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ひとりひとりが事業を築く。全社員が会社の改善・改革に目を向ける、アディッシュの組織論

こんにちは!アディッシュ株式会社、人事総務部の松下です。

アディッシュには、業務を「職能タスク」と「事業タスク」に分け、どちらにも取り組みながら仕事を進めていく文化があります。どちらもあまり聞き慣れない言葉だと思いますが、それぞれどのようなタスクで、なぜそういった考え方があるのか、そして人事評価制度などにどう繋がっているのでしょうか。

取締役管理本部長として組織・制度を作っている杉之原さんに聞きました。

アディッシュの事業運営のベースとなる考え方「職能タスクと事業タスク」

ーーアディッシュの組織運営のベースにある「職能タスクと事業タスク」の考え方について教えてください。

杉之原:アディッシュでは、仕事に「職能タスク」と「事業タスク」という名前をつけています。

職能タスクは日々の専門業務を指し、やらないとお客様やメンバーからの信頼を失ってしまうもの。対して事業タスクは、会社、事業やチーム単位のありたい姿を実現するために行う改善と改革と定義しています。仮に、事業タスクを毎日やらなくとも、誰にも迷惑はかけません。しかし、数年後のために取り掛かりたいタスクです。

そもそも、職能タスク100%で1日が終わるのが常です。でもそこに留まらず、数年後のためにも動くように働きかけています。事業タスクにおいては、チームや事業部、会社、ひいては社会を俯瞰して動く力が求められます。

ーー 一般的な企業だと、わりと職能タスクだけが求められて、事業タスクに携わるのは一部だけなのが普通かなと思うのですが、職能タスクと事業タスクを個別に捉えて全社員に取り組んでもらうようにすることで変化したメンバーの事例はありますか?

杉之原:それこそ、松下さんはここ数年でかなり変化していますよね。2016年に当時の親会社だったガイアックスから転籍してきた頃は、職能タスク100%でした。いや、120%?その頃はアルバイト採用のルーチンワークで業務があふれていて、休みも取りづらい状況だったんです。

ーーそうでしたね。「子供の保育園転園時に、慣らし保育期間があるのでリモートワークをしたい」と相談させてもらったのを覚えています。

杉之原:当時の松下さんは、目の前の業務が忙しすぎて「私が休んだら業務が回らない!」「事業タスクなんて考えられない!」という状況でした(笑)そこで、まずは業務の見える化をして、「自分にしかできない仕事はどれなのかを考える」ことを事業タスクにして。外部リソースを活用したり、HR系ツールを導入して効率化を図っていきました。

ーーそうそう、それで本当に手が空いて、以前より休みやすくなったり、事業タスクを考える余裕も出てきました。

▼2018年度ウーマンエンパワー賛同企業アワード特別賞受賞式の登壇資料より抜粋

杉之原:アルバイト採用にかかる時間をおさえられた分、新たな事業タスクとして中途採用を始めてくれて。さらに、外部のセミナーに参加して中途採用について勉強する時間もとれるようになりましたね。

そのうちに、中途採用が松下さんの職能タスクになり、新たに人事企画が事業タスクとして加わりました。外部のセミナーに参加して勉強する自己研鑽も続いていますよね。今後は人事企画を職能タスクにすることを目指しているのかなと思っています。

事業タスク、職能タスクをうまく回しながら、着実に力をつけているなと感じています。

事業タスクに取り組むのは難しい。それでもやるのは、柔軟に変化できる組織の未来のため

ーー私自身、自分の業務を改善・改革してこられて本当によかったです。でも、日々の職能タスクに追われている中で事業タスクを実行するのは、すごくハードルが高い部分もあります。それでも職能タスクに加えて、事業タスクにも取り組むようにしているのはなぜでしょうか?

杉之原:これには、主に2つの理由があります。

まずは、代表の江戸がこの考え方で事業をつくってきたから。江戸は、目の前のお客様との約束を守ることと、数年後のビジョンを描くことの両輪を担いながら事業を築いてきました。この経験から、アディッシュ設立時から、江戸はひとりひとりが事業を築く人であってほしい、という考えを明確に持っています。

そして2つ目は、常に変わっていける組織でありたいからです。

私たちが身を置いているソーシャルメディア領域は、トレンドの移り変わりや技術の進化が早い。私たちの業務も、将来的に、ある部分は機械に取って替わられるかもしれません。まあ、世の中の職能タスク自体が、急に不要になるときが来るかもしれないですよね。

しかし、そこで「必要とされなくなった」と嘆く側ではいたくない。その先を見据えて変われる私たちでいたい。だからこそ、私たちは常に先を見ておく必要があります。

アディッシュのミッションは変わりませんが、やることや手法は変わっていくので、柔軟に変化できる組織でありたいんです。そのためにも、ときに職能タスクだけで手一杯になってしまっても、事業タスクに割く時間を確保することが重要。日々の業務の少し先を見据えて、そのために何をすべきか考えて行動することが、組織の柔軟さにつながると思います。もちろん、すぐに出来るようになるわけではありませんが、その重要性は伝え続けていきたいです。

フィードバック(人事評価)制度、表彰制度も職能タスクと事業タスクの考え方がベース。個人のありたい姿もサポートできる環境にしたい

ーー職能タスク、事業タスクの切り分けを、どのように具体的な仕組みに落とし込んでいるでしょうか?

