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OKANの商品流通の司令塔!! ディストリビューションチームの仕事を解説!!


はじめまして、SCM企画チームの川村と申します。
普段はディストリビューション(distribution)とSCM企画系の業務を担当しています。
SCM企画系の業務に関して別の記事(積極採用中!SCM企画チームってどんなチーム?? | 株式会社OKAN)にまとめておりますので、今回はディストリビューション機能に関して知っていただければと思い、文章を書いています。

ディストリビューションとは

ディストリビューションという言葉は、あまり日常では聞きなれない単語となりますが(私自身も最初は知りませんでした)、小売・アパレル業界等では広く認知されており、商品企画・開発を終えた商品をお客様へ適切な量をお届け出来るよう、需要予測・在庫調整をすることが主な役割となります。

OKANの主力事業の「オフィスおかん」は、商品開発は全国にある製造パートナー様と共同で行い、倉庫からお客様への流通は配送パートナー様と協力してサービスを提供しています。製造から販売までのすべての工程を社内で担っているわけではなく、各パートナー様とお互いのリソースや制約などを考慮し、商品を提供する必要があります。また、オフィスおかんの商品はオフィスへ冷蔵庫・自動販売機を設置し商品を提供する形を取っているため、一般的な製造業やコンビニ、スーパーとは異なる形態となります。これらを踏まえて、サービスを提供することが独自の観点であり、OKANでディストリビューションの業務を行う上での面白さであると考えております。

※赤の部分がディストリビューションが主に担う箇所となります。

また、現在の事業のフェーズとしては、0から1を作る、1から10へ伸ばすのではなく、10のものを100ないし倍にしても滞りなく持続するためのフェーズとなっており、どう仕組みを整備するかが鍵となってきます。現状を別のモデル(能力成熟度モデル [CMMI(Capability Maturity Model Integration)]を借りて表現すると、レベル1とレベル2は概ね達成され、それ以降のレベルにどう近づけるかが日々の改善のポイントとなります。

能力成熟度モデル統合 - Wikipedia より

具体的な業務内容

ディストリビューションチームとしての業務は、主に「お客様に対して適切な在庫を納品するために必要な在庫量を確保するため、需要に合わせて発注をコントロールしつつ、倉庫での食品ロス(廃棄)を防ぐこと」になります。

「お客様に対して適切な在庫を納品するために必要な在庫量を確保するため、需要に合わせて発注をコントロールすること」


お客様向けに日々の納品数量やSKUを最適に決めていくためには、前提として必要十分な在庫がOKANの物流倉庫に確保されていることが必要です。

製造拠点から直接商品を届けるようなSCMであれば受注数をそのまま発注すればよいわけですが、OKANの場合はお客様ごとにOKAN側で納品数量を決めています。お客様側には発注の手間がかからずにサービス利用できることが喜ばれていますが、実はこれを実現するのは簡単ではありません。顧客ごとに異なる利用傾向を把握し、必要数量を全ての顧客単位で計算しなければならないからです。
ディストリビューションチームでは、この毎日の納品数量決定業務の前に、これを予測しながら発注をコントロールし、倉庫の在庫を適正量にコントロールしています。納品数量決定業務で顧客単位の需要予測をしているのと異なり、ディストリビューションチームではマクロのSKU単位での需要予測を中心に、既に発注している商品の納品スケジュールも加味して将来の在庫数推移を予測し、最終的に必要な発注数・発注タイミングを決めています。

「食品ロス(廃棄)を防ぐこと」


オフィスおかんの商品は厳しい自社基準のもと添加物を控え、安心安全な商品開発を行っており、すぐに食品ロス(廃棄)となったりはしないように製造しています。具体的にはお客様先で30日以上の賞味期限が残るように納品できるよう、40-50日程度の賞味期限で製造をしています。

とはいえ、雑貨のような商品とは違い賞味期限があることでSCMの構築難易度が非常に高くなっているのも事実です。

特に新しい商品の発売時には、売れ行きがどの程度になるのかわからない段階で発注をするため、実際に販売を開始する段階で想定と売れ行きが異なっていた、ということが発生します。その時に、商品ごとのバランスなどをどう定めるか、食品ロス(廃棄)や機会損失を最小化するためにはどのような在庫状況が必要なのか、といったことを考えながら発注を調整します。また発注でカバーできない部分についてはデリバリーチーム(配送をマネジメントするチーム)とも連携し、一体となって食品ロスの発生を防ぎます。

今までの蓄積によって食品ロス(廃棄)の発生率は低いレベルで安定的に維持ができていますが、まだ予測の精度を上げていくことはできると感じていますし、食品ロス(廃棄)についても減らせる余地はある状況です。

最後に

変数が多く制約の多いSCMを持つオフィスおかん事業ですが、これが逆に競争優位性になっており、そして業務的には逆に面白さでもあります。またこういったサプライチェーンを有するサービスはスタートアップではなかなか珍しいと思います。

その中で、ディストリビューション業務は特に成果が定量的に見えやすいため、自分の仕事によってどんな成果が出たのかを実際に感じながら働きたい方、定量的に物事を考えることが好きな方にとってはおもしろい仕事だと思います。


まだまだ発展途上の段階です。より柔軟で持続可能なサービスにするために、一緒に仕組みを作っていく仲間を募集しておりますので、気になる方はぜひ下記より「話を聞きに行きたい」を押してくださいね。

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