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ログラスはミッションを刷新しました

皆さん、新年あけましておめでとうございます。株式会社ログラスの布川です。 私はこのnoteを出せる日を20年間待ち続けていました。

ログラスは創業から3.5年が経過したこのタイミングで、ミッションを刷新します。
刷新するとはいえ、今までのログラスのミッションである「テクノロジーで、経営をアップデートする。」という想いは引き継いでいきます。


このnoteでは、ミッション刷新に際しての想いを綴ることで、お客様・未来の仲間・投資家の皆様に向けてログラスの使命を感じていただきたいです。論理的でない、感情的な表現が多くなることをお許しください。

なぜ今、ミッションを刷新するのか

変更前のミッションである「テクノロジーで、経営をアップデートする。」にはとても自信がありました。ミッションとはスタートアップの本質であり、屋台骨です。3年間の成果はミッションのためにあり、これを変えるということは何よりも大きな意思決定です。

ログラスは2019年創業し、2022年にはシリーズAで17億円の資金調達を実現しました。 事業規模はどんどん拡大し、2023年にはメンバーは100名を確実に突破する組織に進化し、トップラインもスタートアップとしてはステージが変わる規模へ年内で到達します。サービスをご利用いただいているロゴも錚々たる会社様で占められていることを本当に嬉しく思います。

しかし、3.5年経営してきた私の胸の奥にはある違和感がありました。

確かに「テクノロジーで、経営をアップデートする。」ことには大きなやりがいがあり、社会的に意義もある。事業も拡大している。でも、本当にこの会社やメンバーと実現したい世界観はそこにあるのだろうか?

今後、売上兆円クラスのお客様や100名・1,000名・1万名のメンバーを同じ船に乗せられるような「とんでもなく大きな、100年信じられるような夢」はさらに先の世界にあるはずではないか?

寝ても覚めても、このミッションに向かっていることが誇りであり、熱狂できるような言葉に本当になっているだろうか?

まだそこまでの熱狂度にはなってない気がする・・・そう思ったのが昨年の10月です。 ここから、この違和感を言語化し、それを新ミッションとして掲げるべきだと感じるようになりました。

実は、この違和感との正面衝突を決意できたのは、昨年10月のシリコンバレー渡航があったからです。シリコンバレーでチャレンジする起業家やメルカリの山田進太郎さんとお会いさせていただくく中で、自分が本当に信じられるミッション、もっとアツく語れるミッション、嘘偽りのないミッションを磨き込むべきだと強く確信することができました。


進太郎さんから
「少しでもミッションに共感してもらうことが難しいと思うなら、幹部やメンバーと徹底的に話すべき」

「採用を経営陣の魅力やトークではなく、ミッションの魅力でやり続けたのがメルカリ。だから山田進太郎の会社ではなく、メルカリという会社そのものが強力なものになった」

という言葉をいただいた時に、自分の不甲斐なさを強く強く感じてしまいました。

ログラスはカルチャーが非常に強い会社であるが故に、現時点ではミッション(使命)よりもバリュー(価値基準)が強力な会社です。


バリューが強いことは良いことです。日々の行動や価値の出し方に統一感があり、そこにフィットする人は圧倒的な成果が出るし、それを称賛できるカルチャーが社内に高いレベルで作られていきます。

しかし、バリューは会社の成長と共に変容・増減します。実際にログラスでも新たなバリューを現在検証中であり、SmartHRさんでもバリューを増やした事例があります。

SmartHR社の「バリュー」を1つ増やしました - 宮田昇始のブログ全社イベントで使用した、実際の資料の表紙 『認識のズレを自ら埋めよう』 2020年7月の全社イベントで、バリューを1つ増やblog.shojimiyata.com

バリューが増えれば、評価される行動が変わり、そこに違和感を持つメンバーも必ず現れます。 全ての人がバリューの変容にアジャストし続けることは、大規模組織になればなるほど困難を極めます。

