「働く人たちを応援したい」という共通する思いが導入の決め手に|Perk User Interview・パーソルテンプスタッフFlexibleCAREER

労働人口の減少が進む中、企業は人材不足に頭を悩ませています。その一方、育児や介護といったライフステージの変化により、働き続けたいのにやむを得ずキャリアを中断せざるを得ない労働者も少なくありません。人材派遣のパーソルテンプスタッフ株式会社では、専門性の高い人材に対し、短時間勤務など柔軟なワークスタイルを提供する「フレキシブルキャリア」を通じて企業と労働者のミスマッチ解消を目指しています。

この「フレキシブルキャリア」登録者向けの福利厚生として、202410月からWantedlyの「Perk」を導入しました。「当初は女性向け特典の多いサービスを検討したが、それよりも誰もが日常的に使える『Perk』を選んだ」と、FlexibleCAREER事業推進室マネージャーの鈴木汐香さんはその理由を語ります。鈴木さんから「Perk」導入の決め手や、背景となった思いについてうかがいました。

福利厚生を導入し、スタッフ応援施策の柱の1つに

ーーフレキシブルキャリアについて教えてください。 

 

鈴木:フレキシブルキャリアは、専門的なスキルを持つ即戦力人材を、短時間の派遣でご紹介するサービスです。優秀な人材を採用したい企業と「これまで培ってきたキャリアやスキルを生かしつつ、今は時短で働きたい」「フルタイムではなく週4で働きたい」という派遣登録者の方を、私たちがマッチングしています。

一般的な派遣スタッフのイメージでは、社員のアシスタントとして定型業務をお任せいただくケースが多いのですが、フレキシブルキャリアの人材層は、自走性が高く、今まで培ってきたキャリアを生かして正社員の方と同等のレベルで業務遂行する役割を担っています。

ーー登録者にはどのような方が多いのでしょうか?

鈴木:現在の登録者数は約2000名で、9割が女性です。年代としては40代が最も多くなっています。人事、法務・総務、経理など、本社のバックオフィス機能を担う職種が主となっています。最近では企画、広報、マーケティングなどといった職種で活躍される方も増えています。

登録者の属性は主に4種類に分かれています。「子育てと仕事を両立したい方」と「介護と仕事を両立したい方」、「資格を取るために、その実務に関わる仕事をしながら勉強をしたい方」、そして「フリーランスと派遣の仕事を併用したい方」です。最近特に増えているのが介護と仕事の両立を目指す方です。このように、ライフスタイルや自身の目標に合わせて、フレキシブルに働くことを選択された方々が登録されています。

ーーフレキシブルキャリアのスタッフへのサポートとしてどのような施策を行っていますか?

鈴木:3つの施策を行っています。1つ目は、育児・介護との両立やキャリアアップ、副業としての派遣など、スタッフの方のワークスタイルに対応した、専門のキャリアコンサルタントを選べる相談窓口を提供する「選べるキャリア相談」。2つ目は「学びの提供」として、スタッフ一人ひとりの希望に応じた学習機会の情報提供を行っています。そして3つ目が「カフェテリアプラン」の提供です。今年の10月からWantedlyの「Perk」を導入してスタートしました。

「女性向け」よりも「フレキシブルな働き方を選ぶすべての人向け」を

−−フレキシブルキャリアの登録者向けに、福利厚生を導入した理由を教えてください。

鈴木:大きく2つの理由があります。1つ目は登録者とのエンゲージメントです。世の中には多くの派遣会社があり、求人も豊富ですから、いかに当社に目を向けていただくかが重要なポイントになります。

2つ目は「ライフスタイルの変化に合わせて、働き方を選ぶ」というフレキシブルキャリアのコンセプトを、より深く実現したいという思いです。いろいろな人のライフに合わせて、今はフレキシブルキャリアで働くという選択をしていただけるようなサービスにしたいと考えています。

そこで重要なのが、働いている時だけでなく、日常生活の中でもフレキシブルキャリアを身近に感じていただくことです。フレキシブルキャリアで働いていただくことが、ライフの充実にもつながる形を目指したいと考えました。福利厚生の導入は、単なる特典の提供ではなく、フレキシブルキャリアで働くスタッフの方の仕事とプライベート、どちらにも働きかけられる接点を作りたいという思いからです。

