エンジニアとしてスキルUPできる、より良い環境を求めて|CAMPFIRE エンジニア 堤 達也氏|Career Insight #5

Web業界でキャリアチェンジをするとき、それまで培ってきたスキルをどう活かしていくかが大きなポイントになってきます。そのために最適な環境を求めて転職する候補者も多いようです。

Wantedlyを活用してスタートアップに転職した方々の転職体験から、採用活動のヒントを探っていく本企画。第5回目はCAMPFIREでエンジニアとして活躍する堤達也氏にインタビューを行いました。

堤氏は学生時代からFXやアフィリエイトなどを通じて投資やマーケティングへの興味を深めていったそうです。そんな彼がなぜエンジニアリングに興味を持ち、エンジニアのキャリアを深めていったのでしょうか。これまでのキャリアや転職活動時のエピソードなどから、エンジニアの転職思考や行動を探っていきます。

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株式会社CAMPFIRE
エンジニア
堤 達也氏

早稲田大学在学中からFXやアフィリエイトなどに取り組み始め、20代後半までFX自動売買ソフトの開発・販売、アフィリエイトなどを専業で行う。その後もこれらの事業を継続しながら企業に所属し、WebマーケターやWebエンジニアを経験。2019年11月株式会社CAMPFIREにエンジニアとして入社し、現在は主にグロース施策に関するバックエンド(Rails)、フロントエンド(Vue.js)の実装を担当。

マーケターからエンジニアに転職した理由

――本日はよろしくお願いします。まずは、これまでのキャリアについて聞かせてもらえますか。

大学卒業後、人材サービス業を中心にさまざまな事業を手がける企業に入社しました。総合戦略室所属となり、東京と福岡を拠点とする通販化粧品部門で主にマーケティング業務に従事しました。そこで1年間働いたのちに、大学在学中から取り組んでいたFXやアフィリエイトを中心に活動するため、個人事業主として独立しました。

FXを起点に、自動売買ソフトの開発・販売や電子書籍の販売、自己資金での運用を行っていましたが、スイスフランショック、英国のEU離脱騒動、米国大統領選挙などが立て続けに起き、投資が世の中の情勢などに左右されやすいことから、将来を見据えて20代後半で転職を決意。ライフメディアプラットフォーム事業を運営する企業に入社し、前職と同じくマーケターとして、Web集客全般における分析や企画、ディレクションを主に担当しました。

――マーケターとしてのキャリアを重ねて、エンジニアに転職された背景にはどのような理由があったのでしょうか。

マーケターやディレクターのときには、自ら新たなプロダクトやサービスを生み出したり、考えた施策を実装することができず、そのような状況に次第にもどかしさを感じていました。エンジニアとして高度なプログラミングスキルを身につけ、これまで培ってきたマーケターとしてのスキルを活かすことで、企画・設計から実装そして販売まで、ビジネスを一気通貫して担えるだろうと考えました。

――エンジニアとなってからは、どのようなサービスや開発案件に携わりましたか。

エンジニアとしての最初の転職先は、婚活パーティーや結婚相談所、マッチングアプリなどの各種婚活・恋活サービスを運営する、業界では日本最大規模の企業でした。婚活パーティーやイベント開催報告ページの改修、アンケートフォームの新規開発など、データベース設計の要件定義から実装までを担当しました。

「技術スタック」と「一緒に働く人」を徹底的にリサーチ

――転職を考えてからの準備や実際のアプローチについて、聞かせてください。

マーケターからエンジニアに転職した際は、エンジニア業界についての知識がほとんどなかったので、言語・採用形態・開発プロダクトのトレンドやタイプなどエンジニア事情ならびに、転職を成功させるにはどのようなサービスを利用すればよいのか。ネット検索やエンジニアの知人にヒアリングをして、知識を深めていきました。いくつかの転職サービスにも登録し、そのうちのひとつがWantedlyでした。

