中小企業が採用サイトを作るには?事例と共に解説

「応募が来ないので、企業ホームページを改定したい」「採用サイトをつくりたいけれど、何から始めたらよいか分からない」「採用サイトで何を発信したらよいか分からない」

こんな悩みを持つ採用担当者の方も多いのではないでしょうか。

本記事では、中小企業が欲しい人材を獲得するために必要な採用サイトのつくり方を、コンテンツ例も含めて具体的なステップと共に紹介しています。

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中小企業の採用課題

中小企業庁の調査(2019年中小企業白書)によると、従業員500人以上の事業所の求人数が10年以上横ばいなのに対し、規模の小さい事業所は求人数を増加させているのがわかります。とくに従業員が29人以下の事業所の求人数は群を抜いて多く、上昇し続けているのがわかります。

また2013年第4四半期以降全ての業種で、人手が足りていないと答えた企業の割合が優勢となり、とくに建設業やサービス業といった労働集約的な業種で人手不足の傾向が強いとされています。

中小企業が抱える主な採用課題は、次の4つです。

・採用に多額のコストをかけられず、採用手段が限られている
・大手に比べて認知度が低く、応募が集まらない
・志望度を高めることができず辞退が多い
・ミスマッチによる早期離職が多い

これらの採用課題を解決するために、採用サイトに注目が集まっています。

【参考】中小企業が陥りがちな3つの採用課題|解決策とその事例
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/smb_problem/

中小企業の採用サイトとは?

採用サイトとは、採用を目的としたWebサイトのことです。

企業ホームぺージのターゲットが顧客・取引先・株主であるのに対し、採用サイトのターゲットは、採用候補者です。候補者に自社を「転職したい企業」と思ってもらえるような情報提供が必要になります。

また、人材獲得が難化をたどる中、採用サイトのトレンドも変化しています。

従来の採用サイトは、仕事を探している人に向けた応募窓口の意味合いが強かったのに対し、現在は候補者となりうる潜在層に向けた興味醸成のためのコンテンツづくりが重要になっています。

これまでの採用サイト
ターゲット:求職者
目的:募集要項を提示し、求職者自身にマッチングをしてもらい、応募に繋げる

これからの採用サイト
ターゲット:転職潜在層
目的:自社の魅力を伝え、興味を醸成し、転職先の候補に入れてもらう

採用サイトをつくる方法|外注と自社制作 

採用サイトをつくる方法は、自社制作と外注の2通りです。どちらもメリット・デメリットがあるため、自社にとって最適な方法を検討しましょう。

自社制作
 メリット:急なデザイン変更やコンテンツ追加もすぐに対応できる
 デメリット:人材の確保が必要、制作スタッフ退職によるリスクがある

外注
 メリット:自社内で人材確保をしなくて良い
 デメリット:ランニングコストも含め費用が掛かる、スピーディーに更新・変更できないリスクがある

デザインなどオリジナルのコンテンツを盛り込むのであれば、外注の場合、制作費用は50~200万円と言われています。

コスト削減のため、企画とデザインは内製でおこない、コーディング(プログラミング言語を使ってソースコードを作成すること)のみを外注する企業も増えています。

中小企業の採用サイトのつくり方 

欲しい人材を獲得できる採用サイトとは、どのようなものなのでしょうか。魅力的な採用サイトのつくり方を紹介します。

Step1.ターゲット設計を明確にする

現在、採用領域においてもマーケティングの思考が取り入れられるようになっています。

人材獲得競争の激化により、採用活動のメインは応募者選定ではなく、いかに自社のファンを増やし、どうやって候補者に自社を選んでもらうかの視点が重要になっているからです。

どのような経験やスキルを持った人に自社に来てほしいのか、求める人材像を具体化した上で、それらの人物がどのような情報を求め、どのようなコンテンツに魅力を感じるかを明確化していきます。

【参考】採用マーケティングとは|すぐ使えるフレームワークと活用事例をご紹介
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/recruitment_marketing/

Step2.載せるコンテンツを決める

採用サイトには、応募へのアクションを促すための情報提供はもちろん、候補者の興味醸成や応募数増加に繋げるためのコンテンツが必要です。

採用サイトに掲載するべき情報

(1)企業情報・企業理念
代表のメッセージやミッション、ビジョン、バリューを記載しましょう。また、事業を「なぜやるのか」をしっかりアピールすることで、候補者の共感を呼びやすくなります。

(2)募集要項・職種紹介
募集要項はできるだけ具体的に書きましょう。応募条件はMUST(必須)とWANT(歓迎)に分け、応募のハードルを上げすぎないように注意します。

(3)社員紹介と研修制度・キャリアパス
どのようなバックグラウンドを持った社員が、どのような想いを持って働いているのかを載せましょう。入社後に得られる経験を含め、社員インタビューを通してアピールするのも効果的です。

(4)企業文化や風土
他社との差別化を意識して、自社カルチャーを強く打ち出しましょう。多様な働き方への理解やユニークな制度は、候補者の志望度向上にも繋がります。

(5)選考プロセスと応募方法
選考フローを開示しておくことで、選考日程もイメージしやすく、応募に繋がりやすくなります。

採用広報の役割を果たすコンテンツ例

・企業の特徴や強みを「インフォグラフィックス(図)」で見るコンテンツ

企業実績や、社員の残業平均時間、育休・有給取得率など、文章だけでは伝わりづらい自社の特徴や強みを、円グラフや棒グラフに変えて訴求します。多くの情報を瞬時に伝えることができ、SNSでシェアされやすいメリットもあります。

