「新規事業でのシゴト」と聞くと、あなたはどんなイメージを抱くでしょうか。華やかな成功、あるいはリスクのある挑戦。 今回は、ウォンテッドリーの新規事業である採用管理システム「Wantedly Hire」の立ち上げ当初から、1人目の営業職として参画した真木にインタビューしました。
彼女は、累計400万人以上が利用するウォンテッドリーの基盤プロダクト「Wantedly Visit」で着実に実績を積み上げてきました。 そんな彼女が成長のためのステップとして選んだのは、すでに多くの信頼と実績を積み上げたWantedly Visitのさらなる拡大ではなく、まだ正解がどこにもない、Wantedly Hireというプロダクトのカオスな立ち上げフェーズ。
「 自分の人生を自伝にしたとき、選んだ人生の方が面白いページになるかどうか 」
そう屈託のない笑顔で語る真木の瞳に映る、新規事業立ち上げの本当の面白さと、他社の同世代には絶対に負けない経験をしているという圧倒的な自負の正体に迫ります。
「面白い自伝」を書くために。あえて未完成な場所へ ─ 真木さんはこれまで、Wantedly Visitの営業やカスタマーサクセスで活躍されてきましたね。そこからあえて立ち上げフェーズのWantedly Hireの営業へ異動を決めたのはなぜだったのでしょうか?
私は、もし自分の人生を振り返って自伝を書くことになったときに、面白いものにしたいと思っているんです。新規事業への挑戦も、「こっちの選択をした方が絶対に面白い」と直感したから決めました。
もちろん、Wantedly Visitはすでに世の中の認知も高く、多くのお客様に愛されている誇れるプロダクトです。そこでさらに価値を広めていく道も魅力的でした。
でも、代表の仲がリードする生まれたての事業に1人目の営業職として参画できるチャンスは、今この瞬間にしかありません。起業家であり経営者である仲の思考を間近で見ながら、0を1、そして10にも100にもしていく。その稀有で未知な挑戦の機会に純粋な好奇心が勝ち、飛び込むことを決めました。
「心を殺す瞬間」が、一秒もない ─ 新規事業の現場は、物理的にも精神的にもタフさが求められるイメージがあります。実際に飛び込んでみていかがですか?
「新規事業に挑戦している」というと、「すごく忙しそうで大変なんじゃない?」と心配されるのですが(笑)実はストレスは少ないんです。
人間が精神的に疲弊するのは、自分の本心に反することをしていたり、『なぜこれをやっているんだろう』と疑問を抱えたまま、 心を殺して働く時間があるから だと思うんです。今の私には、それが一秒もありません。
「これをやりたい」「やるべきだ」と信じられることに100%の熱量を使えている。この自分の本心に嘘をつかない忙しさは、辛さではなく、純粋な高揚感でしかありません。
Wantedly Visitが洗練された仕組みの中で価値を最大化する場所だとしたら、 Wantedly Hireは仕組みそのものから創り上げる場所 。すべてが初めての挑戦なので、うまくいかなかったことすら貴重なデータとして前向きに捉えられる文化があるんです。
「ポルシェのようなATS」を届ける、営業の醍醐味 ─ 仕組みが整っていない中での営業活動。どうやって最初の一歩を踏み出したのですか?
最初は営業資料もトークスクリプトも、本当に何もない状態でした。 まずは仲の商談に同席して、Wantedly Hireをどう魅せているかを真似することからスタートしました。そして、1日に3件商談があれば、その都度「この説明は刺さらなかったな」と仮説を立て、次の商談までにセールストークや資料を書き換える。そんな泥臭い試行錯誤の連続です。 また、ウォンテッドリーにはWantedly VisitやEngagement Suiteなど、すでに挑戦して市場で評価されているサービスがあります。 そのプロセスを私たちの事業でも活かそうと他事業部にヒアリングを行ったり、まずはそのやり方を真似ることも役に立ちました。そこから「では、Wantedly Hireの場合はどうする?」とチームのメンバーと作戦を立てながらブラッシュアップしています。
─ 顧客の「NO」をどうやって「YES」に変えていったのでしょうか。
業界内ではWantedly Hireは後発のプロダクトなので、単なる機能の有無だけで勝負しても意味がありません。 私たちが伝えているのは、プロダクトの根底にある思想 です。
仲はよく「ATS(採用管理システム)のポルシェになる」という例えを使います。機能がいいのは当たり前で、それを使っているユーザーがワクワクし、仕事のプレゼンスが上がり、「このプロダクトを使う自分ってイケてる」と思えるようなプロダクトを目指しています。
たとえば、「レポートが作れます」という単なる機能説明ではなく「事務作業に追われていた人事が、戦略を練り、経営の武器になるためのプロダクトなんです」と伝えています。顧客がそのビジョンに共感し、実績が少ないという壁を越えて導入決定いただいた瞬間は、本当に痺れますね。
自分の声で、翌週のプロダクトが変わる手触り感 ─ 開発チームなど、他の部署との関わり方で特徴的なことはありますか?
