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【番外編/そねせん!】エン・ジャパン株式会社主催の「ワーク&プライベート・シナジー勉強会」に"そねせん"が登壇しました!

「ワーク&プライベート・シナジー勉強会」に登壇させて頂きました!

いつも「そねせん!」をご愛読頂きまして、誠にありがとうございます。ランサーズ人事担当の内藤です。
9月から、毎週「そねせん!」をお届けして、早3か月、「働き方・キャリア編(全5回)」、「ビジネス・ノウハウ編(全5回)」の計10回を終え、ようやく前半戦(基礎編)が完結いたしました!!

今週の"そねせん"は、基礎編完結により、ひとまずお休みさせていただき、「番外編」をお届けさせていただきます!

【番外編】勉強会レポート by ランサーズ人事!

…ということで、エン・ジャパン株式会社主催の「ワーク&プライベート・シナジー勉強会」に登壇させて頂きました”そねせん!”こと曽根のプレゼン内容を、わたくし内藤より皆様へお伝えさせて頂きます!

(「働き方改革時代におけるキャリアプラン形成」というテーマで登壇しましたが、まさにそねせんブログの『働き方・キャリア編』の総集編のような勉強会となりましたので、振り返りも兼ねてお楽しみください!)


広がる働き方の多様性

2017年3月、「働き方改革」に関して、9分野の実行計画が発表されました。ランサーズは、下記添付スライドの黄色い枠の分野に事業として関わっていますが、なぜ、今柔軟な働き方が必要なのでしょうか。


▼日本は世界に比べ、長時間労働者が多く、働き方の柔軟性も低いというデータがあります。しかし、その実態も受け止め、今、日本の働き方の構造は急激に変化してきています。
「致し方なく非正規社員として働く」のではなく、自分のライフスタイルに合わせて自分でフリーランスなどの非正規社員の働き方を望む方が増えています。
こうして、正社員と非正規社員の境界線があいまいになり、多様な働き方が広がってきています。


▼広義の"フリーランス"は、日本でもこの数年で急増。例えば、副業として行っているフリーランスで得たスキルや経験を本業にも活かし、良いシナジーを生み出している事例もあります。
また、アメリカでは、2027年には、フリーランス人口が正社員人口を越えるとも言われており、「組織中心社会」から「個人中心社会」へと着実にシフトしていっています。


モデルなき時代の液状化社会

時代は、「働き方改革」を推進し、柔軟な働き方への関心、実績も高まっていますが、その自由とは裏腹に、個人は大きな不安を抱える人が増えているのも事実です。
早すぎる働き方の変化、あふれる情報、見えない未来、変わらない社会の仕組み・・・。そういった不安を解消するため、社会は、個人は、何を求められているのでしょうか。
(参照:不安な個人、立ちすくむ国家


▼ピラミッド構造の組織中心社会から、現在はピラミッド構造の液状化(形がなくなり)により、個人中心社会への変化しつつあります。かつて人生には"正解"があった時代から、今では正解が分からない中で「自分で決断」する時代。自由ではあるが、個人としてはリスクと不安が大きい。
社会は、「自由の中にも秩序があり、個人が安心して挑戦できる仕組み」をつくる必要があります。


▼100年人生時代とも呼ばれる昨今、今後は、二毛作三毛作が当たり前になるでしょう。仕事(ワーク)も、プライベート(ライフ)もモデルのあるすごろく式ではなく、マルチに可能性が広がっている時代へ突入しています。働き方も人生の過ごし方も、個人も変化を受け入れ、順応する必要があるかもしれません。


モデルなき時代の「乾けない世代」

個人は、「正解のモデル」がなくなり、どういう判断で働きがいや生きがいを見出すのでしょう。

最近の世代は、一世代前の「乾いている世代」に比べて「乾けない世代」である。

これは、IT批評家として知られる尾原 和啓さんが『モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書』に記した、現代の働く人のモチベーション理論です。「乾けない世代」とは一体どういうことなのでしょうか。


▼かつていわゆる"ミレニアム世代"と呼ばれてきたような"乾いている世代"は、「達成」や「快楽」がモチベーションの源泉になっていました。一方、最近では「働く大義(=頑張る意味がもてることに、好きな仲間と、とことんハマる)が何より重要だ」と考える"乾けない世代"が、どんどん増えています。


▼他にも、モチベーションを表す面白い指標があるのでご紹介します。「ikigai」をインターネットで検索すると、とあるアメリカの人が考えた「生きがい」のグラフが出てきます。(最適な英語がないこのワードの可視化を試み、"ikigai"はアメリカ版ウィキペディアにも登場しています。)
"乾けない世代"の生きがいの要素は、「好き」×「得意」×「稼げる」×「必要」。
その一つ一つの組み合わせの先に生きがいがある、ということです。


