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ライフイベント研修『Diversity&Inclusion』を開催しました

多様なバックグラウンドを持つ社員が在籍するWealthParkでは『Diversity&Inclusion』実践の一環としてライフイベント研修を実施しています。今回は「ワーキングペアレンツの持続的な両立支援講座」をテーマとして、今後ますます多様性に富んだ社員が増えていくWealthParkにおいて、どんな相互フォローやお互いの理解が必要か具体的に学ぶ場を設けました。

講師は株式会社Lucor代表の松永佐知子先生を招聘し、講義を実施していただきました。

ワーキングマザー支援からワーキングペアレンツ支援へ

平日の午後にも関わらず、今回の研修には70名を超える参加者が集まりました。メンバーに参加理由を聞いてみると…

「今後、子どもを持つことを考えているため」

「最近結婚したのでライフイベントへの関心が高まっているため」

「ライフスタイルと仕事を両立させるイメージを持ちたくて」

といった将来に向けての心構えや具体的な準備を考えている人がいる一方

「自分もワーキングペアレンツだが一般的にはどう両立しているか興味があった」

「自分自身ワーキングマザーなので周囲からどう見られているか知りたかった」

などなど、今回のテーマをまさに“自分ごと”として捉えている人も少なくないことがわかりました。

データをもとに進む講義では時代と社会の変遷に伴って従来の「ワーキングマザー支援」では片手落ちで、いまや「ワーキングペアレンツ支援」が求められている、という現状を紹介。女性と同様に育児に携わる男性への理解や支援の促進は欠かせないそうです。


このあたりについて、研修受講後のアンケートでは

「自分が小さい頃に創造していた家族のスタイルと大きく変わっていて、松永さんのデータでも専業主婦と共働き世帯が昭和とは逆転している事実を教えてくださった。過去の教訓と実績だけを信じ、昭和的なマインドで過ごすよりもこのような事実がしれたことが良かった」

と、事実をベースに現状認識を正しくできたことへの感想が語られていました。

大切なのは相手への共感

さらにワーキングペアレンツ支援はそれ単体で終わるものではなく、将来的によりさまざまな人が活躍できる会社や社会の土台づくりのきっかけにすべきである、と提唱。

コミュニケーションのスタイルを「プロセス重視・共感型」と「問題解決型」の2つに分類し、その違いを理解した上で効果的に活用すれば相手に対して最適なコミュニケーションが図れると説明します。


実際の仕事の現場にも当てはめて考えやすい、コミュニケーションに関するトピック。それだけにかなり多くの参加者に響いていました。アンケート回答のコメントからもそれはうかがい知ることができます。

「私は男性ですが女性に対してだけでなく男性にもある程度バイアスがかかっている状態でのコミュニケーションの取り方になっていると感じました。メンバーの可能性や想いをより尊重したコミュニケーションが取れるように今後心がけていきたいと思います」

「まさに私も共感を求めています。解決策というよりは共感が本当に大きいです。過去何度もモヤモヤしてきました。今後、子どもたちが大きくなり、会社で逆の立場になったときに共感してあげたいと思います」

「It was so interesting for me to know that there are patterns for how to communicate

with each other.(お互いにコミュニケーションをするためのパターンがあることを知ることは、私にとって非常に興味深かったです)」

「上司・部下だけでなく社内で円滑にコミュニケーションを取る上でとても参考になりました。自分自身がどのタイプなのかよくわかっていない部分もありますが…誰かと業務で関わるときに意識していきたいと思います」

一人ひとり異なる生活環境・性格を認知し、相手の立場で接することの大事さを改めて感じたメンバーが多かったようです。共感とは単なるワーキングペアレンツの粋を超えて、ひろくダイバーシティを考える上で欠かせないポイントなのかもしれません。

支援に必要な2ステップ「理解」と「工夫」

ワーキングペアレンツ支援に必要な2ステップとして「理解」と「工夫」をあげる松永先生。無意識の先入観を捨てること、過度な配慮を取り除くことなど、理解に向けてのいくつか具体策を提示します。