・社員の1日など「ワーク・ライフ・バランス」を意識したコンテンツ

動画などで社員の1日を紹介します。働く様子だけでなく、起床から睡眠まで、生活の仕方を紹介することで、入社後のイメージが沸きやすくなります。子育て中の社員に登場してもらうことも効果的です。

・顧客インタビューから「客観的な魅力」を伝えるコンテンツ

企業の特徴や魅力を顧客の声を通して訴求するコンテンツです。社外の人が自社を語ることで説得力が増すと同時に、社会貢献の側面をアピールすることにも繋がります。

・社員から社長への質問で「リアルな企業の姿」を見せるコンテンツ

自社の良いところだけでなく、今抱えている課題や問題点もオープンにしておくことが大切です。社員のリアルな声を社長がどう受け止めるのか、候補者の興味をひくことができるコンテンツです。

【参考】応募数を5倍にした、急成長スタートアップの採用広報の秘訣|日本暗号資産市場 人事部長 茂木麻琴氏
https://www.wantedly.com/hiringeek/interview/recruit_branding_01/

Step3.ワイヤーフレームとデザインを決める

ワイヤーフレームとは、Webページのレイアウトやコンテンツの配置を決める設計図のことです。

候補者には、できるだけ採用サイト内で回遊してもらい、最終的には応募フォームに進んでもらえるように、導線を意識してつくりましょう。

また、採用サイトのデザインは、自社カラーを大切に、イメージが合うものを選ぶようにしましょう。

Step4.コーディング

ここまで採用サイトの企画が整ったら、コーディングに進みます。

最近はモバイルファーストで設計されることも多いですが、パソコン、タブレット、モバイルなど、異なる画面サイズに応じて採用サイトが適切に表示されるよう設計することが大切です。

Step5.採用サイトの公開と検証・分析 

採用サイトを公開するだけでは流入数を増やすことは難しいため、TwitterやInstagramなどのSNSを利用し、積極的に情報発信し続けることが大切です。

採用サイト公開後は、Google Analyticsなどを活用し、流入数、滞在時間、離脱率などを分析し、適宜修正を加えていくことをおすすめします。

Wantedlyを利用した採用サイトづくり

採用サイトをゼロからつくる以外にも、Wantedlyを利用することで自社の採用サイトをつくることが可能です。

Wantedlyとは?

Wantedly

Wantedlyは、給与などの条件ではなく、やりがいで企業と求職者がマッチングできる採用サービスです。20~30代の若手人材の登録者が約8割を占めます。

Wantedly上で記事を投稿できたり、社員をメンバーとして公開できたりするので、会社の魅力を伝えやすく、候補者のファン化につなげる採用広報の役割も期待できます。

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中小企業にWantedlyが選ばれる2つの理由

・条件だけでは動かない優秀な層に出会える 

Wantedlyでは、募集記事に給与や待遇を記載する欄はなく、企業理念や価値観、チームメンバーなどさまざまな「自社の魅力」で勝負する仕組みになっています。

条件面で大手企業と勝負する必要がなく、さらに、「条件面ではなく自分の価値観に合った企業・仕事を選びたい」と考える優秀な人材層に出会うこともできます。

・ブログ機能で自社の魅力を伝え、ファン化を促せる

Wantedlyには、ストーリーと呼ばれるブログ機能があります。

会社が大切にしている考えや社員紹介のインタビュー、社内カルチャーの発信やイベント報告など、あらゆる種類の記事を書き溜めることができます。

検索エンジンやSNS経由での流入に強い採用サイトとして活用できるだけでなく、流入経路や年齢層の確認など、Wantedlyの自社ページ閲覧者や応募者の分析をすることも可能です。

採用に成功した中小企業の事例 

実際に採用サイトとしてWantedlyを利用し、採用を成功させた中小企業を2社紹介します。

株式会社Dai

株式会社Daiは、1994年に創業したインターネットを中心にフランチャイズ事業、BtoBソリューション事業、メディア事業を展開している企業(従業員27名)です。

Wantedlyのスカウト機能を活用して、海外出身者の新卒・中途のエンジニア採用に成功しています。

Wantedlyでは、価値観として「アジャイル、子供がいても働きやすい、オープンなコミュニケーション」を掲げ、こまめなストーリー更新によって、「どんな思いで何をやっているのか」をしっかり打ち出しています。

▶Dai社が採用成功したWantedlyのサービス資料をダウンロードする

【参考】自分たちのペースで運用できる、中小企業の規模感にマッチする媒体
https://www.wantedly.com/customer_stories/85

株式会社トヨコー

株式会社トヨコーは、「SOSEI」と「CoolLaser」という2つの事業を通して、新たな技術と現場の視点で、「インフラ等の老朽化」「生産年齢人口の減少」の問題に取り組む企業(従業員79名)です。

Wantedlyを利用し、営業職、研究職、広報職の採用に成功しています。

Wantedlyでは、メンバーの多様性や高い定着率をアピールしており、ストーリーでは、「どんな人がどんな思いで入社したのか」が分かる社員インタビューに力を入れています。

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【参考】知られざる静岡発の建設ベンチャー! 約9ヶ月で3名の即戦力人材の採用成功に至った秘訣
https://www.wantedly.com/customer_stories/64

まとめ

採用難が続く中小企業。その解決策として、採用サイトを活用した情報発信を紹介しました。

一方で、採用サイトをつくるとなった場合、一定のコストがかかることが想定されます。

コストをかけずにスピーディーにサイトを立ち上げたい場合は、Wantedlyの活用がおすすめです。

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