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5年で上場したマネーフォワードの未来や課題について話し合ってみた

こんにちは。マネーフォワード広報です。

銀行法改正をはじめ、今年も様々なことが巻き起こった金融業界、Fintech界隈。

先日、そんな金融業界における法整備を実施する側におり、今年9月に日銀・金融庁からマネーフォワードに入社した神田と、エンジニア、事業推進のメンバーである加藤、本川、矢尾板が、あんなこと・こんなことをざっくばらんに話す座談会を実施しました。

今回のブログではその前編の様子をお届けいたします。

語り手

神田 潤一
1994年東京大学経済学部卒業、同年日本銀行入行。2000年に米イェール大学より修士号取得。2004年より日本銀行金融機構局で、主要行や外国金融機関等のモニタリング・考査を担当。2011年に日本生命に出向し、運用リスク管理を担当(2012年まで)。2014年より日本銀行金融機構局 考査運営課市場・流動性リスク考査グループ長。2015年8月から2017年7月まで金融庁に出向し、総務企画局 企画課 信用制度参事官室 企画官として、日本の決済制度・インフラの高度化、およびフィンテックに関連する調査・政策企画に従事。

加藤 拓也
2006年4月ソフトブレーン株式会社に入社。パッケージ製品のカスタマイズ部門でSI業務を経験する。2009年7月フリーベル株式会社に入社。Railsを使った自社システム全般の開発と運用を行う。2015年8月マネーフォワードに入社。

本川 大輔
新卒で株式会社NTTドコモに入社し、法人営業を従事した後、フェリカネットワークス株式会社に出向し、おサイフケータイ事業に携わり、2016年9月にマネーフォワードに入社し、金融機関とのアライアンス事業を担当。

矢尾板 千絵
大学卒業後、大手銀行に入行し、アセットファイナンスから法人営業まで幅広く携わる。2015年3月にマネーフォワードに入社し、全国の会計事務所へのMFクラウドシリーズの提案を担う事業推進に従事。

メガバンクからスタートアップへ

矢尾板:どきどきしますね。

神田:じゃあ一番社歴が長い人から自己紹介を…。

青木:矢尾板さん、お願いします。

矢尾板:編集お願いします…(笑)。私は、大学卒業後はメガバンクに入行しました。本部でアセットファイナンスをやっていましたが、途中フロントで営業をやりたくて支社に異動させてもらったんです。そこでは、法人のお客様への融資、決済以外に外国為替、海外進出支援、オーナーの相続対策、年金、ビジネスマッチングなど幅広い業務に携わることができました。ですが…ある時に「銀行は雨の日に傘を取り上げ、晴れの日に傘を貸す」というのを感じることがあって、そういう仕事の仕方は自分には合わないなという葛藤もあり、一旦銀行を退職したんです。

青木:なるほど。

矢尾板:その半年後くらいにマネーフォワードを紹介してもらい、2015年3月に入社し、現在は全国の会計事務所様向けにMFクラウドシリーズをご提案する事業推進を担当しています。まだ70人程の頃ですね。色々カルチャーショックはありつつ、同じ金融だけど今までにないことに挑戦する人達がいて、営業だけど自由さが共存した仕事の進め方で、前職で実現できなかったことに挑戦できる環境だと感じています。

青木:具体的にどんなことがカルチャーショックでしたか?

矢尾板:一言でいうと、本当に自由だなと(笑)。先ほどお伝えした通り、自分がやりたいことを自由にやらせてくれるとか、そういう懐の深さとか。上長の指示を待つのではなく、自分たちの裁量で動ける環境だなと思います。

青木:ふむふむ。入社前は他社さんも受けていたのでしょうか?

矢尾板:受けてはいました。実は、マネーフォワードにはお断りにいくつもりだったんです。そしたら、辻さんから「ここでは前職で出来なかったことが実現できるから!」とお話していただき、お断りするつもりが…そこで入社を決めたという(笑)。

一同:ええ!

