タイミー 採用

競合調査で話を聞きに行ったタイミーに参画した理由|Career Insight〜求職者の心理〜 #4 タイミー取締役 川島諒一氏

人材の確保に頭を悩ませるスタートアップやベンチャー企業は少なくありません。とくに経営などマネジメントクラスを採用するとなると至難の業とも言えるでしょう。ですが、優秀な人材を採用し、急成長を遂げている企業があります。

2017年8月創業し、スキマバイトサービス「タイミー」をリリースしたタイミーはその1社です。同社ではCxO、およびCxO候補とも言える人材をWantedlyで採用。取締役川島諒一氏も、実際にWantedlyを活用して転職したおひとりでした。

転職者たちの思考や行動、意思決定の姿に迫っていく連載企画。今回は、川島氏がなぜタイミーに転職をしたのか、また川島氏の転職における意思決定までのストーリーを通して、優秀な人材を集めるにはどのようにすれば良いのか、採用活動のヒントとなるお話を伺いました。

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株式会社タイミー
取締役 川島諒一氏

1988年3月生まれ。上智大学を卒業後、新生銀行に入社し、法人営業、融資審査、スタートアップ企業への投資業務に従事。退職後、スタートアップ企業の創業を経て、デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー、アクセンチュアでM&Aの実行支援や新規事業開発支援に従事。2019年2月、タイミーに参画。現在はタイミーの取締役として事業計画の立案と実行のための組織作り、新サービス創造などの業務に従事している。

▼Wantedly_Profile
https://www.wantedly.com/id/ryoichi_kawashima

新生銀行→起業→コンサルティングファーム。ユニークなキャリア変遷

CxO 採用 タイミー

──川島さんは新卒で新生銀行に入社。その後、起業を経て、コンサルティング企業で戦略コンサルタントとして働くなど、ユニークな経歴をお持ちだと伺いました。これまでのキャリアについて教えてください。

私が新生銀行に在籍したのは約4年半。最初の2年は法人営業に従事していました。その後融資の審査、最後はスタートアップへの投資を経験。そこで自分でも事業を始めたいと思い、新生銀行を退職しました。これから事業を始めるようなスタートアップ企業の情報収集からはじめようと思い、そのときに使ったのがWantedlyでした。

Wantedlyを知ったのは新生銀行でスタートップへの投資を担当していたとき。当時、社外の人の交流の機会があまりありませんでした。ですがWantedlyには「話を聞きに行きたい」ボタンが用意されているので、気軽に話を聞きに行くことができる。画期的なサービスだと思いました。社外の同年代の人たちとカジュアルに仕事の話ができることは、当時の私にとって革新的なサービスに映ったのです。

Wantedlyで見つけた起業準備中の会社の中から、一緒にやっていけそうな会社に創業メンバーとして参画。その会社ではM&Aのマッチングサービス事業の立ち上げを約1年間行い、事業が成長軌道に乗ったタイミングで退職しました。

──なぜ1年でその会社を辞めることになったのでしょうか。

個としての実力が、まだまだ不足していると感じたためです。創業の過程で、組織面を含むあらゆる問題が起こりましたが、それらを解決しきれず、もんもんとした日々を過ごしていました。そのため、事業がある程度軌道に乗った段階で、個人の能力を総合的に底上げできそうな職場に移ることにしたのです。

M&Aの仕事自体は会社創業時にはじめてチャレンジしたのですが、とても好きになりました。業務内容的にも、交渉スキルや法務・財務・税務の知識、企業のビジネスモデルへの精通など、幅広く携われることも自身のキャリアとして理想だなと感じたため、M&Aの実行支援を行うコンサルティング会社に転職を決めました。

競合調査目的で話を聞きに行ったタイミーに参画

CxO 採用 タイミー

──タイミーに参画するきっかけについて教えてください。

コンサルティング会社での仕事は楽しかったのですが、30歳を過ぎたあたりから、そろそろ自身が代表となり、あらためて事業づくりにチャレンジしたいと思ったのが、前職を退職するきっかけです。当時の人脈を使ってチームをつくり、事業プランをいくつか考えていました。

その中で一番実現の可能性がありそうだと思ったのが、まさにタイミーと同様のサービスでした。そこで、ちょうどサービスローンチのプレスリリースを出していたタイミーの代表者と話をしたいと思ったのです。Wantedlyでタイミーを検索してみると、さまざまなポジションを募集していましたので、そこで「話を聞きに行きたい」ボタンをクリックしました。

──川島さんはどんなことから、タイミーと同様のサービスを思いついたのでしょう。

常日頃から、さまざまな業界の方々と会話する中で感じた課題をメモしてストックしていました。当時、とくに飲食業界の人手不足問題が話題となることが私のまわりで増えていました。実際に飲食店のオーナーからも話を聞いていくうちに、この領域に大きな可能性を感じたのがきっかけです。

