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【セカツクスポンサーインタビュー VOL.3】真摯な演劇愛が未来を創る!独自のスタイルを貫く劇団主宰・河村さんの挑戦(劇団南京豆NAMEMAME 様)
こんにちは!採用担当の工藤です。
セカツクは芸能関係者を支援する取り組みの一環として、演劇団体のスポンサー事業を行っています。
「人を楽しませ、感動させる」
そんな表現者である役者さんや劇団関係者の皆様を応援したいという思いと、「変わりたい人が、変わり続けられる会社で在る」という当社のビジョンとのシナジーから始まった取り組みです。
俳優・声優・芸人など、多くの夢追い人が自分の可能性を信じて舞台に立つ姿に、私たちは深く共感しています!
今回は、実際に演劇業界の現場で活躍している皆様が何を考え、どのような思いでセカツクと関わってくださっているのか、インタビューを行いました。
第三弾は、小劇場界で「パワー会話劇」という独自のスタイルを掲げて活動する、劇団「南京豆NAMEMAME」の主宰・河村 慎也(かわむら しんや)さん。
河村さんは大学卒業後、一度は社会人を経験するも、演劇への情熱を抑えきれず劇団を旗揚げし、現在でも自身で脚本・演出・出演の3役を担い活動していらっしゃいます。
そんな河村さんの、演劇に対する情熱や劇団運営の裏側についてお話していただきました!
ぜひ、最後までご覧ください!
> まずは劇団設立のきっかけを教えてください。
設立のきっかけとしては、僕ともう一人の主宰が元々法政大学の演劇サークルの同期で、仲が良かったんです。卒業してお互い一度は普通に就職したんですが、やっぱり演劇がないと耐えられなくなっちゃって(笑)。大学で4年間、演劇が日常にある生活から、いきなり社会に出たら、もう全然ダメでしたね。そこでお互い「よし、やろうぜ!」となって。
最初は社会人劇団のような形で始めて、だんだんとのめり込んでいきました。
稽古中の様子
>劇団のコンセプトについて詳しくお聞かせください。ホームページも拝見しましたが、「パワー会話劇」というのが気になります!
コンセプト、気になりますよね(笑)。
僕たちは「やりたいことは何でもやる」という理念を大切にしていて、僕たちしか名乗っていないジャンルだと思うんですが、「パワー会話劇」というものをやっています。
>「パワー」ですか?
はい、パワーです(笑)。とにかく大きな声で、パワフルに芝居をするんです。
でも、内容はファンタジーとかではなくて、すごくリアルな、すぐ隣にいそうな人たちの日常会話をベースにしています。それを、でっかく、熱苦しく、いい意味でダサく、汚らしく表現するような感じですね。
>生身の人間にフォーカスしているんですね。
まさにそうです。いわゆる”自然な会話劇”のテイを保ったまま、ギリギリのラインででかくやる、みたいなイメージです。
設立当初からこれを目指していたわけではなくて、自分たちに合う表現を模索していく中で、だんだんとこの形にたどり着きました。社会に対する視点はクールに持ちつつも、表現は熱く、パワフルに、という感じですね。
>素敵なコンセプトですね!現在、旗揚げ8年目で第10回公演を控えているとのことですが、これまでの活動で苦労したことや、挑戦について教えてください。
まさに今、挑戦の真っ最中です。特に今回の公演は、今まで活動してきたカフェやバー、小さな劇場よりもかなり大きな「新宿シアタートップス」という場所で上演します。劇団としてもステップアップするための大きな挑戦ですね。
苦労でいうと・・・僕たちが同じ大学サークル出身なので、初期はちょっと”ガラパゴス化”していた部分があって。外部から客演参加の役者さんをお呼びする際に、共通言語を見つけるのが大変でしたね。そこはとにかくコミュニケーションをたくさん取って、深く話し合うことで乗り越えてきましたね。
今回の公演のフライヤー
>運営面での苦労はいかがですか?
それも色々ありますね・・・。正直、ビジネス的な知識があまりなくて。どうやって協賛を集めたらいいのか、助成金の申請はどうするのか、どうやって劇団を大きくしていけばいいのか・・・そういう運営面での試行錯誤は常にあります。僕自身、脚本・演出・出演の3役を担っているので、てんてこまいになることもあって(笑)。
>客演の方々はどのように集めているのですか?
