ぼくらのような地方の小規模ベンチャーにとって、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)より大切なのはスタンスという話です。
1. MVVのおさらい
ミッション
「何のために存在するか」
- 定義:なぜこの会社が必要なのか。
- 時間軸:いま・常に
- イツノマ:「人(こども)からはじまる、まちづくり」
ビジョン
「どういう未来をつくりたいか」
- 定義:ミッションの先にある理想の風景。目的地や夢の姿。
- 時間軸:未来(5〜10年先)
- イツノマ:地方にワクワクを起こす
バリュー
「何を大切に行動するか」
- 定義:判断基準。日常の選択を支える価値観。
- 時間軸:日々の行動
- イツノマ
- 「Be Positive , Do Positive」
- 「いつの間にのスピード感」
- 「クリエイティブな面白がり力」
2.スタンスとは?
あらためて、MVVとの対比でスタンスを表現するとしたら、「どんな姿勢・構え方で仕事に臨むか」でしょうか。
イツノマとして、スタンスは対外的に明示できてません。
往々にして、一番大切なことは整理できてないなぁと反省中。
だらだらと挙げるとこんな感じ
こどもへの接し方がフラットか?
自分の仕事だけじゃなく全社の仕事も自分ごとでとらえるか?
マニュアルなど思考停止になるものに頼らず絶えず自分で考えるか?
うまくいかないとき他責にせずまず自責で考えるか?
自分なりのユニークさに最後までこだわれるか?
目先の利益がなくても大切だと思うことなら優先してやるか?
バリューに近いかもしれません。
日々一緒に働くメンバーとストレスなく働けてる(ぼくは)のは、スタンスが共有できてるから。
逆に、ミッションやビジョンはどこまで共有、共感してるかはあまり気にしてません。
3.地方ベンチャーにスタンスが重要な理由
言葉より態度
ビジョンは10人ぐらいの規模までならいらない。
毎日、話し合っていけばいいだけだから。
以前、社内で「ビジョンは必要か?」と問いを出しました。
2時間話し合った結果、「特になくてもいい」
理由の一つに、あると変に拘束されて機会損失するかもだから。
これって、前職のときも似たような話がありました。
創業メンバーは暗黙の了解で、当時は住宅に新しい選択肢をつくるぞ!って想いだけで突っ走ってました。
上場準備に入る際、書類上、経営理念が必要と言われてはじめて考えたようなものでした。
100人超える規模になっていけば、当然、言葉を一人歩きさせないと想いや目指すことが共有していけないので当然MVVは必要だと思います。
実際、800人近い規模だった前職では、念入りに全役員で箱根や北京で缶詰合宿して練り上げてました。
ただし、今の僕らのような零細ベンチャーにとっては、言葉より態度。
どんなに胸を打ち共感する美辞麗句より、クライアントや仕事に向き合う姿勢や構え方など、いわゆる態度が最大のメッセージになってます。
スタンスで、わかりやすいのは、「ワークライフバランス」を含めた働き方でしょうか。
最近、また話題になっててヘビー級のスタンスなので、また別の機会に書きます。
採用のチェックポイント
前職で採用してて、イライラするときを自己分析すると、たいていはスタンスの違いでした。
クライアントやホテルゲストとのコミュニケーションが礼儀正しいけど、フレンドリーでキャラが出てない
こどもに対してすごくやさしく丁寧な接し方なんだけど根本的に子ども扱いしてる
辞めていく人をみても明らかにスタンスの違いが多かったです。
ビジョンがあわなくて辞める人はあんまりいないかなと。
違いは自分で調整できるし、一緒に作っていけば良いし。
ミッションは抽象度高いだけに日々の実務にそんなに影響はなく。
スタンスは生まれつきの気質とか育った環境とか影響してくるから簡単に変わらない
特に大企業から転職してきた人はむずかしいもの。
有名なブランドチェーンから来た人は
「なんでマニュアルないんですか?ありえない!」って怒られたり。
こちらのスタンスは
「えっ!?一緒に考えてつくってったほうが楽しいしゲストも喜ぶじゃん!」
みたいな平行線の議論になりがち。
スタンスは変わりにくい
スペックにつられて採用すると3ヶ月ぐらいで辞めていきがち。
前職では、社長兼人事責任者として、必ず面接してたんですが、事業部の執行役員とはよく議論になりました。
現場からすると、多少のスタンスやキャラの違いより目先の貢献してくれるスペック重視。だけど、ぼくの立場と経験的にはスタンスずれてると、結局短期間で辞めてくから不採用にして、現場から反発くらったりはしょっちゅう。
鯛島さんの会社でもスペックはたいしたことなくてもスタンスがぴったりだった人が50歳を過ぎてもスペック伸び続けてるっていい話があるそうです。
スペックは伸ばせるけど、スタンスは変わりにくい。
個別最適か全体最適か
スタンスで代表的なのは、セクショナリズムかなと。
前職も、いまもそうですが、一つのプロジェクトに対して、企画、デザイン、運営と一気通貫でやることが多い仕事です。
企画担当者が、企画がよければそれでいい、
デザイン担当者が、かっこよければそれでいい、
運営担当者がゲストからクレーム受けず満足いただければそれでよい、
とそれぞれのゴールを、自分の担当領域だけで最適化設定したら、トータルであたらしいモノや、クオリティーの高いものはなかなかつくれません。
個別最適か全体最適かはひとえに、その人のスタンスによります。
じゃぁ、そのスタンスはどうやってその人に備わっていくのか?
ぼんやり仮説はありつつも、いまだに謎です 笑。
はっきり言えるのは、小規模ベンチャーにおいては、採用する側もされる側も、言葉だけのミッション・ビジョン・バリュー以上に、スタンスに力点おいたほうがいいということ。