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公務員は女性にとって働き続けやすいと思う、でも…私が官僚を辞めスタートアップを選んだ理由

教育の未来を考えた官僚時代

国家公務員として政策立案を行う課の取りまとめをやっていました。課内のハブのような役割なので、省内外からのいろいろな情報や照会、依頼などすべて集約して、担当者にディレクションをする、言ってみればディレクターみたいな業務です。あとは、政策課題が色々あるので、今後どういった政策が必要なのかを有識者の方々も含めて検討していました。そして、言わずもがなの国会対応です。

具体的には、ICTなど教育の情報化を進めている部署に配属されていました。電子黒板や、一人一台タブレットを持っている学校がありますが、そういう学校は一握だけなので、ICT環境面での教育格差っていうのがどんどん広がっています。一方で、時代の変化や学習指導要領の改訂も控える中、ICTをツールとして活用することが強く求められていて、大きく遅れている学校のICT環境整備を充実させる必要がありました。ただ、国が大きな予算を持っているわけではない中で、そこをどうやって実現していくのか、学校の先生や教育委員会をどうやってフォローしていくのか、そのために支援体制をどうしていくのかっていうのを考えてましたね。


転職を決意するまで

中央省庁はすごく大きい組織で、それぞれが所掌範囲をもっています。だから、自分の省じゃないから、自分の課じゃないから手が出せないところというのがたくさんでてきます。そこはもどかしく感じていました。また、それぞれの組織単位で最適化を図ろうとはしているんですが、全体として本当に効率化になっているのだろうかと思うことも少なくなく、より小さくて具体的に目にものが見える範囲のことがやりたいと思うようになりました。

取り組む内容は多岐に渡り、仕事自体は大変だけど楽しかったのですが、なんとなくこんな感じで国って動いてるのか、というのがざっくり見えてきてしまっていました。また、国が出来る部分とできない部分というのも当然あり、国だからできるものもそれはそれですごくおもしろかったんですが、じゃあ、私はこれを何十年も続けたいのだろうか、と思った時に転職活動をしてみようかなと思いました。

やっぱり公務員は法的に守られているという意味で、女性にとって働き続けやすいことは間違いないです。しかも出産して育児して、というこれからそういうライフイベントが来るであろう時期に転職するのがいいんだろうかというのは私自身の中でも葛藤がありましたし、他の人からもいろいろ言われました。
一方で、子供をもつ前に別のキャリアを挟みたいという気持ちも強くありました。国がどのように動いているのかを見てみたいという入省当初の目的は充分果たせた気がしていたので、結局後者が後押しとなり、早く次のステージに行くべきなんじゃないのかなと思うようになりました。

転職活動では、学生時代に食に関する研究をしていたこともあり、食生活に関わるサービスをやっているところで、業務範囲を限定せずに働ける規模の小さいところ、かつ働きたいなと思える魅力のあるところを探していました。
特に、食ではなくて食生活に関わりたいという思いがありました。食とか農とかに関わる会社は割とあるのですが、生活部分にまで関わってるサービスというのは意外と少なくその中のひとつがおかんでした。
国家公務員時代は、お昼もろくに時間がなく、深夜残業は当たり前という世界でしたから、手軽にいつでも美味しい食事ができるオフィスおかんに強く共感できたというのも、おかんに興味もった理由のひとつです。

官僚とスタートアップで感じたギャップ

営利企業に移ったからっていうのが大きいと思うのですが、人に対するコスト感を持つというのが一番新鮮でした。今までは膨大に存在するやるべきことに対して、ひたすら頑張ってやるしかないという感じだったのですが、おかんでは、今ある限りあるリソースの中で最大のアウトプットを出すのに最適なものをやっていくという逆算の発想でやるべき業務が決まっています。企業にとっては当たり前のことですが、転職間もない私にとってはとても新鮮で、一番大きなギャップでしたね。

他には、大きな組織では比較的共通していると思いますが、公務員としての業務の中には、一体これは何のためにやってるんだろうという仕事が膨大に存在します。巡り巡ってどこかで役に立っているのだろうとは思いますが、明らかになくてもいいものが一定数存在しています。おそらくベンチャー企業だと、ほぼそういうものは存在しないと思ってます。そもそも、そんなことやっている余裕がありませんし。常に今本当に必要なことをやっていると思えることしかやっていないことが、業務をしていて感じる一番大きな違いです。

