採用単価とは採用までにかかった1人あたりの平均コストのことで、2026年時点の主要な調査を整理すると、採用単価の平均相場は新卒採用が約57万円、中途採用が50万円、アルバイト等が約7万円となっています。
本記事では採用単価の計算式、採用コストとの違い、採用単価が高騰する理由、具体的な削減方法、採用コスト削減に役立つサービス、採用コスト削減成功事例ご紹介します。。
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採用単価の平均相場【2026年調査】
2026年時点で発表されている主要な調査結果をまとめると、採用単価の平均相場は新卒採用が約57万円、中途採用が約50万円、アルバイト等が約7万円です。
労働人口の減少や賃金上昇に伴い、採用単価(一人あたりのかかる採用コスト)はいずれも上昇傾向にあります。
| 雇用形態 | 採用単価の平均相場 | 傾向 |
| 新卒採用 | 約57万円 | 早期化・長期化に伴う広報費の増加により高騰 |
| 中途採用 | 約50万円 | 労働人口減少により採用競争が激化 |
| アルバイト・パート | 約7万円 | 最低賃金上昇と連動し、募集単価も上昇 |
新卒採用の最新相場は約57万円
マイナビの「2024年卒 企業新卒内定状況調査」によると、新卒採用にかかる費用総額と単価の実績は以下の通りです。
- 新卒の採用費総額(1社あたり平均):287.0万円
- 新卒採用単価(1人あたり平均):56.8万円
直近の調査資料には具体的な金額データが記載されていないため、上記の過去の調査結果と近年の採用活動の早期化・長期化の動向をもとに、現在の実質的な採用単価を推測すると約57万円以上/人になるでしょう。
また、採用プロセス別の費用の参考値として、1社あたりにかかった「インターンシップにかける費用(全体平均)」は52.6万円、「セミナー運営費(全体平均)」は64.8万円となっています。
中途採用の最新相場は約50万円
- 年間採用費用合計(平均):609.9万円(前年実績650.6万円から40.7万円減)
- 年間採用人数(平均):12.3人(前年実績20.8人から8.5人の大幅減)
- 2025年実績:約49.6万円/人
- 2024年実績:約31.3万円/人
出典:株式会社マイナビ「中途採用状況調査 2026年版(2025年実績)」
出典:株式会社マイナビ「マイナビバイト通信 Vol.48 2023.3」
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採用単価とは?

採用単価とは、企業が一人の従業員を雇用するために費やした「一人あたりの平均採用コスト」のことです。
採用活動にかかった費用の「総額」ではなく、一人を採るために「どれだけ効率よく投資できたか」という費用対効果をを測る指標で、採用活動全体や、採用手法別・媒体別での効率を比較するときなどに用いられます。
採用コストとの違い
採用コストとは、採用活動全体を通して発生した内部コストと外部コストの総額、または採用活動のために社外に支払った「外部コスト」を指すのが一般的です。
内部コスト
| 社内で発生した採用費用のこと ・採用担当者の人件費(交通費・宿泊費含む) ・候補者への交通費支給 ・リファラル採用のインセンティブ など |
外部コスト
| 社外の力を借りることで発生した採用費用のこと ・求人広告の掲載費 ・人材紹介会社に支払う成功報酬 ・スカウト媒体、採用管理システム、Web面接ツール等の利用料 ・企業説明会、面接の会場費 ・採用パンフレット、採用サイト、採用動画の製作費 など |
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採用単価の計算式(算出方法)
採用コストは、内部コストと外部コストの合算によって算出できます。また、採用コストを採用人数で割ると、「採用単価(1人当たりの採用コスト)」が算出できます。
| 採用単価=(内部コスト+外部コスト)÷採用人数 採用単価= 外部コスト ÷採用人数 |
採用コストは企業規模や採用人数によって大きく異なるため、自社のコストパフォーマンスを確認する上でも採用単価は重要な指標となります。
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採用単価が高騰する理由(外的要因と内的要因)
なぜ、多くの企業で採用単価が当初の予算を上回ってしまうのでしょうか。その要因は、市場環境の変化(外的要因)と、自社内の体制(内的要因)の両面に存在します。
外的要因:採用市場の変化
有効求人倍率の高止まり
労働人口の減少により、一人の候補者を多数の企業が奪い合う構図が定着しています。こうした「超・売り手市場」の常態化が、一人あたりの獲得コストを押し上げる最大の要因です。人材紹介手数料の上昇
