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ココネのCTOとして実現したい社員の幸せーココネの履歴書第3回ー

1000万人を超える女性に愛されているココネの世界。これまでのココネの履歴書ではそのココネで活躍する若手から中堅までをその等身大に迫る形で紹介してきました。ではココネのトップマネジメントはどんなことを考えているのか?面談などで学生さんを中心に尋ねられることも増えてきました。ココネの履歴書第3回では、コナミやグリーといったメガベンチャーで活躍し、新規事業を幾度も立ち上げてきた弊社CTO倉のインタビューをお送りしたいと思います。

(編集 井上)

ゲームが作りたい

ゲームが作りたい。大学時代からずっとそう思っていました。それで新卒でSI系の会社に入ってネットワークソリューション周りを経験したのち、コナミに転職しました。

ゲームセンターがネットを使ってオンライン対戦ができるようになった時代、当時立ちあがった、のちに一世を風靡することになる対戦型クイズゲームのプロジェクトにジョインしました。通信周りだけでなく、コンテンツにもどっぷり浸かり、ゲームエンジン周りの開発、そしてディレクターにと色々なことを夢中でやりました。

しかしながらゲームセンターの市場は年々縮小していました。自分のキャリアをこのままとどめてよいのか、ここではどんなに面白いゲームを作っても届けられる人は限られてしまうのではないか。そんな疑問を感じていました。

そんなときものすごい勢いで伸びている世界がありました。

ソーシャルゲームです。

ミクシィ、モバゲーそしてグリー、ソシャゲのプラットフォーマーは確かに新時代を切り開いていました。絶対に面白い仕事ができる、そう確信してソシャゲで破竹の勢いで伸びていたグリーに道を進めました。


自分が担当していたゲームも着実に成功していたのですが、毎月1割成長しているという業界、どんなに伸びても満足することはないある種のバブル的な熱狂に身を置きました。自分が入社した際に150人だった社員数も年ごとに倍々で増えていきました。グリーでの日々は大変充実したものでした。

グリーで数年を過ごしソーシャルゲームの爆発的な成長も落ち着いてきたころ、グリーの同僚たちの多くは自らのキャリアの選択を迫られていました。このままグリーに残るのか外に出るのか、あるいはこのままゲーム作りがしたいのか、他のサービスや製品作りに進むのか。自分はエンターテイメントに携わりたいという意志は変わりませんでしたが、多くの同僚がグリーの外に出ていきました。




クレイジーな会長との出会い

グリーから多くの企業に散っていった同僚の一人からオフィスに遊びに来ないかと誘いを受け、

「ココネ」に遊びに来ました。そこで会った当時の田中社長をはじめとする社員の人は良い人が多く、純粋にこういう人たちと仕事してみたいと感じました。そこでそこで感じたのは良くも悪くも穏やかな人が多く、ベンチャーにしては珍しいと不思議な感覚を覚えました。それも会長とお話をする中で納得しました。

会長にプライベートな話まで聞いてもらう中で、彼がココネという会社を作った理由、あるいは会社を経営する上での哲学がひしひしと伝わってきました。

「社員にとって良い会社、働きやすい会社を作りたい」

こんなメッセージをお題目として掲げている会社はたくさんある。

けれどもこの会長は本気でこれを実現しようとしている。ひしひしと感じました。

会社というものは普通利益を最大化することを目的として作られています。社員の働きやすさの向上といったことは、いってしまえばそのための手段にしか過ぎません。

しかしながら会長は以前、働きすぎで、健康状態が悪くなったという理由で何人もの同僚が部下が体調を崩す姿を見てきていました。そんな同僚や仲間をみて決心したそうです。

働く社員が幸せになるための会社もあっていいのではないのか

きちんと利益を出せるビジネスモデルがあればそんな会社も作れる、熱っぽい言葉がそこにはありました。こんなある意味クレイジーな会長のもとで働いてみたい、そう思いました。株主のためでもなく、ただ利益を追うだけでもない、そんなある意味ずっと高い視座に立った会長の世界を共に実現していきたい、心からそう思えた瞬間でした。