−−Wantedlyの「Perk」導入時に他社サービスと検討されましたか? また、Perk導入の決め手について教えてください。

鈴木:実はいくつものサービスと比較検討しました。フレキシブルキャリアの登録者の9割が女性のため、女性向けに特化した特典を提供する福利厚生サービスから検討を始めました。

しかし、検討を進める中で、私たちの考え方が変わってきたんです。現状は女性登録者が多いのですが、男性の登録者も増加傾向にあり、また派遣就業の理由も子育てだけでなく、介護や副業など多様化してきています。そこで、性別に関わらずこの働き方を選択する方々が使える福利厚生を目指そうと方向を転換しました。

その中で「Perk」に注目したのは、私たちが大切にしたい「日常生活の中でフレキシブルキャリアを思い出してもらう」という要素が、「Perk」のサービス設計に組み込まれていたからです。検討したほかのサービスは、例えば自動車を購入する時の割引や、引っ越し時の特典など、頻度の低い大きなライフイベントで使える特典が充実しているものもありました。しかし、私たちが求めていたのは、日常生活の中で自然に使ってもらえる特典だったんです。

−−「日常的に使える」という点は私たちも意識していましたので、うれしいです。

鈴木:本社スタッフも試用させてもらいましたが、giftee Box Selectはやコンビニやミスタードーナツなど、ふだん使いのお店で使えてうれしいですね。誰もが日常的に使えるので、スタッフの方々にもよろこんでいただけると感じています。

スタッフの「Perk」の利用登録は、本社機能を担う職種が多い首都圏を皮切りに、ほかの地域の方にも順次展開しているところです。今後は、契約更新のタイミングでの案内や、メールでの利用促進など、スタッフの方の周知活動を強化して本年度中には全体への展開を完了させる予定です。特に、実際に対面できる契約更新の機会には、「Perk」の活用方法を丁寧に説明したいと考えています。

「意欲とスキルがあるのに、従来型の働き方を選べない」方のサポートに、Perkポイントの活用も

−−ライフスタイルの変化によって、働きたくても働けない方をサポートしたいという強い思いをお話から感じます。その根底にはどのような体験があったのでしょうか?

鈴木:私が派遣営業を担当していた時の、ある求職者との出会いが特に印象に残っています。その方は、ベンチャー企業で正社員としてバリバリ働いていた女性でした。出産されてから、ベンチャー企業での多忙な働き方と子育ての両立が難しくなり、理想としては時短正社員として働きたかったそうです。でも、時短正社員という働き方自体がまだ世の中に少なく、時短勤務が相談可能とある正社員求人に応募しても、フルタイムで働ける方が優先されてしまい、落選通知ばかりが届く状況だったとうかがいました。

そこで、働き方を優先して探した結果、派遣という選択肢に出会われたんです。お子さんの状況が落ち着いたらフルタイムでの就業も考えたいが、それまでの期間をブランクにしてしまうとキャリアへも影響してしまいます。その要望を踏まえて、私も期待に添えるよう派遣先を探しました。

結果的にその方は、ベンチャー企業での派遣就業が決まり、週4日の時短勤務からスタートして、2年後には直接雇用に切り替わりました。この経験は、求職者の方々の中には、このように働きたいという意欲とスキルがあるのに、ライフステージによって従来の働き方が選べない方が多くいらっしゃることに気づかせてくれました。

そういった方々に、ライフステージに合わせた働き方の選択肢を提供したい。企業の側にも、働き方の幅を広げることで、まだ出会えていない優秀な人材との出会いがあることをお伝えしたい。その思いが、今の「フレキシブルキャリア」の取り組みや「Perk」の導入にもつながっています。

−−年度内にフレキシブルキャリアのスタッフさん全体へ展開が目標とのことでしたが、その後の展望についてお聞かせください。

鈴木:今後は「Perk」のポイント機能を活用していきたいと考えています。例えば、就業1周年や2周年といった節目に合わせてポイントを付与したり、派遣就業の期限である3年を迎えた際の「卒業特典」としてのポイント活用も検討しています。

また、giftee Box Selectのほかにも、定期的にアプリを開くきっかけになったり、日常的に通っているお店で使える特典が増えると、スタッフの方々の利用率も高まると思いますので、今後の特典の拡充にも期待したいです。

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