しかし、スタートアップの北極星たるミッションつまり使命というものは基本的には変容しません。夜空に輝き、一切動かない絶対の存在。それがミッションなのです。

人生は、長くても100年しかない。

しかもその内で全力で価値を生産できる時間は22歳~70歳程度までのわずか50年程度であり、今この瞬間、1分1秒を全力かつ楽しく後悔がない人生を歩むことが布川の人生のテーマです。

布川がこのテーマを持つようになったのは、身近な人の「死」がきっかけでした。中学と高校時代に、一人ずつ大事な人を突然亡くしたこと。
その経験から、「人生はいつ終わるか分からない」「短い人生の中で何かやり遂げたい」と考えるようになっていきました。その2人の意志を受け継ぎ、社会や世界に対してミッション・使命を果たしていかなければいけない。スタートアップという存在はまさにそういったテーマを体現できる仕組みだと思っています。

私たちログラスが「社会に果たすべき使命」とは何であるべきなのか?

少し個人的な昔話をさせてください。

過去のいくつかのnoteでも触れさせていただきましたが、私は2000年前後にシンガポールに住んでいる時期がありました。当時7歳、友人も、言葉も、文化も、全部異なる日本からシンガポールという南国に移住するというのは凄く恐ろしいことだったことを今でも覚えています。

たまたま、当時と今の様子を比較した画像があったので拝借しました。 この画像は現在はマリーナ・ベイサンズやユニバーサル・スタジオがあるベイエリアの様子です。

私も何度もこのエリアは訪れたことがありましたが、本当に目を見張るような変貌を遂げています。もはや別世界です。こんなことは今の日本では絶対に起こりません。シンガポールではこれが国全体で起こっていた訳です。

シンガポールはこの20年間で約3.5倍の名目GDP成長を実現しており、停滞する日本との雰囲気の差が非常にあったことを今でも覚えています。
あの雰囲気こそが好景気と呼ばれる空気でした。好景気であることによって、人々は今日より明日がいい日であることを疑わず、希望を持って生きることができます。街は常に変化を続け、求人は増え続け、社会に機会がどんどん増えていきます。

こうした好循環が起きている国の最も大きな特徴は、国民が自国に誇りを持っていることです。これは会社でも同じです。

アメリカで語学学校に通っていた時のクラスの同級生にブラジル人が非常に多く、「ブラジルはこれから世界最高レベルの経済大国になるし、私達がその牽引役になるべく英語を学びに来ている」と言います。
かたや日本人は「これからは日本は厳しいので、英語に苦労せずグローバルで戦うために来ました」と言います。

当時私は、この差は非常に大きいなと感じました。好景気の中にいる人は誇りを持ち、ポジティブな思考でどんどん成長していきます。努力をすればさらに良い世界を作れる、未来は明るいということを全く疑わない生命体というのはなんて強いんだろうと感じたこともログラス創業には影響しています。

残念ながら、私たち日本育ちの20代-40代は、社会人になってから一度も好景気というものを感じたことがないです。まさに失われた30年です。1990年前後から、2022年現在まで名目GDPは全くと言っていいほど伸びていません。アベノミクスのような局所的な株価上昇はありましたが、全くと言っていいほど経済成長している実感はありません。

出典:危機に立つ"中流" | NHK | WEB特集「結婚したときは景気がよくて給料がどんどん上がっていく時代でしたので、先は心配していなかったですね。本当であれば買ったマンションを売って一軒家を建てたいなと思っていたんですけど、そこまでいかなかったです。生活が悲惨な感じでもなかったですが、毎年旅行に行ってとか、貯金もいっぱいあってとか、50歳くらいでローンが終わって、とか。中流の定義が自分の中ではもう少し上のイメージだったんです」

好景気の経験すらない若い労働人口世代は未来への希望を持てません。 企業が利益を出せる構造や人材への投資を加速しても良いと判断できる状況にならなければ賃金は上がりません。努力をしても、大手に入っても、給与は上がらない。親世代と同じレベルの暮らしすらできないと諦めてしまっているのです。