一方で工夫については普遍的な正解はなく、企業ごと、個人ごと、タイミングごとで必要な取組みをチームで探る必要があるとのこと。ここでも成果につながる鍵を握るのはコミュニケーションだそうです。

また、ワーキングペアレンツを陥れる罠として有名な『マミートラック』『チャイルドペナルティ』を例にあげ、キャリアデザインの難しさにも言及。こういった知識をあらかじめ持っているかどうかはおそらく今後のワーキングペアレンツ支援にプラスに働くことでしょう。


アンケート回答からは

「もとより上司から子育てと仕事の大変さをうかがっていましたが、それによるキャリアの形成が難しくなっている背景についてはあらためて気付かされました」

また研修を受けて期待できる変化として

「業務だけで人を判断するのではなく、その人の背景を考えられるようになった」と前向きなコメントがあがってきています。

その上で「ただ育児しているからこうだ、とか、そういった先入観を持たないように相手のニーズを確認して付き合っていきたいと思います」「仕事で関わる方々にも仕事以外の人生(家庭等)があることが意識付けできたので行動を変えていきたいと思います」といった実際のアクションに落とし込んだ発言も見られました。

WealthParkならではの感想も

最終的に松永先生は理解とコミュニケーション、それを元にした工夫、さらにコミュニケーションを深めることで改善するというスパイラルを回すことが肝要だと結論づけます。そうすることでワーキングペアレンツのみならず、さまざまな事情を抱えた一人ひとりにとって最適な働く環境が整うことになる、と結びます。

多国籍かつ多様な価値観の持ち主がさまざまな業界から集まるWealthParkにとっては全員が意識し、身に着けるべきスキル、考え方といえるでしょう。またコミュニケーションスタイルの違いについては日常業務にも充分に活かせるテクニックではないかと思いました。


ちなみに研修終了後のアンケートからは以下のようなデータが取れました。

Q:今回の研修内容に総合的にどれぐらい満足していますか?

A:「とても満足」「満足」あわせて95.5%

研修内容に対して非常に高い満足度を獲得できていることがわかります。

最後に、参加者からいただいたアンケートの回答から印象的なコメントをいくつか抜粋して紹介いたします。

「子どもが3人いますが子育てをしながらの仕事は本当に大変です。ただ、子育てだけが大変ではありません。介護や自身が体調不良の方、心の病気の方など世の中にはたくさんいます。みんなそれぞれ事情を抱えているものです。またいつ自分がその立場になるかもわかりません。人を理解し、尊重しながら仕事に取り組んでいきたいです」

「We're just different individuals, but it was good to know "how" we're different.(私たちはただ異なる個人であるだけですが、どのように異なるかを知ることができて良かったです)」

「現在、ワーキングマザー17年目になりましたが私が働き出した当初はこのような研修や考え方が社会にあまりなく、苦しい思いもしたものです。今日の研修を受けて、みんなが理解と工夫をすることで、これから子育てする若い方はもっと働きやすい環境になると思います」

コメントの中にはWealthParkならではのものもチラホラ。

「海外のワーキングペアレンツ事情がより気になりました。よく成功しているとうかがっているため、理由を知りたいです」

「国籍の多様性が高まるとさまざまな文化への理解のためのふれあいタイムが役に立つかもです。“diversityがあるから・お互い違うから”で終わるのではなく、その中で一緒に目標に向かうために各自どのようなownershipを持って、どのように動くかへのリマインドも大事な気がします」

「文化や生まれ育った環境が違いすぎるため、業務以外のコミュニケーションを取る場が必要と感じています」

いかがでしたか?ダイジェスト版でお送りしたWealthParkの『Diversity&Inclusion』セミナー。次回以降もアンコンシャス・バイアスなどさまざまなテーマでのカリキュラムを企画中です。またこの場でご紹介していきますので、どうぞお楽しみに!

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