「導入した福利厚生サービスの利用率が上がらず、社員に浸透しなかったら?」。
そのような心配を抱く福利厚生担当者は少なくありません。福利厚生サービスの新規導入を検討した株式会社エネリンクの鵜飼淳一さん(写真左)と浜島千春さんも、同じ心配を抱えていたといいます。自治体や民間企業向けに電力調達コンサルティングを提供し、名古屋・東京・大阪の3拠点を持つ同社が求めていたのは、地域を超えて全社員が平等に利用できること、そして継続的に社員が利用したくなる仕組みでした。その答えとして選択したのが独自のポイント制度を持つ福利厚生サービス「Perk」です。
導入から約1年、登録率・利用率ともに高水準を維持し、社員満足度の向上に確かな手応えを感じているというお二人に、導入の経緯や活用方法についてうかがいました。
社員のニーズを探索し、「使ってもらえる福利厚生」を選びたかった

ーまずは、御社の事業内容と組織の構成について教えていただけますか?
鵜飼:当社は、ESP(エネルギーサービスプロバイダー)として顧客となる地方自治体や企業と電力会社とのかけ橋となり、エネルギーコストの最適化から脱炭素の実現まで、さまざまな電力調達ニーズに応える「調達支援事業」と、その後の運用管理を支援する「運用支援事業」を柱としています。伴走型コンサルティングを強みとしていて、長くご契約いただいているお客さまが多いのが特徴です。
浜島:組織構成は、営業メンバーが8名、管理グループが7名、DXチームが3名で、社長を含めて社員数は19名です。名古屋の本社に13名、東京と大阪のオフィスには各3名ずつ所属しています。
ー「Perk」導入以前の福利厚生について教えてください。