青木:まさかのそんなエピソードが(笑)。

生存戦略として、全サービスの開発に携わる

青木:加藤さんと矢尾板さんは入社時期が近いんですかね。

加藤:そうですね。僕は2015年8月の入社です。経歴としては、新卒で営業支援ソフトの会社に入り、営業ができるエンジニアか、技術ができる営業のどちらかをやらせてくれと相談した結果、エンジニアになりました。そこでは3年程働きましたが、あの頃は開発を中国に出すというアウトソースが流行った時期で。なので、途中からはExcelとPowerPointでひたすらマネジメントする感じになって…なので「自分でサービス作りたいなぁ」と思い、転職したんです。次は2人しかいない会社で、ひたすら新しいサービスをつくりユーザーの反応をみて潰して…ということをやりました。

矢尾板:どんなサービスを作ってたんです?

加藤:主にメディア系です。当時からメディアはWordPressが主流でしたが、記事を書く場所をひとつに集約して、作成した記事を色々な自社媒体に配信するプラットフォームを作っていました。そこでライターと編集者がそれぞれ執筆と校正を行うフローも作りました。その後、2015年3月頃から業務委託でマネーフォワードに入り、今に至ります。

矢尾板:業務委託時代はどういう関わり方だったんですか?

加藤:当時は前職での役割もあったので、徐々に切り替わっていきました。マネーフォワードは人が良くて、みんな本当に優秀だなという印象で。この人達となら面白いものが作れるんじゃないかと思って入社を決めました。今は『MFクラウドファイナンス』でB2B向けのサービスを担当しています。

青木:加藤さんは、最初は全事業の開発をやられたんですよね。

加藤:そうですね。最初はPFM(※)でしたし、MFクラウド会計なども含めて、ぜーんぶやらせてもらいました。

一同:え、すごい!

加藤みんな優秀だし、負けたくないし、全部知りたいし…みたいな感じで。生存戦略的な(笑)。全部やった後に、自分がマーケティングに興味があったのと、会社としてもエンジニアをひとり投入するコストに対するリターンが一番大きい領域がマーケティングかなと思ったんです。

それでマーケティングもやらせてもらい、マーケティング・オートメーションツールのMarketoを導入してみたり…そのあとは新規事業として『MFクラウドファイナンス』を立ち上げたり、プロダクトオーナーやったり、今は『MFクラウド会計』の開発チームのなかで色々やっている…みたいな感じです。

※注:PFM (Personal Financial Management)の略称。社内では、自動家計簿・資産管理サービス『マネーフォワード』のことをPFMと呼んでいます。

NTTドコモ時代にマネーフォワードと出会う

本川:私は2016年9月に入社して1年少しが経ちました。元々は新卒からNTTドコモ(以下「ドコモ」)で働いていて、7、8年は法人営業として、10何億の案件などをプロマネとしてまわす一方で、時には土下座したり名刺を破かれたり…なんて経験を経てきました。

矢尾板:え、ドコモの人でも名刺破かれたりしま…す?

本川:全然あります。ただ、それはこちらがトラブってるからなんですが。例えば、大手法人の電話システムを受注したら、それが全部トラブるとか…。その時は、半年間土日も含めて謝罪に行っていました。

青木:おお…。

本川:そんなこんなを経て、9年目頃には、おサイフケータイのソニーとJR、そしてドコモの合弁会社であるフェリカネットワークスに出向しました。そこで3年程、B2C向けのビジネスの開拓をやり、JR、イオン、セブンイレブンの方と一緒に仕事をしていました。当時、おサイフケータイはiPhoneにシェアを取られて危機的な状況下でしたが、ビッグデータの新規ビジネスを2人で立ち上げました。

青木:どんなビジネスを?