Wantedly Hireのチームには、職種間の壁が驚くほどありません。一般的な組織だと、営業が要望を出しても「それは仕様上難しい」と検討が進みづらいことも多いと思いますが、ここでは「どうすればそれを解決できるか」を職種を超えて全員で考えます。
─ まさに水平な視点で事業を見ているのですね。
そうなんです。自分のミッションだけを追うのではなく、隣のセクションが何をやっているかを常に把握していないと、このフェーズの事業を回していくことはできません。
開発チームが今どんな課題に向き合っているのかを知ることで、営業としての提案の幅も広がります。事業全体を俯瞰し、自分が動くことで隣の誰かが助かり、それが事業の成長に直結する。この 事業全体を自分たちで動かしているという圧倒的な当事者意識は、新規事業ならではの醍醐味 だと思っています。
─ 現場の意見がプロダクトに反映される、手触り感についても教えてください。
開発チームとは毎日密にやり取りをしています。 現場で吸い上げた「ここが使いにくい」「こんな機能が欲しい」という声が、即座に仲やエンジニアに共有され、翌週にはプロダクトが改善されていることも珍しくありません。
先ほども触れましたが、ウォンテッドリーにはすでに皆さまに評価いただいている他のプロダクトがあります。そのプロダクトがあるからこそ、私たちは新しい挑戦に集中できます。
その上で、 自分の取り組みや施策がダイレクトに事業の成長に直結している ことも日々感じています。予算の使い方を任されたり、Wantedly Hireの第一印象が決まるサービスサイトやダウンロード資料の言葉1つ1つを必死に考えたり。役割が縦割りで決まっている組織では味わえない、事業を自分の手で動かしているという感覚こそが、今の私にとって最大の報酬です。
50点の完成度でも、まずは走り始める勇気 ─ この1年半で、真木さん自身が一番「成長した」と思うポイントは?
ウォンテッドリーのバリューである 「Get things done」を体現できるようになったこと です。 以前の私は完璧主義で、90点にならないとアウトプットを周囲に見せられないタイプでした。ですが、今の事業フェーズでは、そのスタンスではあらゆることが間に合いません。 事業のために必要となったらまずは着手して、50点の段階で一旦出し、走りながら改善していくスピード感を身につけられました。
また、視座も飛躍的に上がったと思います。営業だから売るだけ、ではなく、マーケティング施策やプロダクトにも「こっちの方がいい」と意見を出す。事業全体を俯瞰して、成功のために必要なことなら何でもやる。Wantedly Visitでの経験を糧に、さらに一段高く事業視座に立てたことが大きな収穫です。
更に私自身も成長して、いつか「Wantedly Hireの礎を築いたのは真木さんだったよね」と後世に語り継がれるくらいの実績を残せるよう、引き続き精進していきたいです。
「同世代で一番」だと断言できる挑戦を、今ここで ─ 最後に、挑戦を迷っている同世代の営業職の方へメッセージをお願いします。
私は、今このチームがウォンテッドリーの中で最も「シゴトでココロオドル」を体現しているチームだと断言できます。そして、他社の同世代と比較しても、私たちが今経験していることの密度と刺激は、絶対にどこにも負けないという強い自負があります。
たとえ「年収を倍にするから」と言われても、今のこの仕事を手放したくない。 そう思えるほど、 お金では決して買えない一生モノの経験 がここにあります。Wantedly VisitやEngagement Suiteという強固な基盤がある安心感の中で、Wantedly Hireというカオスを遊び尽くす。
5年後、事業が完成してからでは決して味わえない経験が、今ここにはあります。いつか、あなたの名前がこの事業の成長の歴史とともに語られるような毎日を、一緒に過ごしていきませんか?
あなたの人生の自伝の中で、最も濃密で面白い1ページを。私たちはそのステージを用意してお待ちしています。
■編集後記 真木さんのインタビューを通じて最も強く感じたのは、「自分たちがマーケットを創っている」という圧倒的な誇りでした。 Wantedly Visitがこれまでに築き上げてきた採用の文化を背景に、Wantedly Hireで採用のインフラを塗り替えていく。 「心を殺す瞬間がない」と言い切れる仕事に、同世代のどれだけの人が出会えているでしょうか。決められた正解がないからこそ、自分の出した答えがそのまま事業の正解になる。 そんな痺れるような手触り感を求めている20代の皆さんにこそ、今のWantedly Hireで最高にココロオドってほしいと願っています。
執筆:Komatsu Yuna