「働き方改革」時代のキャリアプラン形成

"乾けない世代"はやりがい・生きがいを重要視している世代である、とは言えど、やはりきちんと稼げなければ、不安に繋がります。そして、稼ぐためにはどんなキャリアを描くべきか、正解のモデルがもはや無くなっている今、個人は悩んでいます。個人が価値を高めるためには、どうしたら良いのでしょうか。

▼企業が何を求めているのかを知ることが重要です。その企業のステージに合わせて求められる役割は変化していきます。各ステージ提供できるスキルを磨いていき、市場価値を上げていくこと(=マーケットイン)が必要です。


▼会社や専業のスキル以外にも、副/複業や特技や趣味などなど、徐々に自分のキャリアタグのかけ算を重ねてオリジナルの人材になっていく(=プロダクトアウト)ことも重要です。
そうして複数のタグをもとに、自分のキャッチコピーを活かし、それを流通(=PR、ブランディング)させることで、人脈や機会を創出して行くことも出来ます。

まとめ


終わりに

勉強会の後半では、「自分キャリアをキャッチコピー化する」というテーマにてグループセッションを行いました。そこでは、「トランスコミュニティマネージャー」「セルフにんじんぶらさげ人材」などなど、ワークとプライベートをかけあわせた面白キャッチコピーがたくさん作られました。

1億総デザイン社会ではないですが、それぞれのタレントがもつスキルタグをかけあわせることで、どんどん個人の才能は解放されていきます。
また、社会は今柔軟性のある働き方を推進しています。さらには自分の判断軸で働く意義や生きがいを見つける人が増えています。

この時代の変化を、個人が上手に活用することで、もっともっと自分らしく働ける人が増えるのではないでしょうか。

ランサーズとしても、そんな「個人の挑戦」を支援できるような仕組みをこれからもつくっていこうと思います。



これまでのバックナンバー

【キャリア編】
第1回:キャリアを「えらぶ」のではなく「つくる」方法―キャリアの「タグ化」のすすめ
第2回:市場価値の磨き方―ステージ×役割でとらえるキャリア論
第3回(前編):1億総デザイン社会の未来―モデルなき時代に、働き方をハックする
第3回(後編):1億総デザイン社会の未来―働き方は、よりフリーに、スマートに、クリエイティブに
第4回:成長は失敗を糧に―非連続な成長は、アンラーニングと意識の変革から
第5回:「乾けない世代」と「好き嫌い経営」―働く「個人的大義」を大切にせよ


【ノウハウ編】
第6回:「ネクタイ事件」で学んだ、本当の問題解決―ポジティブ思考でいこう
第7回:「伝わる」プレゼン―聞き手が「自分ごと化」できるストーリーをつくる
第8回:ブレストはアイデアをひきだす脳内スパーク―「ブレスト筋」を鍛えよう
第9回:SMARTなゴール設定と早めのトレードオフ決断でプロマネを成功させる
第10回:知的生産性の上げ方―時間の使い方を設計し、会議をプロデュースする


【事業編】
第11回:「4次元チェス」的戦略―不確実な未来のシナリオに、骨太な仮説をそえて
第12回:『新規事業のつくり方―アセットを活用するか、リーンに立ち上げるか』
第13回:予算計画のつくり方―楽観と悲観、経営と現場を反復横跳びする
第14回:本質的なKPIをモニタリングし、計画と予測の「ギャップを埋める」
第15回:M&A、それは究極の意思決定。PMI、なんて深淵な人間ドラマ


【経営/組織編】
第16回:ユーザーに学び、社会に訴えかけ、組織を動かすミッション・ビジョン
第17回:強い言葉で行動指針をつくり、模倣困難なカルチャーづくりに投資する
第18回:安心感×成長実感でエンゲージメント・ドリブンな組織をつくる
第19回:マネジメントに必要なのは、矛盾に向き合い、乗り越えるための真摯さ
第20回:「開き直り」の境地で51/49の意思決定し、自らの人生の主権を握る


【番外・総集編】
番外編①:エン・ジャパン主催の「ワーク&プライベート・シナジー勉強会」での登壇
番外編②:ランサーズ勉強会(L-Academy)の「戦略ケーススタディ」のレポート
総集編(前半):「一億総デザイン社会」を生きるためのキャリアと仕事の考え方
総集編(後半):「VUCA時代」を勝ち抜くための事業と組織の考え方

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