850万人が使う個人向けプロダクトだからこそ、チームは「個性の集合体」であり続けたい。

マネーフォワードの中の人を知ってもらうため、様々な事業のキーパーソンにインタビューをするこの企画。今回は、創業のプロダクトでもあるお金の見える化サービス『マネーフォワード ME』(以後、ME)の開発チーム (以後、「MEチーム」) へのインタビューです。

■語り手:
西方夏子(写真右):2016年2月入社。プロダクトマネージャー。
池内健一(写真中央):2017年3月入社。デザイナー。
佐藤太一(写真左):2017年10月入社。Androidエンジニア。

■インタビュアー:大崎淳(人事本部)
■カメラマン:武藤篤司(社長室)

「歯を磨く」ように当たり前にライフプランニングをする世界をつくりたい

大崎:マネーフォワード MEは創業期から提供しているプロダクトで、850万人を超えるユーザーの方々にお使いいただいています。どんな想いで関わられているんですか?

西方:私は、このプロダクトがどうこうよりも、将来、世の中の人が歯を磨くように当たり前に、ライフプランニング・将来設計ができて安心した生活を送っているような世界をつくりたいという気持ちが根底にあります。でも、夢だけではプロダクトはつくれません。一直線にそこにいきたいけど、ビジネスなので、プロダクトを成長・継続させながらそこに辿り着かないといけない。難しいです。

大崎:そういえばsyarihuさん(※佐藤のこと)は、以前個人で家計簿アプリをつくっていたんですよね?

佐藤:はい、実はマネーフォワード MEよりも前につくっていました(笑) 今も公開はされています。

大崎:そのプロダクトを作っていたこと、当社で働いていることは繋がっていますか?

佐藤:もともと「人の生活に役立つプロダクトをつくりたい」と強く思っていました。お金って人の生活に欠かせないものですよね。そんなお金を管理するプロダクトって、つくっていて意義のあるものだと思ったんです。もう一つ、「人に自慢できるプロダクトをつくりたい」という想いがあります。以前、ポイントサイトをつくっていた時は、その感覚をあまり持てなかったんですが、今はエンジニア界隈の勉強会などで、「マネーフォワード MEを使っている」と言ってもらえることが多くて、強く実感を持てています。

大崎:池内さんはいかがですか?

池内:うーん、難しいですね。例えるなら、「ひたすら部屋の中を片付けしている」感じです。

西方:片付けねー、わかる。もう部屋がいっぱいで何も入らない状態なので、レイアウトを変更したり、新しい家具をいれるためにも、まずは片付けが必要だよね。

池内:そうですね。片付けが必要なことは、2年少し前の入社時から感じていました。本格的にやらなきゃいけないこと、やりたいことができなくなってきたので、取捨選択しなくてはいけないフェーズにきていると思います。

西方:そうだね。実は年に1-2回は、提供している機能を整理するという意思決定をしています。携わるメンバーが限られているので、やるべきことを選択するのは大事なことです。機能が多すぎてメンテナンスが行き届かない状態ということは、おそらくユーザーも、溢れるたくさんの機能の中でどれを使えばいいか迷ってしまっているのではないかと思っています。そうすると、「お金の課題解決」という本来の価値提供も難しくなってきてしまう。機能を利用しているユーザーもいる上で、整理するのは難しい判断ですが、中長期的に見てユーザーのためになることだと思っています。

1つ言えることは、マネーフォワード MEのフェーズとして「新機能をどんどん追加していく」のはもう過ぎました。今は取捨選択して本当に必要なものを残していき、本質的な価値提供を突き詰めていくフェーズになってきていると思っています。

大崎:引き算のようなものですね。

武藤:だからこそ、今のユーザー規模なら、「なぜこの機能を追加したのか、それこそ整理したのか」などということも誠実にユーザーに伝えるコミュニケーションをより行っていった方が良いですよね。

声を挙げれば届くフラットで自由な組織

大崎:組織はどんな雰囲気なんですか?

西方:難しい質問ですね。うーん、一言で言うと「自由」かな。

佐藤:僕はあんまり会社にいないです。Slackの方がいつもいる(笑) リモートワークも柔軟にやらせてもらっている。もちろん予定があったら、絶対に出社しますけどね。

西方:一番早い人は7時前に出社しているし、逆にお昼の時間に会社にいると驚いてしまうような人もいます(笑)

大崎:デザイナーはいかがですか?

池内:普通ですね。10-19時の間で働いている感じです。朝会を11時からやっているので、その時間には必ずいますね。

佐藤:出社をしなくても、esa(社内共有のドキュメントツール)に書いた日報をslackで報告するようにしています。僕はデジタルに生きていますね(笑)

大崎:リモートワークされている方は多いんですか?

佐藤:たぶん2名だけですかね。リモートワークというよりも、出社時間が柔軟というのが実態に近かったりします。

大崎:対面コミュニケーションが少ない組織で僕が働いたことがないのでイメージが湧かないのですが、コミュニケーションは問題ないんですか?

西方:Slackがあれば連絡は取れるので、問題はないよね?

佐藤:そうですね。あとは週1回Androidエンジニアが集まる機会があるので、それで事足りている気がする。逆に、週1回集まることは必要だと思っています。一度、全く会議をなくしたことがあったけど、それはだめだった。でもこれって西方さんがなくしたんですよね?