人材紹介(エージェント)は理論年収によって報酬額を定めるビジネスモデルが多いため、賃金上昇に伴い成功報酬額も上昇傾向にあります。また、成功報酬の料率が「理論年収の35%から40%」へと引き上げられるケースもあり、紹介会社経由の採用コストは膨らみ続けています。
内的要因:自社内の課題
人材紹介の比率が高い
専任の採用担当者が不在、あるいはリソース不足の企業では、工数のかからない人材紹介への依存度が高まり、採用単価が高騰しがちです。中途採用の平均単価が約50万円(求人媒体活用時)であるのに対し、人材紹介経由では採用単価が120万円〜350万円に達することも珍しくありません。人材紹介以外の採用手法の検討も重要になっています。- 採用実務の高度化とスキル不足
採用の歩留まり状況が採用単価に大きな影響を与えますが、近年は求職者のニーズや採用サービスの多様性が進み、分析や課題解決のスキル難度が高まり苦戦する採用担当者も少なくありません。また、採用そのものの難度も上がっているため、支援サービスや採用代行のニーズも増え、結果として採用単価が上がるというケースもあります。
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採用単価を抑える5つの方法
従来の手法をゼロベースで見直し、運用の工夫を加えることで、採用コストは大幅に削減できる可能性があります。以下に代表的な4つのアプローチを整理します。
1. コストの低い求人媒体や自社チャネルの活用
全ての募集枠に高額な求人広告を使うのではなく、職種や緊急度に応じて掲載無料や安価な採用サービスを利用し予算配分を行うのが有効です。また、自社採用サイト(オウンドメディア)を充実させ、検索エンジンからの直接流入を増やすことで、中長期的に広告費への依存度を下げ、全体の平均単価を押し下げることが可能になります。
2. ダイレクトリクルーティング体制の構築
エージェントを介さず、企業から直接候補者へアプローチする「ダイレクトリクルーティング」の導入は、コスト削減に直結します。1名採用あたりの紹介手数料をカットできるため、高年収層を採用するほどコストメリットは大きくなります。成功の鍵は、スカウトの返信率を改善するためのPDCAサイクルを回すことにあり、社内にスカウト運用のノウハウを蓄積することで、継続的な低単価採用を実現できます。
3. 運用型の求人媒体の検討
最新の潮流として、複数の媒体へ最適に自動配信を行う「運用型求人広告プラットフォーム(Indeed PLUSなど)」が注目されています。予算や反応を見ながら露出を調整できるため、無駄な広告費を抑えられます。 また、Wantedlyのように安価な月額定額制で掲載し放題かつ、スカウト機能や採用広報記事を組み合わせ運用型の求人媒体の併用も有効です。給与条件だけではない「企業のパーパス(存在意義)」への共感を生み出し、志望度を高めた状態で選考へ導けるため、結果として辞退率の低下と単価抑制が期待できます。
4.リファラル採用を推進する
リファラル採用とは社員に友人や知り合いを紹介してもらい候補者を募る手法です。社員の協力やリファラル制度の整備が必要ですが、成功報酬や掲載費などの外部コストをかけずに採用ができます。
リファラル採用は縁故採用と違って合否のある選考をするため、事前に候補者と企業の間ですりあわせしたうえで入社できます。また候補者はすでに働いている社員からリアルな話を聞けるため、通常の採用よりもマッチング率は高くなる傾向にあります。内定辞退や早期離職の減少も期待でき、内部コスト削減も実現できるでしょう。
【関連記事】リファラル採用とは
5. ソーシャルリクルーティングによる潜在層への接触
X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSを活用し、社員の生の声や日常の風景を発信する「ソーシャルリクルーティング」も、コストを抑える強力な手段です。広告のような一時的な露出ではなく、フォロワー(潜在的な候補者)との継続的な接点を持つことで、転職意欲が高まったタイミングで直接応募に繋げることができます。社員自身が広報塔となるため外部コストが抑えられるだけでなく、入社後のカルチャーマッチも高まるメリットがあります。
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採用コストの削減に役立つサービス4選
採用コストの削減に役立つサービスを4つ紹介します。コスト削減を第一に考えるならば、求人媒体や人材紹介会社ではなく、会社の魅力や仕事のやりがいを重視して打ち出せるサービスがオススメです。
昨今ではやりがいや環境を重視して転職活動をする人も増えてきています。掲載費用を安くおさえながら、金額よりも理念やミッションなど想いの部分でつながれる採用手法も検討していきましょう。