本川:レシートの解析データがPOSデータになり、ビジネスの可能性が広がるという分析システムみたいなものを企画したんです。そこに参画していただくため、マネーフォワードを含めて家計簿アプリを提供する会社を全部まわったんですよ。実は、その時に一番話を聞いてくれたのがマネーフォワードで、その頃はまだオフィスは森永ビルではありませんでした。

青木:そんな話を聞いたことがあります。ご縁ですね。

本川:その時に取締役の浅野さんや執行役員の田平さん達とお話して、一緒にやりましょうとなって。その結果、レシーポンと連携していますが、あれは僕らが立ち上げたんです。

青木:そうだったんですね。連携が始まったのが1年半程前でしたね。

本川:その時は出向して3年程が経っていて、色々動き出したタイミングで本社に戻るとなって…神田さんと一緒です(笑)。

神田:なるほどなるほど。

本川:まだ残りたいと相談しましたが、結果的に本社に戻りました。その後は本社でFintechのプロジェクトを企画していましたが、正直片手間で置いてきてしまった感が拭えず…。そんな時にマネーフォワードが声をかけてくれて入社となったという流れです。

青木:今は金融機関との協業まわりのお仕事をされてるんですよね。

本川:そうですね、今はPFM側がメインで、今後はクラウド側とも進めていく流れになりそうです。

神田:…今は名刺破られたりしないです?

本川:今はないです(笑)。当時から比べれば状況は変わりました。

青木:そういえば、Facebookで神田さんと本川さんの2ショットを拝見しますね。

神田:(笑)。一緒に昼飯食べて、一緒に訪問してますよね。

矢尾板:自撮りのやつ(笑)。ひとつ伺いたいんですが、外から他の家計簿アプリの事業会社と比較して、マネーフォワードはどんな会社にみえました?

本川:ドコモはビジネスや解析技術をつくったり、フェリカで決済の仕組みを提供はできますが、自前ではデータを集められません。ですが、立場的に大きな会社ではありますし、協業の相談をしても普通は警戒されると思うんですよ。だけど、マネーフォワードは「面白いですね、やりましょう」みたいな(笑)。その感覚が素敵だなと思いました。

リソースの問題等に対してもすごく頑張ってくれて、とにかく前向きな姿勢で。そういうのが他社とは違うなと感じました。あとは、家計簿アプリにとどまらないという発想があって、僕らが先まで考えていることを理解してくれたことも大きかったです。

青木:それは当社が、お金のプラットフォームになるを掲げているからなんでしょうね。

本川:そうですね。そのビジョンがあるからこそだと思います。

日銀・金融庁から入社の新入社員

神田:僕はですね、9月に入社したばかりの新入社員です。

青木:お待ちしておりました。

神田:23年間日銀にいて、直近の2年は金融庁に出向してFintechを担当していました。Fintechはこの2年間、金融庁が制度整備をしてきた成果もあって、想像以上に盛り上がっていますし、金融機関自身が変わり始めています。これは本格的な動きになると思いますし、それがしっかり根付いて動き始めました。Fintech界隈の人達とのネットワークもできて、自分としては非常に面白い2年間だったなと感じています。

青木:神田さんご自身も、ものすごい尽力されてきた印象です。

神田:自分自身も一生懸命やってきたと思っています。出向が終わって日銀に戻り、元の仕事に戻るとなった時、中途半端に投げ出すのは嫌だなぁというのと、この人たちともう少し一緒にやっていきたいと強く感じてあと2、3年で大きく変わる、もっと変えられるのではという時に、自分自身がそこから出てしまうのは後悔するだろうと思ったんですよね。それで、日銀を辞めてFintechの業界に入ることを決めました。

青木:それでいくつかの会社をまわられたとか。

神田:そうですね。本川さんも話してましたが、マネーフォワードはすでにビジネスラインがしっかりあるにも関わらず、さらにやりたいことがあるという非常に面白い会社だなぁと。やりたいことはあってもサービスがないとか、サービスはあるけれど新しいことに踏み出すところには行ってないとか…どっちかの会社ってあるんですが、それが両方あるFintechのベンチャーは私がみる限りここが一番だなと思います。

青木:なるほど。

神田:会う人達が非常に面白くて発想が豊かで、それでいて各々個性が強くて、みんなやりたいことが違うのに会社としてすごいスピードで進んでいるのが面白いですし、ここでみなさんと一緒に働きたいって思ったんですよね。それが入社した理由です。という僕の入社背景はこちらでも詳しく語っています。