西方:またそんなこと言う!みんなも「いらない」って言ったじゃん(笑)

佐藤:集まる機会を全てなくした時は、把握し切れなくて「無理だ」ってなって、「戻そう」という声がメンバーから上がって、今の形になりました。

西方:当時の想いとしては、エンジニアが手を動かす時間をもっと増やしたいと思ったんですけど、よくなかったですね。やってみて失敗したことは他にもあって。チームの全エンジニアが集まり開発定例を週次でやっています。これも一度やめたんですけど、結局復活しました。私から一方的に共有することが多くなったので、定例をやめてSlackで情報を共有するだけにしたけど、情報が行き渡らずに認識齟齬が増えてきたんです。なので定例を週一開催に戻しました。

大崎メンバーの声に応える形で柔軟に変えていっているんですね。ちなみに夕会もやってますよね?

西方:はい、夕会は月曜から木曜はエンジニア・デザイナ・マーケターなど直接マネーフォワード MEを作っているメンバーで集まり、KPIの進捗共有、連絡事項、小噺が主なアジェンダです。金曜は、CS含めた全員で集まっています。

大崎:「小噺」が気になる!(笑)

西方:エンジニアは、開発に集中しているからこそ、うっかりKPIの確認を忘れていまうこともあるので、数字の共有は重要なんです。一方で、マーケターは日々それらの数字を見ているので「開発にあてる大事な時間をもらっているのだから有意義な時間にしないと」という気持ちになって、ただの数値共有にせず「小噺」を持ち回りでやるようになったんです。けっこういい内容なんですけど、準備は少し大変ですね(笑)

大崎:なんだか柔軟な組織運営の印象を受けます。いらないと思ったらやめるし、必要だと思ったら復活させるという。

西方どれも、会議をやることが目的じゃないんですよね。いらないものはやらなくていい。その時間を、別のことに使えるので。

大崎:課題だなと思った人が声を挙げて、動き出すことが多いですよね。客観的にSlackを見ていても感じます。誰かが「こうした方がいいんじゃないか?」と発言したらスレッドができて、その中で議論されて決まっていく・変わっていく様子をよく目にします。日々、課題と向き合っている印象です。誰かが声を挙げているのを見た他の誰かが、「声を挙げていいんだ」と感じると思うんですよね。

佐藤:確かにそういう面はありますね。よく言えば自由気まま、声を挙げれば改善できる可能性はあります。

池内:言いやすい雰囲気があるのは間違いないと思います。声を挙げたことが実現できるかどうかは、別の要素も絡んでくるので一概には言えませんけど。

西方:分が悪くなってきた(笑)

一同:笑

大崎:そういえば、エンジニア×デザイナーはイメージが湧くのですが、その他の職種、例えばエンジニア×マーケの関わり方はどんな感じですか?

西方:案件ごとに動いている感じです。エンジニアとマーケの直接の関わりは少ないですね。

池内:間にデザイナーが入って、マーケの企画を形にして、エンジニアに渡す役割も担っています。

佐藤:そう思うと、マーケのことを良く知らないかもしれない。

西方:マーケ部に留学してみたら?2週間くらい。すごくよくわかるよ。

佐藤:んー、僕はちょっとやめておきます。

一同:なんでよ(笑)

プロダクトのこれからの成長を見据えて取り組む、チームの環境づくり

大崎:さきほど、話題にも挙げた今取り組んでいる「引き算」の先には何を見ていますか?

佐藤:マネーフォワード MEは他事業部と連携していることもあり、プロダクトもそうだし、積み重なったコードも複雑になってきています。マネーフォワード MEも含めて機能単位で分けることで、他の機能に影響なく開発ができる。そういう環境づくりをすることで、人が増えた時に、スポットで開発に参加しやすくなる。今は、開発人数を倍にしてもやれることが倍になるわけではない状況です。プロダクトの成長に合わせて、チームも成長できるようにしたいです。

大崎:既に進行中でしょうか?

佐藤:動き出していますが、他事業部と連携しなければできないのと、やることが膨大過ぎるので、順番にやっています(笑)

大崎:それは、「言い続けたからできた」ことなんですか?

佐藤:それもあると思いますが、やるべきだし、「やるって決めたからにはやる」ってことだと思っています。

大崎:やるべきと思うことが、やれる環境というのはいいですね。武藤さんから見たマネーフォワード MEの特徴ってありますか?

武藤:MAUに対して、チームの規模は小さいので、チャレンジしやすい環境だと思います。

大崎:たしかにプロダクトの規模に対して、かなり少数精鋭ですよね?

武藤:だからこそ良くも悪くも、動きたい人にはいい環境だと思います。

西方:本当に、みんなが良く支えていると思う。組織のスケールは大きな課題の一つです。そのためにも、佐藤くんが言ってくれたようにまずは開発環境を整えないといけない。人数が2倍になれば、開発スピードが2倍、いや3倍以上にもなるような環境を作っていきたいです。

スケールしても、「個性の集合体」であり続けたい

大崎:今後、組織としてはどうなっていきたいですか?

西方:個人向けのプロダクトでもあるので、チームとしては、「個性の集合体」であり続けたいと思っています。チームワークには色々とあると思っていて、同じ方向を向くことは大事だけど、個性があることも大事。「自分だったらこうしたい」という気持ちを、全員が持っていてほしいんですよね。うちの会社のメンバーは、お金のリテラシーが高いし、想いもあるけど、それが正しいとは限らない。でもその個性は失ってほしくないんです。

大崎:なるほど。マネーフォワード MEは「SHIP」も毎月開催しているし、ユーザーインタビューも頻繁に実施していますもんね。User Focusの姿勢は共通で持ち、最終的な会社・プロダクトとしての意思決定は一つになるとしても、メンバーそれぞれに強い想いを持っていてほしい、ということですね。

(ユーザー会「SHIP」の様子。このときはMEチームによる開発秘話がテーマでした)

大崎:User Focusな個の集合体の組織がスケールした時に、マネーフォワード MEがどのように成長していくのか、とても楽しみです。今日はありがとうございました。

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