1.Wantedly
Wantedlyは企業が掲げる想いへの共感を通じて、条件だけでは動かない優秀な人材にアプローチできるビジネスSNSです。20〜30代を中心に400万人以上が利用しています。
採用コストをおさえられる理由
・成果報酬なしの定額制。運用の工夫次第で採用コストをおさえられる
・募集記事やストーリーを無制限に利用できる
・共感採用によりミスマッチ防止が期待できる
Wantedlyは採用による成功報酬は一切発生せず、毎月定額の利用料で運営可能です。掲載数や採用人数に上限もありません。学生インターン、新卒、中途、業務委託、副業などあらゆる雇用形態で全職種の求人を掲載し放題。長期的な採用活動にも向いています。
さらに求人掲載だけでなく、ストーリーという企業の魅力を自由に発信できるブログ機能も便利です。採用広報や企業ブランディングとして活用したり、募集職種の社員インタビューを公開したり、さまざまな面で企業の採用をサポートしてくれます。
共感採用がコンセプトであるため、条件面や企業知名度に左右されることなく、価値観を通じて幅広い人材にアプローチできる点も特徴的です。
入社後の定着率向上や同じ志をもつ求職者と出会いたい企業はWantedlyを利用してみてください。
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2.Green

GreenはエンジニアやデザイナーなどIT・Web領域の経験者採用に強い求人メディアです。成功報酬が別途必要になりますが、掲載期間は無期限なためコストを安くおさえながら継続的な採用活動ができます。
採用コストをおさえられる理由
・掲載期間は無期限。ランニングコストがかからない
・プロのライター・カメラマンが採用ターゲットにあった記事を作成してくれる
転職者の60%以上はIT・Web経験者であるとともに、多くの登録者が25〜35歳の若手層。第二新卒やポテンシャルの見込める若手の採用にも向いています。
また採用ターゲットにあわせたオリジナル記事をプロのライター・カメラマンが作成してくれるため、企業の価値観や仕事の魅力を求人内で伝えてくれます。
IT・Web領域の採用コストをおさえながら強化したい、プロに採用広報をサポートしてほしい企業はGreenを利用してみてください。
3.Indeed

Indeedは毎月2.5億人が利用する求人掲載サイトです。新規掲載、または企業の採用ウェブサイトや各種採用管理システムで掲載中の求人をIndeed内に表示できます。どちらも掲載費用は無料です。とにかくコストをおさえたい企業には最適でしょう。
採用コストをおさえられる理由
・掲載費用無料
・採用ウェブサイトや採用管理システムで掲載中の求人を無料で掲載可能
・有料のスポンサー求人広告の使用でクリック率向上も期待できる
・スポンサー求人広告はクリックされた時点で課金する仕組み
気をつける点は無料掲載の場合、自然と掲載順位が落ちてしまうことです。掲載順位が下がると求職者に見つけてもらえる確率が減って母集団形成が難しくなります。その場合には新規で作成し直して掲載するか、有料のスポンサー求人広告を活用しましょう。
スポンサー求人広告は無料求人と比べて求人のクリック率が最大3.5倍。該当求人がクリックされた時にのみ、課金が発生する仕組みなため大幅なコストはかかりません。
採用予算が取れない、とにかくコストを抑えたい企業はIndeedの利用をご検討ください。
4.engage

engageは求人掲載から採用まで、すべて無料で行える採用支援ツールです。企業規模や雇用形態、業種や職種問わず、無期限・無制限で求人掲載ができます。成功報酬もかからないため、スタートアップ企業も手軽に導入しやすいツールです。
採用コストをおさえられる理由
・成功報酬なし。無料で使える採用支援ツール
・無期限かつ無制限で求人掲載ができる
・Indeed、LINEキャリア、スタンバイへの自動掲載が可能
・エン転職ユーザーへのスカウトができる
さらに求人掲載以外の機能も充実しています。たとえば企業採用ウェブサイトの作成や応募者管理、Indeed・LINEキャリア・スタンバイへの自動掲載、エン転職ユーザーへのスカウト、Twitter連携などさまざまなオプションがあります。
それらを活用することで企業ニーズにあった採用スタイルへ自由にカスタマイズが可能です。
採用手法が固まりきっていない、コストをかけずに採用活動をはじめたい企業はengageを利用してみてください。
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低コストで自社にマッチする人材を採用する方法
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採用コストの削減に成功した企業事例3選
