こんにちは! 医療法人社団 焔「おうちにかえろう。病院」のストーリーをご覧いただきありがとうございます。
今回は、病院の中では少し変わった役割を担っている「おうち事業推進部」についてお話しします。目の前の医療を守るだけではなく、世の中にある課題に向き合い、自分たちなりの答えをつくっていく。そんな未来を考える仕事です。
なぜ病院に事業推進部が必要なのか。そして、これから病院をどんな場所にしていきたいのか。その背景には、
「病院を通じて人を育て、その人たちがまた世の中を動かしていく」という考えがあります。
「今あるものを守る」だけではなく、「これから何をつくるのか」。
これからの働き方や組織づくりを考える方にとって、何かヒントになれば嬉しいです。
今回は「病院長ver.」をお届けします。
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プロフィール
- 名前: 水野 慎大
- 役職: おうちにかえろう。病院 病院長
- 今回のテーマ: 事業推進部が目指す「世の中づくり」と、これからの病院の姿
事業推進部って、何をする部署?
病院には、患者さんの治療やケアを担う医療職がいます。
日々変化する患者さんの状態を見ながら、必要な医療を届ける。安全を守る。今ある仕組みをより良くする。
医療の仕事には、そうした「今」を支える役割があります。
一方で、事業推進部が見ているのは、少し違う場所です。
――まず、そもそも「事業推進部って何をしている部署なの?」と聞かれたら、どう答えますか?
「医療者って、今を守ることがすごく得意なんですよね。それを一番の強みとしている。
でも、僕らがやりたいことは、世の中が今直面していることに対して、自分たちなりの答えを探していって、それをつくっていくことなんです」
ここで出てくるのが、「世の中づくり」という言葉です。
単に「世の中の変化に合わせていく」ということではありません。
世の中が変わったから、それに合わせて病院も変える。
そうではなく、
「世の中の人たちと一緒に、思い描いている絵をつくり、実現していく」
こと。
それが事業推進部の役割だと水野は話します。
これは、病院という場所だけを見ていると、少し不思議に聞こえるかもしれません。
でも、視点を「病院」から「社会」に広げてみると、その意味が少し見えてきます。
目の前にいる患者さんやご家族を支える。
その経験から、今の医療や社会に何が必要なのかを考える。
そして、まだ存在していないものをつくっていく。
事業推進部は、そんな「考える」と「つくる」の間に立つ部署なのです。
なぜ、病院に事業推進部が必要なのか?
――なるほど。「世の中づくり」という言葉が出てきましたが、そう考えると、なぜ病院の中に事業推進部が必要なのかも気になります。
「実は、病院に事業推進部が必要なのではなくて、僕らには事業推進部が必要なんだと思っています。」
この言葉には、水野が考える事業推進部の立ち位置がよく表れています。
病院をより良くするためだけに事業推進部があるわけではない。
もちろん、病院を良くしていくことは大切です。
でも、その先にあるのは「病院」という一つの場所だけではありません。
「物事、世の中をつくっていきたい」
だからこそ、そのための機能として事業推進部が必要になる。
では、なぜその機能を「病院」の中に置くのでしょうか。
――そこには、病院がTEAM BLUEの中で担っている役割も関係していますよね。
「TEAM BLUEの中で、大きな規模を占めているのが病院なので。
その病院が未来を見ることから離れてしまうと、背骨が崩れてしまうような感じがあるんですよね」
病院は、TEAM BLUEの中でも大きな存在です。
だからこそ、病院が「今」に集中するだけではなく、未来を見ることが必要になる。
そのために、未来を見る部署として事業推進部がある。
そして、そこで終わりではありません。
病院で生まれた成果や経験を、世の中につなげていく。
さらに、病院で経験を積んだ人たちが、そこから外の世界へ出ていく。
「そこで育った人たちが、どんどん未来に出ていって、外に出ていって、世の中を動かしていく」
水野が描いているのは、そんな循環です。
だから事業推進部は、単に新しい企画を考える部署ではありません。
人が育ち、その人が外へ出て、また世の中に影響を与えていく。
その流れを生み出すための、「モーターのような役割」なのだと思います。
理想は「学校」のような病院。
ここまで話を聞いていると、事業推進部が目指しているのは「新しい事業を増やすこと」だけではないことが分かります。
むしろ、その先にあるのは「人がどう育っていくのか」という問いです。
――そう考えると、これからの病院をどんな場所にしていきたいのかも気になります。
「学校、のような存在であってほしいと思います。」
病院を「学校」と捉える。
一瞬、医療機関と学校がどうつながるのか、不思議に感じるかもしれません。
でも、水野がイメージしている「学校」は、知識を一方的に教える場所ではありません。
「人が固定する、やることが固定するんじゃなくて。
人が入れ替わりながら、でも卒業生も顔を出しながら、お互いに刺激し合いながらいる」
ずっと同じ人が、同じ場所で、同じ仕事をする。
それだけではなく、新しい人が入ってくる。
経験した人が次の場所へ進んでいく。
そして、そこからまた戻ってきてもいい。
卒業した人が顔を出し、新しい人と出会い、互いに刺激を受ける。
そんな循環のある場所です。
もう一つのキーワードは「ベースキャンプ」
そして、もう一つ水野が挙げたのが、
「ベースキャンプ」
という言葉でした。
山登りでいうベースキャンプは、山頂そのものではありません。
そこを拠点にして、必要な準備をし、山へ向かい、また戻ってくる場所です。
病院も、そんな場所になれるのではないか。
ここで経験を積んで、外へ出ていく。
新しいことを経験して、また戻ってくる。
そこで誰かと出会い、また次の場所へ進んでいく。
「病院にずっといること」だけを前提にしないからこそ、病院で得られる経験にも違う意味が生まれます。
患者さんと向き合うこと。
チームで働くこと。
組織をつくること。
新しい仕組みを考えること。
そうした経験を持って、次の場所へ進んでいく。
そして、その人がまた別の場所で誰かに影響を与える。
病院を、人が育ち、社会に広がる場所にする。
それが「学校」と「ベースキャンプ」という言葉に込められたイメージなのだと思います。
私たちが、一緒に働きたい人
ここまで聞いていると、事業推進部では「人と関わること」がとても大切なのだろうと思います。
では、実際にどんな人と一緒に働きたいのでしょうか。
――ここ、採用を担当している私たちも気になるところです(笑)。どんな人と一緒に働きたいですか?
