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自分と会社のヴィジョンをすり合わせ、スキル×マインドで強みを言語化する

なにやりたいの?」って聞くと「それ聞かれるのが一番苦しくなります」って答える社員が前職では意外に多くて。

やりたいことを言語化する習慣つけるためVISION SHEETをつくりました。

書いたうえで、年2回、300人ぐらいの全社員と1 on 1でヴィジョンヒアリングしてすり合わせ。

シートを見て、項目順に聞いていくだけだったら、わざわざ対面でする必要はありません。いまならZOOMで画面共有すれば十分です。

このシートに書いた背景や行間について、取調べ調にならずどう気持ちよく話し出してもらえるかがポイント。

自分もそんなにうまく聞き出せてたわけではないですが、なにせヒアリング数が多かったので、気づきは多く。

このあたりについては、またあらためて書いてみようと思います。

1.ヴィジョン

自分のヴィジョンだけではなく、会社のヴィジョンも自分ごととして言語化し、すり合うならそのままいればいいし、すり合わなければ、すり合うようにいまいる会社を変えていくか、転職、起業するか考えるきっかけに。

①自分

3年後に自分は
どんな仕事をしていたいか(want to do)
どうなっていたいか(want to be)
を考え、下記の会社のヴィジョンとすり合せ。

②会社

3年後にどんな会社であってほしいか?主体的に変えていくという自分ごととして理想の姿を考え、上記の自分のヴィジョンとすり合せ。

2.ワークスタイル

上記のヴィジョンを達成するための、自分に合った働き方とは?
・働く場所は?
・働く時間は?
副業・複業は?
・一緒に働くチーム・仲間の理想は?

新型コロナウイルスによるリモートワークの浸透により、いまや、このワークスタイルが、もっとも重要な項目になってきたかもしれません。

いまだったら、リモートかリアルか?というのもわかりやすい軸になるのでしょう。

とはいえ、目先の働き方も大事ですが、根本的には、自分が何をやりたいのか、どうなりたいのか、なぜ働くのかが最重要であることに変わりはないと思っています。

3.スキル

1万時間かけて身につけるスキルは希少性がでる。

これは、アメリカの著述家、マルコム・グラッドウェルさんが、書籍『天才!成功する人々の法則』で紹介された法則です。


天才! 成功する人々の法則
並外れた天才(アウトライアー)を生むのは「才能」? 「環境」?「1万時間の法則」や「マタイ効果」ほかで大きな反響を呼んだあの名著『天才! 成功する人々の法則』が廉価なペーパーバック版で登場。『The Tipping Point』『David and Goliath』ほか、世界的ベストセラーを連発するアメリカのコラムニスト、マルコム・グラッドウェルが挑んだ、まったく新しい教育論 並外れた天才(アウトライアー)を生むのは「才能」? 「環境」? 「1万時間の法則」や「マタイ効果」ほかで大きな反響を呼んだ あの名
https://www.amazon.co.jp/dp/4062184397?tag=note0e2a-22&linkCode=ogi&th=1&psc=1


物事を極めたエキスパートは練習や努力に約1万時間を費やしていたという事例から導き出された「人は何かを習得するのに1万時間の練習が必要である」という説、主張。一流のビジネスマンやスポーツ選手、アーティストが成功するまでに積み重ねた学習や練習が約1万時間であった、といういくつかの事例を元に導かれた説である。万時間は、1日1時間であれば約28年、1日3時間であれば約9年間、1日8時間であれば約3年半、それぞれかかる計算となる。

もちろん、これは事例を元にした目安なので、1万時間やれば絶対に成功するという趣旨ではありませんが、個人的には共感しました。

さらに、以前に前職でもお世話になった藤原和博さんが、1万時間かけたスキルを3つ重ね合わせていくことで希少人材になれる、という考え方を参考にして、VISION SHEETに反映していました。


1つの専門スキルを体得するのに大体5〜10年要すため、目安としては20代で1つ、30代で2つめ、40代で3つめとして、年代や経験に応じて、自分のヴィジョンを達成するために、どのような順番やストーリーでスキルを身につけていくべきか、一人ひとりと話し合っていきました。

今持っているものだけではなく将来身に付けたいものも含めて考える。各スキルはなるべく違う、遠いジャンルのものであるほうが三角形が大きくなり、受注領域は拡がることに留意するといいかなと。

もちろん、会社に属している限り、スキル=職種だとしたら、自分が思い描く通りには経験していけません。

ただし、いまやっているスキル=職種を最大限体得して、活用していくとしたら、次にどんなスキルを身につけると希少性がでるか?について社員とよく話していました。

このことが、異動希望や転職、起業など、主体的なキャリア形成につながっていけばいいのなという思いでやってました。

4.マインド

仕事をマインド×(専門)スキルと仮定した場合、ここでは人としての強み、価値観、考え方、性格などのヒューマンスキルや一般的なビジネススキルを入力。エニアグラムなどの診断結果も活用。

これは、以前にぼくがエニアグラムの測定で出た一覧表 笑
これが全てではありませんが、一つの振り返りとして参考にはなりますね。

特に20代の若手など、経験の少ない人たちにとっては、強みというと、ほとんどがマインドによるものだと思います。

ぼく自身、50代になったいまも、実は強みといえば、このマインド部分なのかなと思うことも多いです。ただし、経験が増えていくことで、専門スキルが身に付いていき、マインドを掛け合わせたとき、本当に希少人材になっていく、と考えています。

5.ミッション

ヴィジョンが時代環境に合わせて柔軟に変化させていくものに対して、ミッションは不変の軸、使命=命を使うほど自分にとって大切な働く理由に該当する内容。

3億円もってても働きますか?

と、社員にはよく聞いてました。

実は、このVISION SHEETで一番難しいのがミッションだと思ってます。

社員のヒアリングをしているときでも、このミッションが抽象度が高くなってしまい、腹落ちしないケースが多かったと記憶しています。

ヴィジョンは、環境や自分の成長、会社の状況によって、柔軟に変えていくべきものと考えてますが、このミッションは、そもそもなんで働くのか?という過去の自分に遡ったり、自分の内面に向き合う行為でもあります。

ただし、ぼくも含めて、たとえば新卒で会社を選ぶときに、そこまで考えてたというと多くの人はもっと表面的なことで判断していると思います。

ミッションを言語化して人に聞いてもらうことを繰り返すことで、過去の自分を考えたり、内面に向き合うきっかけになればいいな、と。

6.まとめ

前職で経営していた会社、UDSは建築プロデュースやホテルがメイン、クリエイティビティやホスピタリティが求められ、やりたいことが明確な人ほど成果を出していました。

実際に、10年近く、1人ひとりと話していて、このSHEETを見る限りでも、成果をあげる人、独立して起業する人というのは、明らかでした。

自分自身が移住して3年たち、そろそろ、VISION SHEETを地方のまちづくりベンチャー向けにリバイスしていこうかなと思ってます。

まずは、久しぶりに自分で書いてみます!

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