採用活動の主体ツールを変えたことで採用コストを削減した株式会社八百鮮、人材紹介会社依存の脱出によってコスト削減とマッチング率向上に成功したパスクリエイト株式会社、そして採用予算40万円以下の制限下で7名の採用に成功したリスタンダード株式会社の3社を紹介します。
1.株式会社八百鮮
株式会社八百鮮は年間1,000万円かかっていた採用コストをTwitterとWantedlyを活用することで、年間300万円まで削減することに成功しました。
同社は大阪と愛知を拠点に、野菜・魚・肉を扱う八百屋を5店舗運営しています。手間も費用もかけない採用サイクルを実現するため、企業理念である「日本に、鮮度を。」「八百屋を、日本一かっこよく。」「感動ある人生を共に生きる」を重視して採用活動をはじめました。
TwitterとWantedlyを中心に企業理念を打ち出す記事作成を行うことで、狙っていたターゲット層である20代からの共感を集めることに成功しました。とくにWantedlyのストーリーを利用して社員のバックグラウンドや入社のきっかけなどを記載したインタビュー記事の公開に注力します。面接前の志望度向上にもつながるよう工夫をつづけました。
結果的に半年で12名の採用が実現。さらに採用コストを年間1,000万円から300万円まで削減することに成功しました。
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2.パスクリエイト株式会社
人材紹介への依存から抜け出し、採用コスト89%削減に成功しました。
パスクリエイト株式会社は人材紹介会社への依存から抜け出し、採用コスト89%削減に成功しました。
同社は妊活・妊娠・育活における独自ブランドの商品販売やオウンドメディアの運営などを通して、 社会課題の解決を目指しています。
ミッション実現に向けた優秀な人材を確保するため、はじめは人材紹介会社に年間600万円以上を費やしていました。しかし能動的な採用活動にチェンジすることで採用コストの大幅削減に成功します。
同社が行った能動的な採用活動とは、人材紹介経由ではなくWantedlyやリファラル採用を主に利用したカルチャーマッチを狙う採用活動を指します。
募集記事は企業の魅力が伝わるよう、きめ細やかに作成。業務内容・必須条件・歓迎条件などの必須要素はもちろん、働く環境の詳細な情報や一緒に働く仲間の人となりなど、具体的で温度感のある情報提供を行いました。
結果、Webデザイナー・Webマーケター・エンジニアなど、計10名の採用に成功。マッチング度の高さも90%以上とコスト削減だけでなく、採用の質観点でも効果を生み出しました。
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3.リスタンダード株式会社
リスタンダード株式会社は採用予算1人あたり40万円以下の制限下で、1年間で7名の採用を実現しました。
同社ではアスリートのセカンドキャリアを支援するため、新卒採用・中途採用・紹介事業・研修などの採用に関わるトータルプロモーション事業を展開しています。
当時は企業の認知度がまだ低く、採用予算もかけられないため求人媒体に掲載しても名のある大手・中小企業に埋もれてしまう懸念がありました。そこで知名度に左右されず、コストをおさえながら企業の魅力を発信できるWantedlyで運用を開始します。
はじめての新卒採用ながらWantedlyの活用によって、1年間で7名の採用に成功。採用コストをおさえながら採用を実現しました。
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まとめ
今回は採用コストの計算方法や相場からコスト削減のポイント、役立つサービス、企業の成功事例まで詳しく解説しました。
採用コストをかければ人材が採用できる時代は終わりを迎えつつあります。いま動き出している求職者は新卒・中途ともにライフワークバランスや一緒に働く仲間との相性、そして企業の価値観が自身とマッチするかどうかなど、条件面だけでははかれない要素に注目して転職活動をしています。
採用した人材が企業に定着することも採用コスト削減の一つですから、企業が叶えたい未来のこと、他社にはない職場環境の魅力、活躍中社員のインタビュー記事など、能動的な情報発信も行っていきましょう。
「何を発信すれば良いかわからない」「そもそも、自社の採用がなぜうまくいかないかわからない」
という方は、「なぜ採用がうまくいかないのか」について解説した、以下の記事からご覧ください。
採用への考え方をアップデートすることで、自社にマッチした人材の採用に繋がるでしょう。
【関連記事】上手くいかない採用から脱却するために必要な考え方
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