出典:危機に立つ"中流" | NHK | WEB特集青木和洋さん(仮名・29歳)。食品加工会社の正社員として働いています。 年収は400万円。営業職ですが、新商品の提案も積極的に行ってきました。それでも、入社以来、賃金は上がっていません。 憧れているのは“中流の暮らし”を築き、不自由のない老後を送る自分の父親です。しかし、とても親のようにはなれないと感じています。

危機に立つ“中流” | NHK | WEB特集【NHK】かつて“一億総中流”と呼ばれた日本社会は今、どうなっているのか。独自に行ったアンケート調査の結果も踏まえて考えまwww3.nhk.or.jp

シリコンバレーで出会った日本人起業家達も「日本は厳しいと思って、こっちに来た」と言う。 これも同じ話です。日本にいたらトップクラスに優秀であろう人材がシリコンバレーで戦っていることに劣等感はなかったです。ただただ、日本というフィールドから世界を狙うことはできないという妥当感の高い思考フレームから、シリコンバレーというフィールドを彼らは選択しました。それは極めて合理的であり、シンプルに大きな成果を出すためならそうするべきだと私でも思います。

でも誰が日本はもうダメだと決めたのか?
そう考えているのは私達自身ではないか?
自分たちの限界を自分で決めていないか?

誰が、戦後の日本が世界有数の経済大国になると思っただろう
誰が、従業員数約20名の小さな会社「東京通信工業」が、今のソニーなると思っただろう
誰が、花札製造をしていた任天堂が、世界有数のゲーム会社になると思っただろう

山内任天堂の社屋の画像、出典:『明治150年 京都のキセキ』

トヨタも、ソニーも、任天堂も今や日本から世界を変える一流企業になりました。彼らは自分たちの強みを時代の変化に合わせて活用し、素晴らしい事業を創り出しています。シリコンバレーでも、トヨタ車がもっとも多く目に付きました。

ログラスの新しいミッション

私がログラスを創業したのは、シンガポールで感じたような国がまるごと盛り上がっていくようなあの瞬間を国単位・会社単位・個人単位で巻き起こしたいからでした。

途方もなく難しく、何をどうすればそんな状態が実現できるのか、今の段階では皆目検討もつきません。それでも、掲げたらワクワクする、面白いと思える、自分たちらしいミッションはここにある!!!!と強く感じました。

ログラスという集団は、

  • テクノロジーを通じて、10を100にも1,000にもできるソリューションを届ける
  • テクノロジーを通じて、0を1にできる事業家集団を創り上げる

という2つの使命を負って世界を変える、新しいミッションとして、

を掲げて2023年から走り出します。

ステートメントにも強い想いを込めました。 まずは管理会計100年の歴史を塗り替えます。 そして、新しい経営の在り方を生み出し、テクノロジーによってこの状況を打破します。

その第一歩として、私たちログラスは経営管理クラウド「Loglass」を通じて、以下のような状態を創り出していきます。
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①全ての日本企業の将来データが網羅的にLoglassプラットフォームを通して生成される

②全ての企業がLoglassプラットフォームを通して投資家・証券会社・銀行等と会話する

③経営とメンバー間の経営情報の透明性が格段に向上し、経営人材輩出企業が増加する
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2050年 27年後の元旦。経済新聞の1面

日本、史上最高の成長率を記録。GDPは20%超成長

歴史的景気拡大 1人あたりGDPは過去最高額へ到達

ログラス 世界時価総額ランキングTOP10入り

世界の企業の9割が導入する日本発経営ソリューションの雄が躍進

天才事業家集団「ログラスマフィア」の真相とは

日本再興を裏から支えた、25人の固い絆と栄光



という記事が出ているに違いない。もしここまで来たら・・・
その時はログラスという会社は解散するか、ミッションを変えているだろうと思います。







このミッションが実現するまで、ログラスという集団は走り続けます。
このミッションが実現するまで、ログラスの物語は続きます。













さあ、2023年。良い景気を作ろう。

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