──川島さん自身が立ち上げるサービスの参考になる話を聞くために、Wantedlyを活用したのですね。ですがその後、起業ではなくタイミーに参画することになります。

そうなんです。そのときは、代表の小川が対応してくれました。正直に、競合サービスの立ち上げを考えていることを真っ先に話しました。普通そういうことを告げると、自社のサービスの話をするのは嫌ですよね。ですが、小川からは「競合サービスを立ち上げても良いので、タイミーを手伝ってください」と言われました。予想に反してぶっ飛んだ回答が戻ってきて、面白いなと(笑)。それに加えて、「たぶん最終的に川島さんはタイミーに入ってくれると思います」と自信満々に言われ、「自分より一回り若いのに肝の据わり方がとんでもないな」と思ったことを覚えています。小川個人に対しても魅力を感じたことも理由となり、最初は週2~3日稼働する業務委託として参画することになりました。

業務委託として仕事に従事。社内合宿でメンバーの熱量と意欲の高さに惹かれる

CxO 採用 タイミー

──参画後、どのような業務に携わったのでしょう。

現在、社員数は150人を超えていますが、参画した当時のタイミーは10人ぐらいしか社員がいませんでした。そのような規模だったので、部署も明確に分かれておらず、緩やかな役割分担がある状態。そこでメンバーみんなにどんなことに困っているか話を聞いて、できるところから解決していきました。それから、事業計画の立案から、チームの目標設定、実際にクライアントを獲得するための営業など、なんでもやりましたね。

──自分の事業を立ち上げるために業務委託として関わったタイミーに、本格的に関わることを決めたのは、どんなきっかけがあったのでしょう。

参画してしばらくたった頃、社内のメンバーとの合宿に参加することになり、それがタイミーとの関わりを変えるきっかけとなりました。その合宿でメンバーと深く話す機会があり、タイミーのメンバーは代表の小川をはじめ、みんなピュアで仕事への熱量が高く、成長への意欲が貪欲なことを知りました。インターハイ出場を目指す部活みたいな感じでしたね(笑)。その熱量の高さに惹かれて、自分もこの仲間の一員になりたいと思うようになりました。

──意欲、熱量の高いメンバーがいることの他にも、タイミーへの入社の決め手になったポイントがあれば教えてください。

熱量や意欲の高さもそうですが、将来は起業をしたいというメンバーがたくさんいたこともポイントとなりました。個人的に、自分がシニアの年代に達したときにも、20代、30代の元気な若者と仕事ができるようなつながりを作っておきたいと思っているので。そういうつながりを実現する上でも、タイミーは最適だと感じました。

──タイミー以外にも同様のサービスを手がけている企業が複数あると思うのですが、迷いはなかったのでしょうか。

ありませんでしたね。コンサルティング会社にいたとき、さまざまな企業と一緒に仕事をさせていただきました。ですが、ここまで熱量を感じる企業は出会ったことはなかったんです。だから起業でもなく、同様のサービスを手がけている他社でもなく、タイミーへの入社を選びました。

肩書きなしで入社しCOOに。これからタイミーで実現したいこと

CxO 採用 タイミー

──いつ頃からCOOとして経営に参画することになったのでしょうか。

入社当初は、とくに肩書きはありませんでした。仮に将来的にCOOに就任することになるとしても、まずはフラットな関係で社員からの信頼を得たいと思ったからです。仕事をしていくうちに、「COOに就いた方がいいのではないか」と周りから言ってもらえることが増え、いつの間にかCOOに就いたというのが実情です。

COOに就任したときには資金調達が必要なタイミングでもあったため、CFOも兼任することになりました。現在は専任のCFOに入社いただけたので、私の役割は事業計画を達成し続けられる組織をしっかりと作ることです。ただ、この役割に関しても、私自身がボトルネックにならないよう、より長けたメンバーに積極的に権限委譲している途上です。

──権限委譲された後は、どんな業務に関わっていくのでしょう。

タイミーのミッションは「働くを通じて人生の可能性を広げるインフラをつくる」ことなのですが、その実現のためにサービスの幅をどんどん広げたいと考えています。たとえば、当社のサービスを利用いただいているワーカーさんの中には、その働きぶりを飲食店のオーナーに認められ、夢だった自分のお店の開業を実現した方がいらっしゃいます。こういった事例を今後も増やすべく、ワーカーさんたちの頑張りが実を結ぶように、あらゆるサポートをしていきたいと考えています。

この思いは、タイミーで働いてくれている社員に対しても同様です。タイミーで培ったスキルや能力を活かして、社内で新しい取り組みにチャレンジするメンバーや、社外で活躍する卒業生を増やしていくなど、頑張りが身を結ぶようなサポートをしていきたいと考えています。

──さいごに採用に関わられているみなさんへのメッセージをお願いします。

転職トレンドのキーワードは、「自己開示」だと思います。Wantedlyなどのサービスが登場したことで、社内の情報や抱えている課題を開示する企業が増えていると感じます。それにより、転職を考えている方にとっては、自分の力がより必要とされている企業を見つけやすくなっていると思います。組織や世の中に対して自身の貢献度合いを高めたいと考える方は、優秀な方が多い。この企業に転職したら、それが実現できるのではないか、そういう可能性を感じてもらえるような情報をいかに発信して、多くの人の目に触れてもらうか。それが、企業にとっても優秀な方を採用するポイントになるのではと思います。

タイミー 採用 CxO

▼スタートアップが取るべき採用戦略とは?https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/su_strategy

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