そして、情報収集をしながら気になった企業を徹底的にWebで調べていきました。転職サービスだけでなく、口コミサイトのレビューやSNSなどもチェックし、書かれている評判を確認。平日は、昼休みや仕事が終わってから4~5時間ほど、土日はほぼ1日中。このような作業を、約2週間ほど続けました。スカウトやメッセージなどにも目を通していましたが、数百件あったのでExcelに移し、先のリサーチ企業と合わせて管理。職種・技術スタック・給与・場所(通勤時間)といった項目設け、それぞれ点数化し企業を絞っていきました。

――さすがマーケターですね。候補企業の選定で重視していたポイントを教えてください。

転職に際しては、モダンなプログラミングスキル、具体的にはRailsやVue.js、AWSなどの開発スキルを身につけて、エンジニアとしてキャリアアップしたいと考えていたので、同技術スタックを使っている企業を重点的に探していました。

実際、募集ページやスカウトに技術スタックについての記載している企業は多くありましたが、求職者の立場としてはできるだけ詳細を記載してほしいと感じました。数多く明記してあるだけで詳細がない企業も少なくなかったからです。サービスを複数運営している場合は、「どんな技術をどのサービスで使うのか」も私の中では重要な選定ポイントでした。その記載があると、求職者は企業を選定しやすいのではと思います。一方で、技術スタックが先に述べた希望内容と多少違っていても他の項目のポイントが高い企業は転職候補先とすることもありました

また、企業をチェックする際は、会社のホームページだけでなくメンバーのチェックにも重きを置いていました。実際、Wantedlyはメンバーの属性や人柄がとてもよくわかる仕様ですし、FacebookやTwitterのアカウントが貼られている場合も多いので。

――そこまで深くメンバーの属性を調べていったんですね。

事前にお伝えいただけた場合は、面接担当者についてかなり深堀りして調べていました。面接担当者のSNSやブログ、インタビュー記事などには事前に目を通し、気になる内容を見つけたら、面接の場で聞こうと質問を事前に用意して臨んでいました。一緒に働きたいと思う相手かどうか、価値観や相性などを含め、面接時のコミュニケーションを通して確認していました。

――面接担当者の事前情報があることで、より深く“人”を知ることができると。実際の面接の最中、心掛けていたことを教えてください。

コミュニケーションにおいては、言葉のキャッチボールがきちんとできるかどうか話していて気持ちのよい相手かどうかを気にしていました。実際一部ですが、話していて対応が冷たいと感じた企業もありました。また、実際に働いている状況を想定し、素の状態のコミュニケーションが相手と合うかどうかを知りたかったので、素の自分を出すように自然体で臨むことを心掛けました。もちろん面接の場ですから最低限のマナーは遵守していましたが、妙にかしこまらないようにしていました。

――そのほかに意識していたポイントがありますか。

自由度の高さや働きやすさも、重要なポイントでした。面接担当者の髪型や服装などの外見を通じて、カジュアルな外見で働けるかどうかをチェックしたり、気軽にコンビニなどに行ける企業文化であるか。また、コロナ禍の状況関係なく、リモートやフレックスでの働き方がどの程度浸透しているかなど、面接時の視覚的な情報やコミュニケーションを通じて、企業の環境や文化を知るように意識していました。

また、社内でのエンジニアの立場、待遇についても気にしていました。そのため、面接担当者に「エンジニアに対しての普段の接し方」や「エンジニアに対する見解」などを聞くようにしていましたね。

――とても参考になります。周囲のエンジニアと情報交換もされてきたそうですが、近年のエンジニアの転職傾向として重要視されているポイントがあれば教えてください。

まず当たり前ではありますが、技術や事業が自身が興味ある内容であること。環境においては、リモートワークやフレックス勤務などが可能なこと。また市場価値に応じた報酬評価制度が整っていることなどは、多くの人が気にしているポイントだと思います。