鵜飼:これまで福利厚生サービスは導入しておらず、ウォーターサーバーやコーヒーマシンの設置や、インフルエンザ予防接種費用の補助、社員旅行などを福利厚生として行っていました。社員が好きなものを選べるような特典は提供していませんでした。
浜島:私から社長に、企業の売上高に対する福利厚生費の割合が低いことを報告し、福利厚生をもっと充実させたいと相談しました。新たな福利厚生として、ナゴヤドームのシーズンチケットや福利厚生サービスを新規に導入することになりました。
ー「Perk」を導入された、選定基準はどこにありましたか?
鵜飼:ひととおり比較検討しようと、各社の資料を請求したり、担当者からの説明をうかがいました。選定にあたって一番重視したのは、社員にとって使いやすい特典かどうかという点です。特典数は非常に多いのは魅力ですが、実際に特典を使うときには支出が伴うものばかりだった点が気になりました。割引になるとはいえ、自腹を切る必要があるものは、自分がユーザーならあまり使わないだろうと感じました。
浜島:転職で入社した人も多いので、「前職では福利厚生サービスを利用していましたか?」と利用状況を聞いたことがあります。正直なところあまり使っていなかったという声がほとんどでした。導入するからには、使ってもらえる福利厚生サービスを提供したいと思っていました。
鵜飼:「Perk」には他社サービスにはない「Perkポイント」という仕組みがありました。会社から社員にポイントを提供すれば、持ち出しを気にせず特典を利用できます。これなら社員が使える福利厚生になるのではと思い、導入を決定し2024年7月から利用を始めました。
利用率ほぼ100%を達成。「誕生日ポイント」を会社からの感謝を伝えるきっかけに
ー導入の決め手となった「Perkポイント」は、具体的にどのようなルールで運用されていますか?
鵜飼:全社員には毎月1000ポイントを、誕生月を迎えた社員にはさらに5000ポイント付与して、合計6000ポイントを付与しています。誕生日ポイントのアイデアは、導入検討時にWantedlyの担当者さんから活用例の一つとして教えてもらい、当社でも採用しました。
誕生月のポイントを贈る際には、会社からのお礼を込めたメッセージを添えています。昨年の忘年会で、メンバーへのメッセージを書いた付箋を、大きな紙に貼り集めて寄せ書き風にするイベントがあったんです。日々の感謝やちょっとしたお礼を伝えるタイミングは限られているなと思って、誕生月の「Perkポイント」を付与するときを活用しました。気持ちが伝えられるように、定型文ではなく個別のメッセージを添えるようにしています。
浜島:私も誕生月にメッセージと一緒にポイントをもらいました。直接お礼を伝えてもらえる機会は意外と少ないですから、機会が増えてうれしいですし、特別感も伝わりました。
ー導入から1年あまり経過しますが、非常に高い利用率を維持されています。社内に浸透させるために工夫されたことはありますか?
鵜飼:登録率も利用率も実質的に100%です。毎月の1000ポイントも誕生月の5000ポイントも、180日という使用期限があるので、「Perk」導入時には「半年使わないとポイントが消滅する」「来年以降も続けるためにも使ってもらいたい」と朝礼などでも説明しました。利用促進のために行ったことは、それくらいですね。
浜島:実際に一度使ってもらうと「使える特典が多い!」と評判もよく、誕生日月にはプラスでポイントが付与されるのも相まって、自然に利用する人が増えていきました。
ー実際に社員の皆さんは、ポイントをどのようなシーンで活用されているのでしょうか?
鵜飼:私は、家族でスターバックスやミスタードーナツに行ったときとか、ファミリーマートでフラッペを買うときとか、1000ポイントくらいの買い物によく使いますね。浜島さんは?
浜島:わが家は、サーティワンで子どもと一緒にアイスクリームを食べるときによく使いますね。普段使いのお店で食事をするときが多いです。あまり使っていなかった社員に「使わないと、もったいないですよ(笑)」伝えたら、Amazonでイヤホンなどの在宅勤務支援アイテムをまとめて購入したと聞きました。有効期限のおかげで利用促進につながっています。
鵜飼:こまめに使いたい人にも、ポイントをためてからまとめて使いたい人にも、どちらにも使い勝手がいいシステムですね。実際に社員が使える福利厚生にしたいという目標が達成でき安心しました。
「Perk」だから「地域や世代が違っても、皆が平等に利用できる」
ー改めて、利用されてから感じられた「Perk」の魅力について教えてください。
鵜飼:ポイント制度のいいところは「平等性」です。例えば、名古屋ドームの年間シートだと、名古屋本社勤務者には魅力かもしれませんが、東京オフィスや大阪オフィスの人には使いづらいといった不平等感が生じてしまいます。名古屋本社での営業会議後のランチ会とかも、参加した人だけの特典になったり……。
浜島:結婚のお祝い、出産祝いといったライフイベントも、不平等になりがちです。中途入社の社員だと入社時には既にご結婚されている方も多いので、制度はあるのに対象者がほとんどいなかったりしますね。「Perkポイント」なら、そのような機会の不公平もなく、各社員が自分の好きな特典を使いたいタイミングで利用できます。選択肢が豊富で、東名阪どこに住んでいても使える特典があるのは本当にいいですね。
鵜飼:もしほかの福利厚生サービスを使っていたら、1年も使わなかったかもしれません。持ち出しありきの割引なら、福利厚生サービスに加入していなくても利用できるものがほとんどなので。

ー導入前の課題や悩みは、解決できたでしょうか?
鵜飼:福利厚生は、少しずつ積み重ねて継続することでジワジワと効果が浸透するタイプのものだと認識しています。ポイントにしても一度に多くを付与するより、現状のように1000ポイントを毎月付与するほうが効果があると思います。「Perk」を導入して1年余り経過し、その思いは確かだったと感じました。
浜島:「Perk」を継続したいかどうかアンケートをとったら、社員みんな賛成でした。また、Wantedlyの担当者さんからは定期的な報告や、導入・活用のサポートを的確にしてもらっているので、福利厚生の担当者としても、特典を使う側の社員としても「Perk」はこれからも続けていきたいです。

