求を満たす社会です。
・自分の可能性や潜在能力を発揮できる
・他者の利益が自分の利益の一部となる
・ありのままの状態を体現し続ける
・常に自分自身を拡張し続けていく

そんな社会になったら、ステキですよね。

ニットは、人々の成長の促進剤になりたい。
自己成長の場をつくり、自己成長のきっかけを誘発させる存在でありたい。
これが私たちニットがやりたいことであり、社会をもっとよくするためにできることです。

ニットが描くビジョン「未来を自分で選択できる社会をつくる」ために、
ニットは、未来、つまり自己実現の基盤となる存在意義を感じられる瞬間をプロデュースする。

「あなたがいてよかった」と感じられるサービスを提供することが、
ニットの存在意義なのです。


長い議論を重ね、ようやく代表との考えが一致しました。
長かった。。。。

経営理念とか、ビジョンとか、社長が考えるものだと思っていましたが、
みんなの考えをぶつけて、議論を重ねることで、確固たるものになりました。

会社の方向性が定まったところで、次はさらに言葉を磨いて、
想いが伝わるものにする必要があるし、
経営理念ができたからって、これはゴールではなく、
むしろ、ようやくスタート地点に立てた状態。

これからどうやって、会社に根付かせていくか、
メンバーが能力を発揮する環境をつくっていくのかが、本題です。

GW中は、ちょっと仕事から離れて、いろいろ考えてみようと思います。
みなさんも、ステキなGWをお過ごしください!

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