選考過程で垣間見える「企業の姿勢」が入社の後押しに

――さまざまな企業での面接を経て、入社の意思決定に至るまでに重視したポイントを教えてください。

入社する企業を決める上で、最終的に重視したポイントは“人”です。ポイントは2つありまして、1つは「一緒に働きたい」「この人のことをもっと知りたい」と思うような人がいるかどうかです。自分が過去に個人でビジネスをしていたこともあり、会社員の枠にとらわれずに興味深い活動をされている人がいると、一緒に働きたいと思うことが多かったです。もう1つは、メンバーの人柄も含め会社のカルチャーが自分に合いそうかということを重視していました。

ーーでは、最終的にCAMPFIREさんへの入社を決めた理由を教えてください。

これまでお話ししてきたポイントの技術・人・カルチャー・事業内容が、自分の望む内容と合致したからです。その背景に、面接の進め方やフォローといった細かなところから“企業の姿勢”が垣間見えたことも入社の後押しになりました。

具体的なエピソードとして、企業の採用面接では、まず候補者が自己紹介してから面接が進む場合が多いかと思います。CAMPFIREの場合は、まず企業側から詳しく人となりのわかる自己紹介をしてくれ、会社の説明についても詳細かつ丁寧であったのでその時点で誠実な会社だと思いました。結果においても、当日中に迅速に面接のフィードバックを含めたメールをくださったことはとくに印象に残っています。

――なるほど。実際に、採用マネージャーに候補者とのコミュニケーションで心掛けている点を聞いたところ、堤さんが感じたことを実践しているようです。

私たちは面談・面接を、企業からの一方的なジャッジではなく、お互いを確認する場だと捉えています。求職者からはすでにプロフィールをいただいているわけですから、同じようにこちらも担当者のプロフィールを伝えることで、お互いがその後スムーズにコミュニケーションできると考えています。

候補者との連絡は迅速に対応することを心け、面接結果を伝える際はそれぞれの面接官が感じたポイントや期待値を、できるだけ率直にフィードバックすることを意識しています。

(CAMPFIRE/採用マネージャー取材内容から引用)

そうですね。採用マネージャーが言うように、定型句ではなく私に対する真摯な評価を具体的にくださったことをはっきり覚えています。企業の姿勢は、選考過程のさまざまな対応から感じることができました。

――さまざまな企業の選考を受けていたなかで、逆に心地よくないと感じた対応やフローはありましたか。

やり取りの過程であまり気持ちよくないと思う場面はありました。一斉に大勢の求職者に送っていると思われる、名前の箇所が空白のスカウトをもらったこと。日程調整のレスポンスが遅い企業。面談の合否連絡をいただける約束だったにも関わらず、その後音信不通になる企業などがありました。

――では、実際にCAMPFIREさんに入社してみて感じた、人や組織の魅力について教えてください。

会社のバリューとして掲げている、「人に優しくあろう」という言葉が浸透していることに驚きました。実際、メンバー皆が優しく、誰かが声を荒げていたり怒っている場面をほとんど見たことがありません。そのため心理的な安全性が高い環境です。

そのほかにも、年齢や役職などの立場に関わらず互いを尊重し合い、売上至上主義ではなくユーザーや世の中のためになることに全力で取り組むメンバーに囲まれ、非常に気持ちよく働くことができています。

マーケターとエンジニアのスキルを生かし、グロースハッカーへ

――改めて、現在の業務や役割をご紹介いただけますか。

CAMPFIRE本体のエンジニアとして、グロース施策の実装を中心にバックエンドからフロントエンドまで、さまざまな領域の開発業務全般に携わっています。また、プロジェクトオーナーがより簡便にサービスをご利用いただけるよう、専用ページのUI・UXの改善なども行っています。

――マーケターからエンジニアへ、これからキャリアを重ねていくことで仕事の可能性がさらに広がっていくかと思います。今後の目標を聞かせてください。

自分にとってプログラミングは、目的ではなく課題を解決するための手段のひとつと考えています。そのため最終的に目指しているのは、プログラミングスキルを極めたスペシャリストではなく、実装もできその先の業績アップにも貢献できるような存在です。これまでの個人でのビジネスやマーケターの経験を活かし、エンジニアリングだけでなくグロースハッカーとしての技量を高めることが今後の目標です。

エンジニア ペルソナ

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