「人に興味がある人」
「人と関わりたい人」
ここで少し間がありました。
そして出てきたのが、
「自分の軸がある人」
という言葉でした。
「下手くそでも何でもいいけれども、自分の軸がある人。
そういう人たちと働きたいと思っています」
これは、事業推進部が目指している仕事そのものにもつながっています。
世の中の答えが、最初から用意されているわけではない。
「このやり方が正解です」と誰かが教えてくれるわけでもない。
今、世の中で何が起きているのか。
自分たちは何を感じているのか。
どうしたらいいのか。
そこから自分なりに考えて、答えを探していく。
だからこそ、必要なのは「何でもできる人」ではない。
最初から完璧な人でもない。
「自分はどう思うのか」
「自分は何を大切にしたいのか」
という軸を持っていること。
たとえまだ上手く言葉にできなくてもいい。
たとえ仕事として形にするのが上手くなくてもいい。
自分なりの問いを持っている。
そして、それを周りの人と一緒に考えていく。
そんな人と働きたい。
水野の言葉からは、そんな思いが伝わってきました。
「今」を支える。その先で「未来」をつくる。
今回の話を聞いていて、最初に出てきた言葉が最後につながっているように感じました。
医療者が得意とする、「今を守る」こと。
そして、事業推進部が担おうとしている、「未来をつくる」こと。
この二つは、どちらか一方が大切なのではありません。
目の前にいる人を支えるからこそ、そこから見えてくる課題があります。
その課題を、次の人のためにどう変えていくのか。
病院の中だけで終わらせず、どう世の中につないでいくのか。
そして、その過程で人が育ち、また次の場所へ進んでいく。
だからこそ、おうちにかえろう。病院を「病院」という言葉だけでは表せない場所にしていきたい。
学校のように、人が学び、刺激し合い、卒業していく場所。
ベースキャンプのように、外の世界へ出ていく人が戻ってこられる場所。
そして、その循環を生み出すモーターのような役割を担うのが、事業推進部です。
「病院で働く」ということの先に、もっと大きな問いを持ってみる。
自分は、どんな世の中をつくりたいのか。
そんなことを考えながら働ける場所が、ここにはあります。
応募を考えている方へ
――最後に、これから事業推進部で働くことを考えている方に、メッセージをお願いします。
「人に興味がある人、人と関わりたい人……というだけではなくて。
下手くそでも何でもいいけれども、自分の軸がある人。
そういう人たちと働きたいと思っています」
この言葉は、これから仲間になる人へのメッセージであると同時に、私たちがどんな組織をつくりたいのかを表しているようにも感じます。
完璧じゃなくていい。
最初から答えを持っていなくてもいい。
でも、自分なりに「こうしたい」と思えるものがある。
そして、それを誰かと一緒に形にしていきたい。
そんな人と出会えたら、きっと面白い仕事ができる。
病院を通じて、人を育てる。
人が育って、世の中へ出ていく。
そして、その人たちがまた未来をつくっていく。
「世の中づくり」に少しでも興味を持った方には、ぜひ一度、私たちの考えていることを知ってもらえたらうれしいです。
次回予告
今回は病院長・水野 慎大から見た「事業推進部」についてお届けしました。
次回は、「事務長ver.」。
同じ事業推進部でも、立場が変わると見えてくるものも変わります。
次回もお楽しみに!
編集後記
今回のインタビューで印象に残ったのは、「病院に事業推進部が必要なのではなく、僕らには事業推進部が必要」という言葉でした。病院の未来だけでなく、その先にある社会や、そこで育つ人の未来まで考える。私たちが普段話している「おうち病院のこれから」を、少し違う角度から感じてもらえたらうれしいです。