直感的に使えるATSがもたらした、「採用のスピード」と「人事の付加価値」|Hire User Interview エキサイト株式会社

事業拡大フェーズを目指す企業にとって、優秀な人材の確保は欠かせません。成長著しい企業であれば、さらにスピード感も求められるでしょう。しかし、採用活動の規模が拡大するにつれ、従来の採用管理システム(ATS)では対応しきれない課題が次々と浮上してくるケースがあります。エキサイト株式会社の人事チームが直面したのも、まさにそうした壁でした。

壁を越えるため、同社の人事チームでは採用管理システムの刷新を決断。新たなATSとして2025年5月から導入したのがWantedlyの「Hire」でした。「ATSの多くは候補者情報の管理が主眼でしたが、『Hire』は優秀な人材の採用を目的として設計され、タレント・アクイジションの思想が貫かれていた」と、中途採用担当の切田佑樹さん(写真左)と新卒採用担当の岡田和也さんは第一印象を振り返ります。スピードが求められる成長企業のATSに「Hire」を選択した理由、そして導入後の変化についてお二人からお話をうかがいました。

ATSに興味があるけど、何を基準に決めれば良いか分からない方へ

Wantedly Hire(ウォンテッドリー ハイアー)は、採用プロセスの効率化を実現する次世代型ATS(採用管理システム)です。

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【登場人物】
切田 佑樹 さん(中途採用担当)
https://www.wantedly.com/id/yuki_kirita

岡田 和也 さん(新卒採用担当)
https://www.wantedly.com/id/kazuya_okada_

業務効率化を模索するなかで選択したATSは「高機能」+「利用ニーズに合った料金体系」

−− これまで使われていたATSには、どのような課題があったのでしょうか?

切田:人事チームのメンバーは6名で、そのうちの3名が採用担当です。採用対象ごとに担当を分けていて、中途担当が私、新卒担当が岡田、もう1人はエンジニアの新卒担当です。直近の年間採用数の規模は新卒採用が5〜10名ほど、中途採用が30人ほどです。以前に導入していたATSが抱えていた大きな課題が、当社の採用規模とATSの適応人数とのミスマッチでした。

中途採用のピーク時期は、ウィークリーで100件〜150件、マンスリーで500件〜600件の応募があります。その件数になるとATSの動作が重くなり、作業遅延による効率の悪さが顕著な問題になっていました。

また、中途選考プロセスは多様化していて、1回目の選考が書類選考のケースもあれば、カジュアル面談や一次面接になるケースもあります。ATSがこれに柔軟に対応できず、データをCSVで書き出す際に、実際の選考プロセスとATS上の選考プロセスがずれてしまい、各選考段階での通過率を正確に分析できないという問題もありました。

岡田:新卒採用のデータ分析でも問題を抱えていました。学生採用特有の情報項目のカスタマイズ性が低かったり、その情報の分析もATSの外部にデータを格納する必要があったため、まとめてATS内で完結したいという課題感を持っていました。

切田:そもそもCSV出力件数が1回100件に制限されていて、書き出すだけでかなりの手間と時間が掛かりましたね。データはあるにも関わらず、採用の現状把握をしたいにのできないというもどかしさも感じていました。

−− 複数のATSと検討されたと思いますが、「Hire」の第一印象はいかがでしたか。

岡田:ATSへの課題感についてエージェントに相談したところ、「最近ローンチされたばかりのATSがある」と「Hire」を紹介されたのが検討のきっかけでした。以前からWantedlyのサービスは利用していたため、製品全体のUI/UXには好印象を持っていました。そのWantedlyのATSと聞いて、ほかのATSと比べて使いやすそうなイメージを受けました。

切田:私もWantedlyのサービスは使っていたので、Wantedlyの新しいATSと聞いて期待していました。特に印象的だったのが、製品説明で担当者が「従来型のATSとはコンセプトが違います。目的は候補者情報の管理ではなく、いい人材を採用すること。“タレント・アクイジション”を志向したATSです」と説明されたことです。その後デモ画面を見たときに、本当にそのとおりだと感じました。

−− 検討に際して、重視したポイントを教えてください。

切田:採用のピーク時期は特に、応募者1人当たりに掛かる操作時間をいかに短くできるかが生産性に直結します。日々使うからこそ、直感的に利用できるUIかどうか、業務効率化をどれだけ実現できるかを重視しました。

岡田:社内承認の通りやすさを踏まえて、コストについても意識していました。登録する候補者数によってコストが上がる従量制の料金体系だと、採用ピーク時のコストが大幅に増えてしまいます。「Hire」は、ピーク時でもそれまで使っていたATSと比べて金額感があまり変わらなかったので、社内への説明はスムーズでした。

切田:費用は変わらないのに、機能は格段によくなるから、予算の話も通りやすかったです。ベンチャーだと特に、採用のアクセルを踏み込む時期と踏まない時期の差が激しいですよね。「Hire」では、管理者数に制限があるものの候補者数の制限がない料金プランも選べて、それが当社の使い方にはぴったりでした。アクセルを踏む時期でもコストが急増する心配がないのは、ありがたいです。

さまざまな作業スピードの向上により、候補者へのレスポンス時間が短縮

−− 業務効率化が刷新の目的でしたが、導入後にはどのような変化を感じられましたか?

