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ぼくらが学童保育を起業したワケ 〜トライエッジ創業ストーリー⑤〜

学童保育所を運営しながら、苦し紛れにベビーシッター事業を始めた私達。
インターネット広告を改善した結果、多くの顧客を獲得。
軌道に乗りつつあった私達ですが、その後の展開は・・・。

トライエッジ創業ストーリーも、今回で第五回。

「突然、主力事業が誕生!」の巻です。


お金がない!!!

ベビーシッター事業は、順調にお客様を増やしていきました。

気がつけば2013年。
2011年9月に創業した私達は、なんだかんだで3期目に突入していました。

しかし・・・
学童保育所は順調に会員が増えていたものの、当初想定していた収支には全く届かず赤字。ベビーシッター事業も、顧客は増えているものの学童保育所の赤字を埋めるには至らず、苦しい状況が続いていました。

そうこうしているうちに資金が徐々に底をついていき、会社の運営自体も危ぶまれていきます。
私は、どういうわけか、資金については楽天的に考えていました。
でも、赤字経営が続けばお金は減る一方です。
ベビーシッターの売上などをこのまま伸ばしていっても何か劇的な変化がない限り、資金が底をつくほうが早いのでは・・・

それが2013年4月ごろでした。


貧すれば鈍する

赤字であれば、少しでも売上を上げる努力をするべきですよね。
しかし、人間、本当に追い詰められている時にはなかなか良いアイディアが思いつかないものです。
それを、この時に実感しました。

今思えば他にもやり方はあった気がするのですが、このとき私が取っていた施策は以下のようなものでした。

・電気をこまめに消す
・学童の送迎に使う車のガソリンを、少しでも安いガソリンスタンドで入れる
・子どもたちに出す麦茶のパックをできるだけまとめ買いする。

これだけ見ると、本当にマーケティングの専門家なのか、と言われそうですが・・・
とにかくこの時はこれ以外の施策が思いつきませんでした。

「貧すれば鈍する」という言葉があります。
これは「貧乏になると、毎日その生活のことばかり考えるようになるから、知恵や頭の回転が衰えてしまい、賢い人でも愚かになる。 また、暮らしが貧しくなれば、心までも貧しくなるものだということ。」(出典:故事ことわざ辞典
この時はまさにそうでした。

追い詰められると頭が回らないんだな、と実感しました。


ハードロックカフェで出した苦渋の決断とは

大して意味のない施策をちまちまやっている間に、いよいよ資金がなくなってきました。
銀行から借り入れをするか、誰かから借りるか・・・。

しかし、お金を借りても好転する見込みがないこの状況では、借金を増やすリスクは果てしなく高いものです。
経営陣で再び話し合いました。


ちなみに当時、私達は、上野駅にあるハードロックカフェというお店でミーティングをしていました。
常にハードロックが爆音でかかっており、ハンバーガーやフライドポテトなどをお酒と共に楽しむ陽気な店です。

経営陣でいつもこの店に集まり、全員でソフトドリンクと山盛りのフライドポテトを注文し、話をしていました。



しかし・・・話の内容がひどく深刻で、全員がうつむきながらボソボソと話していました。
誰も目の前のポテトに手を付けようとしません。

冷えていくポテト・・・

今思えば、心が折れそうな暗黒時代に、せめて雰囲気だけは楽しく、と思ってそのお店を選んでいたのかもしれません。


そんな陽気なお店でのミーティングを重ねた末、出した結論は、「いったん何かのコンサルティングなどをして別に収益を上げないと、会社としてどうにもならない」ということ。

私達が創業前、サラリーマン時代に携わっていたのは、主に法人営業の営業企画。
つまりBtoBのマーケティングです。

もう、やりたい、やりたくないとか言っている場合ではない。
これまでの得意領域で資金を稼がないと、会社が倒産してしまう。

私達はこれまでのツテをたどり、マーケティング支援ができそうな案件を探しました。


起死回生のプロジェクト開始!

ここで、私達に転機が訪れました。

藁にもすがる思いでありとあらゆるツテを当たっていたある日、ある大手IT企業から「BtoBマーケティングの手伝いをしてほしい」という依頼が舞い込んできたのです。
企業から提示された条件もかなり魅力的。

しかし、内容は、英語なども必要とされる高度なマーケティング支援の案件。プロジェクト内容からして、経営陣は全員これにかかりきりになりそうです。
つまり、この仕事を受けることによって、学童やベビーシッターの運営には手が回らなくなってしまう可能性が高いのです。

でも、当時の私達には、迷っている余裕はありませんでした。
資金が尽きて会社が倒産したら、学童保育所を閉鎖しなければならない。学童保育所を閉鎖したら、通ってくれている子どもたちや保護者の皆様に大変な迷惑がかかってしまう。

通ってくれている子どもたちは、放課後を「こどもの杜」で毎日楽しそうに過ごしてくれていました。


これは、やるしかない。

私達は腹をくくり、一旦学童保育所とベビーシッターの運営は現場スタッフに任せ、創業メンバー総出でこのプロジェクトに注力することにしました。
プロジェクトに失敗すれば次の案件がすぐに見つかるか分からない。
つまり、プロジェクトの失敗=会社の終わりと言っても良い状況です。

「もうこの戦いで負けたら終わりだな・・・」

誰もがそんなことを頭に浮かべながら、このマーケティング支援プロジェクトに繰り出しました。


会社の命運を賭けたプロジェクトの成功

会社の命運をかけたそのプロジェクトは、関係者の尽力もあり、無事に成功を収めることができました。
クライアントからも高い評価を得た私達は、ようやく安定した収益を得ることが出来たのです。

2013年9月から2014年8月までの期間。
トライエッジにとっては第三期に当たるこのときの決算で、創業以来初めて黒字決算を迎えました。

黒字決算・・・

夢のような響きです。
学童事業も少しずつ会員数を増やしており、ベビーシッター事業も堅調。ようやく会社として形が整いつつありました。

しかし、また問題が勃発!
私達は、新たな決断を下すことになります。


⑥へ続く!


過去の記事はこちらから ↓ ↓

トライエッジ創業ストーリー①

トライエッジ創業ストーリー②

トライエッジ創業ストーリー③

トライエッジ創業ストーリー④

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