あとはラインでの仕事がないことでしょうか。組織の規模によるところも大きいですが、おかんでは、一人ひとりがそれぞれの業務領域を責任持って行っているので、決済を順々に上げていくとか、ラインとか上下といった概念がないので、そこは仕事の仕方としては結構、違ったかなと思いますね。

また、家族で食卓を囲める、夜ご飯を一緒に食べられるっていうのが、転職してから実現できた個人的には大きな出来事の一つです。そこは今後も続けていきたいなと思っています。

なるほど!と思う瞬間が楽しい

おかんでは、業務をやっていてなるほど!と思えることに頻繁に遭遇します。ビジネスの世界では当たり前のことかもしれないんですけど、これまでにない体験の連続です。単純に目にするものもそうですし、実際に自分が取り組む業務そのものでもそういったことが多いです。
また、公務員のときは扱っている業務のスパンが違うので当たり前ではあるのですが、おかんではやったことの結果が目の前にすぐ出てくるという、アクションとその結果の距離感がぐっと近くなっておもしろいと感じています。

他にも、高校や大学で学んだことが実社会でこんな風に使われているのか、使うことができるのか、と学問が実践に結びつく瞬間が多く、同じものでも今までと全然違うものとして見えてくるものが増えたというのがすごくおもしいなと思います。
似たようなものとしては、以前は法律を作る立場だったわけですが、法律や制度が社会の中でどのように機能しているのかというのを自分自身が体験できるのは、すごく興味深いですね。

商談で銀行、製造パートナーや運送パートナーの方などいろいろな業界の取引先の方の話を聞いていても、今までまったく知らない世界を知ることができるので、とても刺激的で、同時に社会って上手くできているなと思います。

おかんの魅力はフラットな雰囲気。その中で何を実現するか

ミーティングや日常の業務で、知らないこと、初めてやることばかりですが、おかんでは、上司とか部下とか関係なくフラットに知らないことを知らないと普通に言えるし、質問も全然検討違いのことかもしれないけど気にせず聞ける空気があります。会議でも、参加している皆が理解しながら話し合える環境が魅力的だと思います。知っていることも当然アドバンテージではありますが、何か新しいことを吸収することにこそ価値があり、皆が当たり前のようにそうしていると感じます。

入社前には面接の際に、いろいろな社員と話しましたが、誰と話しても、活き活きしているなというのが印象に残っています。活き活きした人たちが、同じミッションに向かって働いているのもおかんのよさだと思います。

おかんの成長と一緒に自分も成長できる

今はおかんが会社として大きくなっていく中で、それを支えられる体制へのシフト、つまり日々提供しているサービスのオペレーションの基盤強化を一刻も早く実現する必要があります。実現までの時間が長くなればなるほどどうしても労働集約的になってしまうので早く解決しなければならないと思いますし、そのための業務も新しい気付きが多く楽しくもあります。また、おかんとして新しいチャレンジもどんどんできる、どんどん必要なフェーズにあります。今のおかんには、会社と一緒に自分自身が成長できる機会がたくさんありますし、そこで得られるものはおかんでしか通用しないものではないます。

好奇心旺盛で、探究心のある人を求む!

おかんでは、自分の得意分野はもちろん伸ばしていけますが、全く知らない分野もこなしていかなければありません。おかんでは皆当たり前にやっていることですし、公務員出身でビジネス経験が全くない私でもやっています。知らないことを恥じるのではなく、新しいことを吸収することを楽しめるそんな好奇心旺盛な人は、きっとおかんでも、いろいろなことにチャレンジし、そのチャレンジを楽しんでいけると思います。

そして、すべての原点は、なんでだろうと疑問にもつことにあると思います。その疑問を辿っていくと、今まで見えてなかった新しい発見があります。おかんには、なんでかわからないけど、実際起きている不思議な現象がたくさんあります。わかりやすい例で言えば、おいしいのになぜかあまり利用されないお惣菜。なんで利用されないんだろうか、利用者はお惣菜を選ぶときに何を判断基準にしているんだろうか。お惣菜一つでも、ひとつのなぜからどこまでも遡っていけます。探究心をもって理由を紐解き、新しい解決策へつなげていくこと、その過程をおもしろいと思える人はきっとおかんで楽しい日々が送れます。


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