切田:導入前後で募集ポジション数が異なるため単純な比較はできないものの、作業スピードは確実に速くなりました。特に、以前のATSではなかった、次のアクションを滞留しているタスクにアラートが出る機能のおかげで、滞留時間をかなり短縮できました。

岡田:滞留タスクの管理は、以前のATSでは全部自分でやる必要がありましたから、「Hire」で自動化されて楽になりましたね。また一次面接や二次面接といったプロセスごとの滞留の件数を、ATSの画面内で概観できるのも便利です。スプレッドシートでの管理から解放されました。

滞留するタスクは1画面内で一覧が可能で、進捗状況などの条件で絞り込めます(キャプチャ画像はデモ画面です)

切田:候補者とのスケジュール調整も、「Hire」に切り替えてからはGoogleカレンダーと連携できるようになって、ATSで面接の予定を作成してメールを候補者に送るだけで済みます。面接官の選択もATSの画面で作業を完結できるようになりました。オペレーションのスピードが上がると、おのずと候補者へのレスポンスも早くなります。

定量的な効果を示すのは難しいですが、採用の成否に直結する部分だと言われていますし、オペレーションに磨きを掛けることによって成果につながりやすくなるのではないかと考えます。

−− ATS切り替え作業の負担や社内告知などは負担ではなかったでしょうか。

切田:ATSの移行作業はスムーズでした。何も起きなくてかえって怖いくらいで(笑)。「スコアカードに『選考の評価』と『次の面接官への申し送り』と、記入項目が2つあるのですが、この内容はどちらに入れるべきか?」という、運用に関する質問が1件でした。岡田さんのほうで、ATSの操作に関する質問はありました?

岡田:確か、「求人票の変数を変えたいときは、どこから設定するの?」という質問があっただけですね。

切田:ATSの選定時に「UIがシンプルで直感的に利用できる」のを重視したのは、人事が毎日使うからでしたが、ATSを日常的に使わない面接官や書類選考の担当者にとっても使いやすいUIで、導入支援の手間も不要でした。ATSを初めて使うメンバーにそのつど使い方を説明せずに済むのは、こんなに便利なのかと、導入後に気づかされました。

課題解決により開かれた、「付加価値のあるアクション」への道

−− 今後、期待されている効果についてお聞かせください。

切田:これまで採用の作業に費やしていた時間を、組織開発や人材育成、労務領域など、人事のほかの領域に充てたいです。カルチャーの浸透施策など、やるべきだと分かっていながら手が付けられていないような、付加価値を生み出せるアクションに時間を使えるようになると思っています。

以前の会社で人事を担当していたときは、社会保険も給与計算も、新メンバーのオンボーディングも丸ごと受け持つ「ひとり人事」でしたから、時間が足りなくて。スタートアップのひとり人事の方だと、より顕著にその効果を感じられるのではないでしょうか。

岡田:新卒採用の業務効率化によって、学生とのリアルな接点や面談に時間や工数を割けるようになり、承諾率が高められると期待しています。学生との1on1の面談ログはATSと別のツールにまとめていましたが、そのデータもATSで一括して管理して、学生の心理的状況や他社との状況、希望度の変化をアセスメントのような形で把握できれば、より適切なコミュニケーションが行えると思っています。その理想の実現に向けて「Hire」をもっと活用していきたいです。

−− お二人のお話から、ATS選びのヒントがたくさんうかがえました。最後に、これからATSを選定する方に向けたアドバイスをお願いします。

岡田:「絶対に譲れない点」と「妥協できる点」を判断基準として明確にすること。そして積極的にアップデートできる開発力を持つATSを選ぶこと。この2点がポイントになります。

ニーズをすべてかなえてくれるATSは、正直なところ、なかなか見つかりません。まず、譲れない点を満たすATSを選んで現状の課題を解決し、妥協可能な点は将来のアップデートでの改善に期待する、という選び方が最適解だと思います。

「Hire」は、従来のATSが抱えていた課題を解決できたうえ、積極的にアップデートを重ねていて、使い続けるほどに使いやすいATSへと進化していますので、良い選択だったと感じています。

切田:忙しくてじっくり検討する時間が取れないケースもあると思いますが、実際に触ったり、気になる点はたくさん質問して確かめるのが重要です。「Hire」の導入に際しても、担当者さんには細かい質問をたくさんしました。その際に非常に丁寧に対応いただいたので「導入時の説明でこれだけ詳細なら、サポートや機能改善もしっかりしてもらえるだろう」と感じられました。その安心感も導入を決めたポイントです。

コンセプトやUIは非常に洗練されていると思います。その一方で、新しいサービスであるがゆえに、細かなところでの改善の余地があるとも感じています。私たちからの改善要望からアップデートされた点も多々あるので、「Hire」のユーザーが増えるとより良くなっていくものと期待しています。

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