日銀・金融庁とベンチャーの大きな違い

青木:ここからは色々フリートークしていければと思います。

矢尾板:では、私から神田さんに。仕事の進め方などでの前職とのギャップをお伺いしたいです。

神田:まず、組織がフラットで早いなと思います。下から積み上げて上の判断を待って…という非常に硬く物事を進める日銀・金融庁という巨大な組織で仕事をしてきたことを考えると、チャットベースで案件がどんどん進んでいくのには日々驚いています。

青木:スピードに関しては、前職は段取りを踏んで進めていくべき環境だったと思いますが、そこは大きく異なりますよね。

神田:そのうえ、上下関係がほぼなく、内容があることやきちんと考えていることを言った人が勝ちで、その意見に則って進んでいきますよね。すごいスピード感だし、組織のフラットさも徹底していて、社長を含めてフラットな感じがとても面白いですよ。

本川:なるほど。

神田:金融業界はどこもそうかもしれませんが、組織が大きく、意思決定がゆっくりで、それでいてイノベーションが生まれにくい環境でした。だから、ユーザーのニーズに答えられていないという現状があって…たぶん矢尾板さんが感じてきたようなことは、そこではないのかなと。今は全然違う世界観で動けているはずです。そんな環境だからこそ、新しいものを生み出していけるんだなと感じています。

矢尾板:確かに私も入社直後はその辺りにまず驚きました。

青木:環境がちがうと言えば…神田さん、Macはもう慣れられました?

神田:Mac、もう使いこなしてますよ。

加藤:おおお。神田さんMacなんですね!

神田:そうそう、家でも仕事場でもずーっとWindowsだったんですけど、ベンチャーで働くならMacだろうと(笑)。

矢尾板:形から入るタイプですか(笑)。

神田:そう、なのに意外と周りがWindowsで。

一同:(笑)。

神田:みんなからMacで大丈夫ですかと心配されるという(笑)。でも、これを持って移動したりすると…ITベンチャー感ありますよね。テンションが上がるというか。

矢尾板:わかります。

神田:最近Windows使うと、右と左でクリックを逆にしてしまったりとかして。

青木:Macに慣れると逆になりますよね。

神田:そうそう。でも、Macは好きですよ。というか、Macで仕事してる自分が好きです。

青木:わかります(笑)。

矢尾板:お似合いです。

青木:Windowsユーザーの本川さんもMacに…。

本川:僕も側だけMacにしたいですね。

一同:(笑)。

マネーフォワードで実現したいゴール

本川:僕は、マネーフォワードで実現したい神田さんのゴールを伺いたいです。

神田:僕が目指すのは、ストレスのない形でお金を使うとか、意識しないで決済が済んでいる世界です。決済やお金は手段ですが、手段の部分でストレスを感じると生活していて楽しくないと思うんですよ。しっかりと資産を見える化して、それを次のアクションに気持ちよく繋げられる環境を提供することがゴールですね。

青木:ストレスなく楽しくお金を使える世界、心地よさそうです。

神田:マネーフォワードは個人法人両方のビジネスラインを持っているので、両者のニーズをうまく繋げられるプラットフォームになればと思います。あとは、日本の地方の活力をもっともっと引き出していきたいなと。私は青森県の八戸出身ですが、地方の課題を解決していけるサービスを展開していきたいですね。

矢尾板:次の一手を考える時に私自身も広島などの地方に営業に行って感じるのは、私たちのサービスって、Webサービスが身近な人やその知識がある人には届いてるんですが、そうじゃない人たちには届けられていないということです。

神田:そうなんですよね。

矢尾板:そこに対してどうしていくべきかというと、地域の自治体、地銀さん、商工会議所などの地元の人たちとの協業、協力が非常に重要になってくると思います。そういうアクションで地方の中小企業の活性化に繋げていけたら、地方が元気になってくれたら…というネタを仕込んでいましたが、神田さんに全部言っていただきました。

神田:なんか、ごめんなさい(笑)。

一同:(笑)。

–––– 前編では、神田からみたマネーフォワードの印象や、実現したいゴールについてお伝えしました。後編では、マネーフォワードのビジネスをさらに加速させるために必要なこと、マネーフォワードの今後の組織課題などより踏み込んだ内容にせまっていきます。後編は下記よりご覧いただけます。

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