修羅場こそ祭りだ

ココネに入社して半年、ココネの世界観を肌で感じるためにも、まずは主力のポケコロに携わりました。

そして半年後、新作のアプリの立ち上げの話が出てきました。1000万人の女性に長年愛されているポケコロは間違いなくココネの柱でしたが、2本目の柱がなかなか育たない、これはココネの命運を握る重要な問題でした。

自分がココネに来た理由を改めて考えました。この新規事業を引っ張っていく覚悟を決めました。

そして開発を経てリリースの日、かなりのお客さんが入ってきてくれました。ポケコロを超える勢いでDAUは伸びていき、二本目の柱の誕生を皆が期待しました。

しかしながら、徐々にDAUの伸びも鈍化し、課金要素との嚙み合わせが悪かったこともあり、売り上げも落ちていきました。売り上げが立たないなら多くの社員を張り付けておくことはできません。チームは縮小することになりました。

このままだと撤退するしかないのかもしれない、何度も考えました。

一方で同時に修羅場を楽しんでいる自分もいました。こういう時こそ、苦しい時こそ、自分は生きているんだと強烈に感じられたのです。

試行錯誤を繰り返し、いろんな施策をひたすらに打ちまくりました。一時的にお客さんが増えても、継続率が問題でした。

そんな時にふと出てきた言葉「ガチャで貰えるアイテムを毎日お客さんに差し上げたらいいんじゃないか」

脳裏に閃くものを感じました。これで行こう、即座に決めました。

売り上げはV字回復し、ココネの2本目の柱ができた瞬間でした。

「運動会のお父さん状態」の会社にしてはならない

売り上げもV字回復し、ひと段落ついたころ、会長からCTOをやらないかと誘いを受けました。

もともと最前線のプレイヤーとしてエンターテイメントを作りたいと思っていたこともあり、マネージャーとか管理職はあまり気が進まないなというのが正直なところでした。

しかし会長の「そろそろマネジメントに向き合うべきなのではないか、より多くの人を巻き込んでこそできることもある」という言葉を受けて、引き受ける覚悟を決めました。

引き受けた背景には私が感じていたある危機感もありました。ココネのエンジニアの平均年齢は30代後半、はっきり言ってベンチャーの中ではかなり高いほうです。勢いで切り開いていくのがありがちなベンチャーの文化だとしたら、ココネの文化は良くも悪くも落ち着いていました。

もちろん皆まだまだ最前線でいけるぞと頭では思っていても、心と身体がついていかない。子供の運動会でまだまだいけると思って競技に参加したけれどぎっくり腰になったお父さん、そんな風にはなってはいけないなと思い、次の人を教育していくことの必要性を切実に感じていました。

即戦力を採用してきたからこそ今のココネの開発組織があるのも事実です。しかしながら

自分たちを蹴落としてくれるような若手が育ってこそ会社は発展する

どうか突き抜ける若手が出てきてほしい

CTOとしてそのためにできることをしていこうと思いました。



ココネのブルーオーシャンを目指して

これまでゲームアプリはアバターを用いたものであっても、基本的にアバターが主役ではありませんでした。そんな中で女性向けアバターそのものに価値を見出したこと、そしてその世界観を作り上げる女性デザイナーの数が多いこと、これはココネの強みです。しかしココネの強みで確実に他社と違うところがあります。

それは社員の幸せが究極の目的であること

社員の幸せを目指すことで、今までと違った視点から生み出したビジネスは、まだどんな形のものかわかりませんが全く新しいものになるはずです。それこそがココネのブルーオーシャンになると思います。

大企業でもベンチャーでもおそらく今までなかった目的を持って挑戦すること、この新しい取り組みにワクワクしているあたり、もしかしたらまだ教育する側に回りきれていないのかもしれませんが、共感してくれる方がいらっしゃったら、年齢を問わず一緒に挑戦できたら嬉しいです。

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