杉之原:まず、人事評価制度(アディッシュでは、「フィードバック制度」と呼んでいます)は、このタスクの考え方をベースに構築しています。

人事評価のベースになるフィードバックシートは、チームのミッションと個人の目標を記載するシートです。個人の目標は、職能タスクと事業タスクのそれぞれで設定し、その割合も記載してもらっています。例えば、新しく入社した社員の場合は職能タスク90%、事業タスク10%という割合でしょうし、マネージャークラスは事業タスクの割合が高くなるかもしれません。注意したいのは、職能タスクと事業タスクのバランスは人によって違うということで、職能タスクと事業タスク、どちらの比率が高いから良い悪いの話ではありません。

ほかにも360度フィードバックや表彰制度があります。360度フィードバックは、フィードバックの納得度を高めるために新たに開始したばかり。事業タスク、職能タスクそれぞれに行動指標を設け、仕事で関連があるメンバーに記入してもらう形式です。

表彰制度(「ミッションアワード」と呼んでいます)にも、「職能タスク賞」「事業タスク賞」を設けています。表彰するのは、プロフェッショナルとして能力を発揮した人(=職能タスク)と、数年後の未来のために行動した人(=事業タスク)です。どちらも社員からの推薦を募った上で、経営陣で受賞者を決めています。

▼2018年職能タスク賞受賞 adish International(フィリピン拠点)のAbiさん

特に事業タスクは短期的には成果がわかりにくいため、ひとつの賞として制度に組み込むことで、可視化しようとしているんです。ありたい姿を実現するためには、職能タスクと事業タスクの両方が必要。表彰制度は、それを組織に浸透させるための一つの手段だと考えています。

ーー確かに、あらゆる場面で事業タスク・職能タスクの切り分けが出てくるので、考え方として自然と定着している感じがします。制度や仕組み以外で工夫していることもありますか?

杉之原:それぞれの「やりたい」を引き出すマネジメントスタイルも、大事にしていることの一つです。

事業タスクは「これをやってください」と上から与えられるものではなく、チームや事業のありたい姿からそれぞれが考えるもの。個々人が考えることを手助けするために、より今後は、コーチング的な関わり方が推奨されていくのだと考えています。先日、管理職のメンバーにコーチング基礎研修を実施しました。今まさに、伴走型のマネジメントへ変革しようとしているところです。

「事業タスクが楽しくて働き続けている」自ら変革できることの面白さ

ーー杉之原さんは、社会人になった当初から江戸さんのもとで働いていますよね。最初から事業タスクにも取り組んでいたんですか?

杉之原:そうですね~。事業タスクと言われても、最初は何をしたらいいか分からなかったり、上手くバランスが取れなくて、本業をちゃんとやりなよと言われたこともあり、投げ出したくなることも多かったです(笑)でも、今では、「事業タスクが楽しくて働き続けている」と思うほど、その重要性を感じています。

ーーどんな楽しさを感じているのでしょう?

杉之原:職能タスクだけをやるよりも、事業タスクと両輪で取り組んだほうが、はるかに大きなものが自分に返ってくるんです。スキルや人脈、それにチャンスも。

事業タスクをやるためには、お客様やチームの課題を考えたり、そもそも事業の方向性や社会の動向を考える必要があり、職能タスクに集中するよりも視座が上がらざるを得ない。視座が上がることで、お客様と新しい挑戦をすることも、自分のキャリアのことも、自ら動くことが当たり前になりました。職能タスクに集中していたら、きっと今の自分はいないと思います。

もちろん、じゃあ事業タスクだけやればいいとも思いません。なぜなら、職能タスクをちゃんとやり遂げる力がなければ、事業タスクを実際に推進していくことはできないからです。どちらもやるのが大事なんですよね。

緊急事態が発生して事業タスクを後回しにせざるを得なくなるときもあります。でも、できるだけ事業タスクに時間を割くことで業務を改善できたり、チームや会社を改革していけることはとても楽しいはず。

アディッシュでは、より良くするための社員からの提案は積極的に受け入れるようにしています。業務の課題を見つけて自ら改善提案できる人や、自分で物事を作り上げるのが好きな人にはぴったりの環境だと思います。

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