オーディションを開催したり、僕自身も他の劇団に客演に行くので、そこで出会って意気投合した方にお声がけしたり。やっぱり、人と人との繋がりはめちゃくちゃ大事にしています。
>劇団が大きくなるにつれて、ご自身の考え方や、メンバーとの関わり方で変化はありましたか?
それはすごくありますね。昔は結構、体育会系というか、ビシバシやりたいタイプだったんです。でもここ8年で社会全体の雰囲気も変わってきて、世間でもハラスメントへの意識が高まったじゃないですか。僕自身も、一方的に指示するのではなく、相手のことをしっかり知って、僕のことも知ってもらう、という双方向のコミュニケーションを心がけるようになりました。
>表面的な関係ではなく、深く理解し合うことを大切にされているんですね。
はい。「これやって」「こうしろ」みたいなやり方ではなくて。相手が何を嫌だと感じて、何を嬉しいと思うのかを知ること。その上で、どういうアプローチがその人にとって一番良いのかを考えるようになりました。もちろん、時にはグイグイ行った方がやり易い人もいるので、そこは見極めながらですが・・・。
>そういった深いコミュニケーションは、稽古以外の飲み会などで築いているんですか?
飲み会やレクリエーションもやりますが、それに頼るのではなく、基本的には稽古時間の中で完結するようにすることを心がけています。稽古自体のコミュニケーションの密度を上げていきたいんです。飲みの場とかは特に、来られない人もいますしね。
>なんだか、今の時代の会社のような考え方ですね! 劇団というと、飲み会で仲を深めるイメージがあったので少し驚きました。
そうかもしれませんね(笑)。会社で起きている変化と、僕たち演劇界隈で起きている変化は、大きな社会の流れの中では同じなのかもしれません。
・・・・まあ、居酒屋に行けば、相変わらず一番声がでかいのは僕らだと思いますけど(笑)。
>今回、弊社の「セカツク」がスポンサーとして支援させていただいていますが、こうした支援は劇団や役者さんにどのような影響があると思われますか?
いやもう、めちゃくちゃありがたいです! 正直、予算はいつもカツカツなので・・・。少しでもご支援いただけると、それが本当に力になります。
特に、フリーランスで活動している役者さんたちに少しでも多く還元できるのが大きいですね。
>役者さんのことを第一に考えていらっしゃるんですね。
はい。公演で黒字が出たとしても、劇団で溜め込むのではなく、できる限り出演してくれたみんなに還元したいと思っています。やっぱり生活がかかっているので。
僕自身も元々役者から始めているので、生活の大変さはよく分かるんです。
>その考えはいつからですか?
きっかけがあったというより、劇団を立ち上げた当初からですね。
生活を切り詰めながら無理して表現するより、ちゃんと足腰がしっかりした安定した環境があってこそ、良い表現が生まれると信じています。だから、みんなの生活、QOLの向上に繋がる支援は本当にありがたいです。
>セカツクからの協賛の申し出があった時、正直どう思われましたか? 怪しいとか・・・(笑)
(笑)いや、怪しいというより、まずビックリしましたね。
ちょうど僕たちも、今回の大きな公演に向けて「協賛企業を募りたいね」と話していたタイミングだったんです。
>すごい偶然ですね!
しかも、副主宰の八木が「公演の折り込みチラシで『求人広告』を募集するのはどうかな?人手不足の企業は多いはずだから、需要があるんじゃないか」って提案してくれていて。まさにその話をしていた時に、セカツクさんから同じようなお話でメールが来たので、「え、聞かれてた!?」ってなりました(笑)。
>まさに運命的・・・!
本当に。「ほら、やっぱりこういうニーズあるじゃん!」ってなって、2人で飛び上がって喜びましたね。僕たちの考えていたことと、セカツクさんのやられていることが、着眼点として同じ方向を鵡向いていたのが嬉しかったです。
>スポンサーが付いたことで、プレッシャーもありますか?
もちろんです。でもそれは、すごく良い意味でのプレッシャーです。
企業さんの名前を背負って公演をするわけですから、クオリティは絶対に妥協できない、という意識がより強くなりました。こういう刺激がないと、甘えも出ちゃいますからね。いい意味で叩かれた方が伸びる部分もあると思っています。
>今後、劇団として実現したい夢や、挑戦したいことはありますか?
