圧倒的な行動量と“泥臭さ”で組織のリアルに向き合う、アンドアの代表インタビュー。 【前編】では、4000人規模のプロジェクトを乗り越えたエピソードや、「行動力」と「失敗を悔しがる姿勢」の重要性について語ってもらいました。
今回の【後編】では、さらに深くアンドアの哲学と仕事の面白さに迫ります。 なぜ、あえてメンバーに「高いハードル」を課すのか?
正解のない“グレー”な組織開発の領域で、どのように価値を生み出していくのか? 「人はおバカで不完全な存在、それがいい」と語る代表が、最終的に目指す『働く人の幸せ』の形とは——。
アンドアの飾らない価値観と、この仕事の醍醐味が伝わる後編をお届けします。
高いハードルは「育成」のためではなく、「去年の自分たち」に勝つため
——メンバーに対して、意図的に「無茶ぶり」のような高いハードルを用意することはありますか?
優しいボールを投げることはほぼありませんね。 でもそれは、よくある「あなたの成長のために(育成目的で)言っているんだよ」というわけではありません。私はそういう内輪の論理や、組織の中での背比べが好きではないんです。
基準は常に「お客様への価値提供で負けたくない」「去年の自分たちに負けたくない」という思いです。
去年と全く同じ研修資料を使い回すのは悔しい。「あの研修ワーク、受講者が苦しそうだったよね」「あのメッセージ、刺さっていなかったよね」と、常にアップデートを重ねていくため、結果的にハードルが高くなっていることはあります。
——自分と全く違う強固な「持論」を持ったメンバーと対立した場合はどうしますか?
持論が違うからといって対立することはありません。むしろ、全く違う主義主張を持っている人には「何を見て、どう思ってここに行き着いたんだろう?」と興味が湧きます。異文化に触れるのは好きですから。
ただし、「昔からこうだから」「こうに決まっている」という思考停止のワードを使う人とは合わないと思います。
持論をアップデートすることを諦めたような態度は、プロとしてがっかりしますね。
人・組織は「グレー」の連続。不完全さを面白がれるか?
——アンドアのやり方やスピード感に慣れるまで、メンバーはどんな部分でつまずくことが多いですか?
「0か100か思考」の人、つまりグレーな状態を嫌がる人はつまずきやすいです。 組織や人材の課題において、「1個のことに矛盾があると先に進めない」という完璧主義は命取りになります。
課題を分離して考えられず、「1個納得できないことがあると計算式が止まる」という人は苦しいと思いますね。
私たちは神様ではないので、組織がなぜ元気じゃないのか、完璧にはわかりません。どこまでいっても「仮説」と「わからない部分」が共存します。でも、その「わからない部分」があるからこそ、もっと学びたいという欲になるんです。
1個止まっていても、なんとなく組織は動いていく。後から振り返った時に、自分の中にあった法則がアップデートされることもある。そんな「おおらかさ」や「適当さ」を持ち合わせながら、緻密に考えられる人がこの分野には合っています。
候補者へのメッセージ:人間の「おバカさ」を愛せるか
——最後に、今回応募を考えている方へ、率直なメッセージをお願いします。
人や組織というのは、本当に面倒くさいものです。でも、面倒だからこそ面白いし、かわいいと思える人に来てほしいですね。
人はおバカだし、自己都合だし、間抜けで不完全な存在です。でも、それがいいんです。人のわがままを許せなかったり、人に完璧を求めたりしてはいけません。
(部下が上司に対して完璧を求めることも、結果的に自分の生きづらさを生んでしまいます。)
もともと人は不完全なものだからこそ、その不完全さを解剖していく。
不完全なもの同士でも、力を合わせれば大きな価値を出せるんだということを、一緒に面白がってほしいです。
結局、人間というのはどこまでいってもわからないし、わからないから面白い。そして、「人の幸せってなんだろう?」と真剣に考えるのが私たちの職業です。
働いていれば嫌なことはたくさんあります。でも、どうせ人生の中で働く時間は長いのだから、そこから喜びや幸せを感じてほしい。
アンドアが他の研修会社と圧倒的に違うのは、「人の幸せとは何か」を大真面目に追求している点です。数字を達成することだけが幸せではありません。
「この瞬間、この場でしか味わえない幸せ」をプロデュースすること。それに共感し、一緒に泥臭く走ってくれる方とお会いできるのを楽しみにしています。