実現性が高いかどうかは別として・・・まず、劇団員を100人にしたいです!
>100人!? それはまた壮大な・・・!
そうなんです(笑)。ふんわりとしたつながりを持てるコミュニティの場をつくりたい、といいますか。それに、100人いれば、できることがめちゃくちゃ広がると思うんですよ。単純にひとりひとりの負担も減りますし、色んな才能が集まればもっと面白いことができる。
演劇界のあちこちに「南京豆NAMEMAME」のメンバーがいる、みたいな状況になったら、界隈もざわつくと思うんですよね。「またあいつらか!」って(笑)。
>俳優さん以外でも?
全然OKです! 肩書きが「社長」とか「プログラマー」とかでもいい。とにかく、演劇界の中に多様な人の居場所を作りたいんです。必ずしも舞台に出なくてもいいんです。何かしらの形で関わってくだされば。
>具体的な目標などはありますか?
自分たちの劇場を持つことですね。ハード(場所)を持つことはすごく大事だと思います。
あとは、目標にしている劇場があって、下北沢の「ザ・スズナリ」という場所なんですけど、そこで公演をやりたいです。
>スズナリは、やはり特別な場所なんですね。
ええ、小劇場の「聖地」みたいな扱いですね。あそこは、お金を払えば誰でも借りられるわけではなくて、劇場の人が公演を観に来てくれて、「お眼鏡にかなう」というか、認められないと使わせてもらえないんです。ハードルはめちゃくちゃ高いですが、いつか必ず立ちたい場所です。
>そのためにも、まずは今回のシアタートップス公演が重要ですね!
はい! あとは、地道な活動も続けていて、児童館で子供向けの演劇ワークショップをやったりもしています。その子たちが10年後、20年後、もし僕たちがまだ劇団を続けていたら、「あの時の面白い兄ちゃん姉ちゃんたちだ!」って、劇団に入ってくれたら…なんて夢も見ていますね。
>最後に、同じように夢を追いかける役者さんや、演劇業界で頑張っている方々へメッセージをお願いします。
・・・・・・・・一緒に頑張ろうぜ、ですかね。
>シンプルですが、心に響きます。
(笑)。いや、本当に大変な時代じゃないですか。不景気だし、コロナもあったし。大きな出来事があるたびに、生活と天秤にかけて、演劇から離れていってしまう人もたくさん見てきました。でも、どんな形であれ「続けること」がすごく大事だと思うんです。
僕たちが「生活との両立」とか「役者ファースト」とか言ってるのも、結局は「続けていくため」なんです。続けていれば、絶対に面白いことや楽しい発見があるはず。
正規雇用で働くことが、必ずしも演劇の第一線から退くことだとは思いません。どんな状況でも、やり続けたもん勝ちの世界だと信じています。だから、色々試行錯誤して、泥臭くてもいいから、諦めずに、一緒に頑張っていきましょう、と伝えたいです。
>やっぱり、演劇界全体も変化していると感じますか?
感じますね。フリーランスの権利が少しずつ尊重されるようになったり、昔ながらの厳しいだけの指導をする人は減ってきたり。演劇に関わる人が減っている中で、なんとか裾野を広げよう、残ってくれた人が活動しやすいようにしよう、という意識が界隈全体にある気がします。
僕たちも、一度離れた人がまた戻ってこられるような受け皿を作っていかないといけないなと思っています。
演劇への熱い思いと、時代に合わせた柔軟な考え方を持つ河村さん。
「役者ファースト」の精神や、生活と表現活動の両立を目指す姿勢は、セカツクが目指す世界とも重なる部分が多く、今回協賛できたことを嬉しく思います!
南京豆NAMEMAMEの今後の挑戦、そして「劇団員100人」という夢の実現を、セカツクとしても応援していきます!
南京豆NAMENAMEのトップスでの最新公演情報・予約は下記から!
https://nanjingname2.wixsite.com/nanjingmamenamename/blank
芸能活動と並行してアルバイトや正社員として働きながら夢を追う方々、そして「転職してでも夢を諦めたくない」という方の力になれるよう、セカツクは今後も多様な仕事の形を支援していきます。
セカツクでは一緒に働いてくれる仲間を募集しています☆彡!少しでも気になったら気軽にご応募ください!
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